ニュースプレスリリース

インフォテリア、世界初の商用XSLTプロセッサ製品を発表

XSLT勧告にいち早く対応したC++対応ソフトウェアプロセッサ「iXSLT」

報道発表資料
1999年12月15日
インフォテリア株式会社

インフォテリア株式会社(東京都目黒区、代表取締役社長:平野洋一郎)は、12月15日、世界的に注目を集めているインターネット技術XML*1(eXtensible Markup Language)の関連技術である、XSLT*2(eXtensible Stylesheet Language Transformation)を処理するソフトウェアプロセッサ「iXSLT」を2000年2月に出荷開始することを発表しました。この発表は、XSLT勧告対応の商用プロセッサとして世界初の発表となります。XSLTは、1999年11月16日にW3Cから勧告されたXML関連技術で、XMLで記述されたデータを様々な構造に変換することができ、デジタル衛星放送(B-XML*3)や地理情報システム(G-XML*4)におけるデータ形式変換にも採用が予定されています。

「iXSLT」は、W3CのXSLT 1.0勧告(www.w3.org/TR/xslt)に完全に準拠したXSLT処理プロセッサで、C++による実装で高速処理を実現しています。「iXSLT」は、実行形式(EXE)、ダイナミックリンク形式(DLL)およびCOM形式で提供されます。実行形式モジュールの場合は、Windows Shell (WSH)やウェブサーバーのCGI*5に簡単に埋めこんで使用することが出来ます。ダイナミックリンク形式の場合は、プログラムなどからAPI*6を通じて制御することが可能で、例えば、あらかじめXSLTファイルを読み込んでおくことで複数の同形式のXMLファイルを高速に処理する事が可能です。COM形式の場合は、Active Server Pages (ASP)*7に埋め込んで使用したり、Visual Basicから直接使用したりすることが可能です。「iXSLT」は、様々な形の実装に対応するために、標準入出力、ファイル入出力、URL入力およびAPIによるインターフェイスを装備しています。


出荷時期と価格

iXSLTは、2000年2月に、Windows 95, 98, NT 4.0, 2000対応版を日本語版および英語版にて提供する予定です。iXSLT Windows対応版の価格は、1本あたり20万円(ランタイムライセンス5本含む)で、組み込み再販が可能なプロフェッショナルエディションは200万円(ランタイムライセンス100本含む)からとなります。また、Windows対応版出荷後にSolaris版の提供やOEMによる携帯デバイス等への展開も計画しています。


インフォテリア株式会社について

インフォテリア株式会社は、1998年に設立された国内唯一のXML専業ソフトウェア会社です。インフォテリアでは、先進のXMLテクノロジーをベースに、XMLの普及を促進するコンポーネント製品や、エレクトロニックコマースでのデータ交換をXMLベースで行うためのツールとサーバー製品などを提供しています。
→ www.infoteria.com/


用語説明/注釈

*1 XML(エックス エム エル) eXtensible Markup Language の略。データの内容とデータの構造を切り離し、意味付けされた情報を双方向に交換するための標準データフォーマット。1998年2月10日にW3Cより勧告された。次世代のウェブ上の情報交換フォーマットとして注目を浴びている。
◎参考情報: www.w3.org/Press/1998/XML10-REC
*2 XSLT(エックスエスエルティー) XSL Transformationの略。XSLは、eXtensible Stylesheet Languageの略。XMLデータにスタイル付けを行ったり、XMLのデータ構造を変換するための標準仕様。1999年11月16日にW3Cより勧告された。
◎参考情報:www.w3.org/TR/WD-xslt
*3 B-XML(ビー エックスエムエル) 次世代デジタル放送のデータ形式として(社)電波産業会(ARIB)が策定を進めているBML (Broadcast Markup Language)対応プラットフォーム(受像機など)に、他の形式で記述されたXMLデータを取り込むための仕様。
◎参考情報:www.arib.or.jp/
*4 G-XML(ジー エックスエムエル) 次世代地理情報システムのデータ形式として、(財)データベース振興センターが策定を進めている仕様。W3Cで策定中のウェブ上のベクターグラフィックの標準仕様SVG (Scalable Vector Graphics)への変換などにXSLT技術を使用する予定。
◎参考情報:
G-XML: gisclh.dpc.or.jp/gxml/
SVG: www.w3.org/1999/08/WD-SVG-19990812/
*5 CGI(シージーアイ) Common Gateway Interfaceの略。ウェブサーバーがブラウザに対して動的処理を行うための方法の一つ。CGIプログラムは、PerlやCなどで書かれることが多い。
*6 API(エーピーアイ) Application Programming Interfaceの略。コンピュータプログラムが他のコンピュータプログラムを制御するためのインターフェイス。
*7 ASP(エーエスピー) Active Server Pagesの略。Windowsプラットフォーム上で、ウェブページを動的に作成するための仕様の一つ。マイクロソフトが独自に策定。近年話題になっている、ASP (Application Service Providor)とは別物。

本リリースに関するお問い合わせ先

インフォテリア株式会社
E-mail:

以上
日時:1999年12月15日 11:00

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