株式会社日立システムアンドサービス(本社:東京都大田区、取締役社長:名内 泰藏)とインフォテリア株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:平野 洋一郎)は、急成長が見込まれている企業間電子商取引(BtoB*1-EC)分野において、XMLベースのソリューション提供を積極的に推進するために業務提携を行うことを発表しました。日立システムの実績のあるソリューション提供力および高度なノウハウに、インフォテリアの優れたXML技術と製品を組み合わせて、先進の企業間システムを提供し、国内のXMLを活用した企業間システムの普及を促進します。
今回の提携に基づき、両社は以下のような共同マーケティング・販売活動・教育活動を実施し、さらに、これらの普及推進活動を継続的に実施します。
> インフォテリアXML製品を利用したシステムインテグレーションの提供
> XMLベースのソリューション開発と共同セミナーの開催
> XML技術者認定によるXML技術者の養成
今回の提携について、株式会社日立製作所の金融・流通システムグループ岩本喬次長は「インターネットの普及の中で、XMLは企業内外のシステムを連携していく上のキー技術になるものと考えている。現在、先進的な情報システムでXML技術の利用が本格化しており、ユーザ企業の中でもXMLに関する意識が高まっている。今回の提携は、ひろくXML技術の情報システム利用を促進し、インターネットを利用した企業レベルのシステム間連携という新しいIT市場の活性化につながるものであり、日立の総合力を活かすためにも非常に有効である。」と歓迎されました。
今後、日立システムとインフォテリアは、Bolero*2を始めとする貿易金融EDI分野、注目を集める各種e-Marketplace*3(eマーケットプレイス)に積極的にXML技術の提案と適用を進めていきます。
株式会社日立システムアンドサービスは、金融・公共・製造・流通分野で信頼性の高い情報技術力を背景に全国にシステムインテグレーションサービスを展開しています。インターネット技術を活用したデータベースシステム・グループウェア・ERPを始め、先進的なシステムインテグレーションに取組んでいます。日立システムは、情報処理技術者数をはじめ、Oracle社、Microsoft社、Lotus社の資格取得者数に関しても業界トップクラスのレベルを誇っています。
→ www.hitachi-system.co.jp/
インフォテリア株式会社は、1998年、日本初のXML専業ソフトウェア会社として設立されたXML分野のリーディングカンパニーです。東京と米ボストンに拠点を置き、世界市場に向けてXML製品の開発と販売を行っています。インフォテリアでは、先進のXMLテクノロジーをベースにXMLの普及を促進するコンポーネント製品や、企業間電子商取引(BtoB-EC)および企業間アプリケーション統合をXMLベースで行うためのソフトウェアを提供しています。
→ www.infoteria.com/
□ 用語説明/注釈
*1 BtoB(ビートゥービー) | Business To Businessの略。B2Bとも書く。企業間取引のことで、最近ではインターネットベースの企業間取引を特に指してB2Bと呼ぶことが多い。インターネットベースの不特定多数企業を対象とするシステムでは、システムやソフトウェアを統一できないため、XMLをベースとしたデータ交換、システム連携が主流となる。 |
*2 Bolero(ボレロ) | 貿易手続きを合理化するグローバルEDIを実現するプロジェクトのこと。TT Club(キャリア、フォワーダー、港湾業者による国際的団体)とSWIFT(銀行による国際的団体)の共同出資により組成されたジョイントベンチャーが母体となりサービスを提供する。譲渡性有価証券であるB/L等や輸出入関連の貿易船積書類を電子化し、その電子データを中央一括登録することなどを目指している。 |
*3 e-Marketplace(イー マーケットプレイス) | インターネット上に構築される取引所のこと。主に各産業ごとの垂直市場をターゲットとし、複数の買い手と複数の売り手が参加することによって大量の売買を効率的に約定させる。インターネットによる新しい媒介取引の形態として注目を集めている。 |
以上
日時:2000年09月06日 11:00
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