ニュースプレスリリース

インフォテリア、iConnector, iMessenger, iXSLTのSolaris版を発表

XMLベースの本格的「.com」サーバーアプリケーションの開発に弾み

報道発表資料
2000年5月17日
インフォテリア株式会社

インフォテリア株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:平野洋一郎)は、国内随一の実績を誇るXML*1ベースのソリューション構築を容易にするコンポーネントソフトウェア製品、iConnector for Oracle, iMessenger, iXSLTの3製品を、サン・マイクロシステムズ株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:菅原敏明)のSolarisオペレーティング環境に対応し、2000年6月28日より出荷開始することを発表しました。Solarisオペレーティング環境は高可用性の求められるミッションクリティカルなアプリケーションで多大な実績があり、これら3製品をSolaris対応とすることで、よりハイエンドの顧客ニーズに応えていく狙いです。

サン・マイクロシステムズ株式会社の長谷川将常務取締役は、「Sunは、インターネットを基盤としたビジネス市場の拡大を推進する『dot-com(ドットコム)』戦略を提唱し、オープン・スタンダードに基づく製品、技術およびサービスを提供しております。インフォテリア社の製品のベースとなっているXMLは、今後注目されるスケーラブルなASP*2やB2B*3のアプリケーションを支える必要不可欠な中核技術です。今回、MRO*4業界などでの実績と市場評価の高いインフォテリア社のXML製品群がSolarisオペレーティング環境上で利用可能になることにより、国内および海外でのXMLをベースとする「ドットコム・ソリューション」の幅が大きく広がることと確信しています。」と述べ、製品出荷を歓迎されました。

iConnector for Oracleは、Oracleデータベースと様々な構造のXMLデータを仲介するソフトウェアで、ルール定義を変更するだけで様々な形式のデータベース定義と様々な構造のXMLデータを関連づけ、各データを双方向で入出力することが可能です。iMessengerは、XMLデータをインターネットメッセージングプロトコルの標準であるSMTPを使用して送受信するためのソフトウェアです。iXSLTは、様々な構造のXMLデータを別の構造のXMLデータに変換したり、HTML、Compact HTML*5などのXML以外のデータ形式に変換することが可能なソフトウェアで、W3Cより勧告されているXSLT1.0*6およびXPath 1.0*7に完全準拠しています。

価格と販売時期

各製品の価格は、iConnector for Oracleが160万円/サーバー(税別),iMessengerが80万円/サーバー(税別), iXSLTが40万円/サーバー(税別)となっており、対応環境は全て、Solaris2.6, 7および8となっています。各製品とも、2000年6月28日より全国のインフォテリアXMLプロフェッショナルインテグレーターを通じて販売開始される予定です。


製品概要

iConnector for Oracle (アイ コネクター フォー オラクル)

概要 ・Oracleのデータベースデータを任意のXML形式で取り出す。
・任意のXMLデータをOracleデータベースに格納する。
・データベース定義とXML定義のマッピングをGUIで行う、iRuleGenerator標準添付。(Windows上で稼動)
価格 160万円/サーバー
稼働環境 Solaris 2.6, 7, 8
Oracle 7.3.x, 8.0.x, 8.1.x
出荷日 2000年6月28日

iMessenger (アイ メッセンジャー)

概要 ・POP3, IMAP4のメールボックスに届いたXMLメッセージをピックアップし処理モジュールに渡す。
・ルートタグの内容により処理の振り分けが可能。
・XMLファイルをSMTPにより送信する。本文による送信、添付ファイルによる送信を選択可能。
・ウィザード形式の設定画面による簡単設定。
・ポーリング処理と個別のバッチ処理が可能。
価格 80万円/サーバー
稼働環境 Solaris 2.6, 7, 8
出荷日 2000年6月28日

iXSLT(アイ エックス エス エル ティー)

概要 ・XSLT 1.0 (W3C勧告)に準拠したXSLT処理機能。
 - 与えられたXMLデータを、任意の構造のXMLデータに変換する。
 - 与えられたXMLデータを、HTML, Compact-HTML, CSVなど他の構造のデータに変換する。
・XPath 1.0 (W3C勧告)に準拠したXPath処理機能。
・Javaインターフェイス装備
価格 40万円/サーバー
稼働環境 Solaris 2.6, 7, 8
出荷日 2000年6月28日

用語説明/注釈

*1 XML(エックス エム エル) eXtensible Markup Language の略。データの内容とデータの構造を切り離し、意味付けされた情報を双方向に交換するための標準データフォーマット。1998年2月10日にW3Cより勧告された。次世代のウェブ上の情報交換フォーマットとして注目を浴びている。
◎参考情報:www.w3.org/TR/REC-xml
*2 ASP(エーエスピー) Application Service Providerの略。ビジネスアプリケーションをインターネットなどを通じて顧客にレンタルする事業者のこと。ユーザはWebブラウザを使って、ASPの保有するサーバにインストールされたアプリケーションを利用する。ユーザのパソコンには個々のアプリケーションをインストールする必要がないので、管理やアップグレードにかかる費用や手間を節減することができる。
*3 B2B(ビートゥービー) Business To Businessの略。電子商取引(EC)の形態の一つで、企業間取引のこと。企業と一般消費者の取引はB2Cという。電子商取引市場の大部分はB2Bが占めていると言われる。文具などのオフィス用品、書籍などの物品販売から、航空チケットの手配やホテルの予約などのサービス、部品や原料などの調達、人材仲介など、その分野は多岐にわたる。
*4 MRO(エムアールオー) Maintenance, Repair and Operationの略。主にオフィスサプライ品などの間接物品を指す。現在のB2B市場でも最も展開の早い領域で、NTTデータオフィスマート(株)の「orderit」やプラス(株)の「Biznet」ではインフォテリア製品が採用されている。
*5 Compact HTML(コンパクト エイチティーエムエル) NTTドコモの「iモード」サービスで使用される簡易版HTML。携帯電話での表示を考慮して通常のHTMLから使用できるタグを大幅に削減したもの。ただし、携帯電話専用の独自タグも一部存在する。
*6 XSLT(エックスエスエルティー) XSL Transformationの略。XSLは、eXtensible Stylesheet Languageの略。XMLデータにスタイル付けを行ったり、XMLのデータ構造を変換するための標準仕様。1999年11月16日にW3Cより勧告された。
◎参考情報:www.w3.org/TR/xslt
*7 XPath(エックスパス) XML Path Language。XSLTおよびXPointerで使用するXMLデータ内の指定を行うための標準仕様。1999年11月16日にW3Cより勧告された。
◎参考情報:www.w3.org/TR/xpath

本リリースに関するお問い合わせ先

インフォテリア株式会社
事業開発部 江島 健太郎
TEL:03-5783-6505
E-mail:

以上
日時:2000年05月17日 11:00

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