ニュースプレスリリース

インフォテリア、XML処理エンジンの新バージョン「iPEX 2.0」を発売

XSLTやXPathなどの新技術に対応し、より高度なアプリケーションの開発を容易に

報道発表資料
2000年3月21日
インフォテリア株式会社

インフォテリア株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:平野洋一郎)は、3月21日、高性能XML*1(eXtensible Markup Language)処理エンジン「iPEXTM」(アイペックス)の新バージョン「iPEX 2.0」を4月17日から出荷開始することを発表しました。

iPEXは、XML対応のアプリケーションソフトウェア開発に必要なXML処理を網羅したソフトウェアで、各種アプリケーションソフトウェアに組み込んで使用することによってXMLデータの解析、XMLデータの編集、XMLデータの生成を、簡単な命令だけで実行することが可能となります。iPEXは、1999年1月に世界初の商用XMLエンジンとして出荷開始され、これまでに50社以上での採用実績を誇ります。今回のバージョンアップで強化された点は以下の通りです。

> XSLT 1.0 勧告対応*2 ※「iXSLT」の機能を全て包含
> XPath 1.0 勧告対応*3
> URL指定によるXMLデータ読み込み (HTTP, FTP)
> DOM Level 2仕様(一部:Namespace処理など)への準拠
> 処理速度向上

今回のバージョンアップで、iPEXはXMLの入出力・編集に加えて、XMLデータを他の構造やCompact HTML*4などに変換する機能を有するほか、インターネット上からの直接のデータ入手も可能になることから、より高度なXMLアプリケーションをより簡単に作成することができるようになります。

iPEX 2.0は、新仕様の他、W3CのXML 1.0勧告、DOM Level 1*5勧告、Namespaces in XML*6勧告などの標準仕様に準拠したXML処理プロセッサで、C++による実装で高速処理を実現しています。「iPEX」は、C++用ライブラリ形式の他、Windows版ではCOM形式でも提供されます。

積極的な販売促進を実施

iPEX 2.0の発表にあたり、インフォテリアは積極的な販売促進を実施します。まず、iPEXを組み込んで開発された商品に貼付する「Powered by iPEX」のロゴプログラムを制定します。ロゴ製品には、特別な販売促進協力を実施します。また、IT系雑誌を中心とした、iPEX組み込み製品やソリューション事例の広告を実施します。事例広告の第1弾はインクリメントP株式会社製のベストセラーデジタル地図ソフト「MapFan」で、3月下旬から広告展開を開始します。

対応OSと価格

iPEX 2.0は、Windows 対応版、Solaris版、Linux版を4月17日に発売し、Macintosh版、Windows COM版、Windows CE版を第2四半期中に発売します。他のOSへの対応もOEMにより実施します。iPEX 2.0は単体版の価格が40万円で、ランタイムライセンスが5ライセンス含まれています。以前のバージョンからのバージョンアップ価格は20万円です。iPEXのメンテナンス契約ユーザーおよび2000年1月7日以降に購入されたユーザーには無償でiPEX 2.0が提供されます。 また、iPEXを組み込んだ形でソフトウェアをパッケージ販売する場合に必要な再販権を含んだ「プロフェッショナルエディション」を用意しています。「プロフェッショナルエディション」の価格は、含まれるランタイムライセンスの数により200万円からとなっています。iPEX 2.0は、全国のインフォテリアXMLプロフェッショナルインテグレーターを通じて販売します。


価格一覧 (4月17日発売の製品)

名称 価格
iPEX 2.0 for Windows※1 ¥400,000
iPEX 2.0 for Windows プロフェッショナルエディション-100※2 ¥2,000,000
iPEX 2.0 for Windows プロフェッショナルエディション-1000 ¥4,000,000
iPEX 2.0 for Windows プロフェッショナルエディション-無制限 ¥8,000,000
iPEX 2.0 for Solaris ¥400,000
iPEX 2.0 for Solaris プロフェッショナルエディション-100 ¥4,000,000
iPEX 2.0 for Solaris プロフェッショナルエディション-1000 ¥8,000,000
iPEX 2.0 for Solaris プロフェッショナルエディション-無制限 ¥16,000,000
iPEX 2.0 for Linux ¥400,000
iPEX 2.0 for Linux プロフェッショナルエディション-100 ¥2,000,000
iPEX 2.0 for Linux プロフェッショナルエディション-1000 ¥4,000,000
iPEX 2.0 for Linux プロフェッショナルエディション-無制限 ¥8,000,000

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iPEXロゴイメージ


インフォテリア株式会社について

インフォテリア株式会社は、1998年に設立された国内唯一のXML専業ソフトウェア会社です。インフォテリアでは、先進のXMLテクノロジーをベースに、XMLの普及を促進するコンポーネント製品や、企業間(B2B)の電子商取引(EC)およびアプリケーション統合(EAI)をXMLベースで行うためのソフトウェアを提供しています。

用語説明/注釈

*1 XML(エックス エム エル) eXtensible Markup Language の略。データの内容とデータの構造を切り離し、意味付けされた情報を双方向に交換するための標準データフォーマット。1998年2月10日にW3Cより勧告された。次世代のウェブ上の情報交換フォーマットとして注目を浴びている。
◎参考情報:www.w3.org/TR/REC-xml
*2 XSLT(エックスエスエルティー) XSL Transformationの略。XSLは、eXtensible Stylesheet Languageの略。XMLデータにスタイル付けを行ったり、XMLのデータ構造を変換するための標準仕様。1999年11月16日にW3Cより勧告された。
◎参考情報:www.w3.org/TR/xslt
*3 XPath(エックスパス) XML Path Language。XSLTおよびXPointerで使用するXMLデータ内の指定を行うための標準仕様。1999年11月16日にW3Cより勧告された。
◎参考情報:www.w3.org/TR/xpath
*4 Compact HTML(コンパクト エイチティーエムエル) NTTドコモの「iモード」サービスで使用される簡易版HTML。携帯電話での表示を考慮して通常のHTMLから使用できるタグを大幅に削減したもの。ただし、携帯電話専用の独自タグも一部存在する。
*5 DOM(ドム) Document Object Modelの略。XMLなどの構造化データを扱うための標準インターフェース定義。1998年10月1日にW3Cより勧告された。
◎参考情報:www.w3.org/TR/REC-DOM-Level-1
*6 Namespaces in XML(ネームスペース) 複数のXMLベースのデータフォーマットを組み合わせて使用することや、既存のXML文書定義を再利用することを可能にする標準仕様。1999年1月14日にW3Cより勧告された。
◎参考情報:www.w3.org/TR/REC-xml-names

本リリースに関するお問い合わせ先

インフォテリア株式会社
E-mail:

以上
日時:2000年03月21日 11:00

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