ASTERIA Warp導入事例:
富士ゼロックス情報システム株式会社

富士ゼロックス情報システム株式会社

SAPやJP1とも連携するASTERIA Warp

[富士ゼロックス情報システム株式会社]

業種:
情報通信業
利用シーン:
ERP連携
連携製品:
ActiveDirectory / LDAP, Excel / CSV, JP1, SAP

BPMの機能も活用し、資産管理の効率化を実現

自社の業務効率化とASTERIA Warp新規利用方法実証実験の一挙両得である。富士ゼロックス情報システム株式会社(FXIS)は、以前から作業の効率性が問題視されていた資産管理業務をシステム化するにあたり、ASTERIA Warpを導入したことで、棚卸し作業の大幅な効率化を実現した。開発期間も短縮できた。だがこの開発はASTERIA Warpの新たな利用方法を模索するための実験場でもあった。富士ゼロックス情報システムは今回の開発でASTERIA Warpに業務フローを実行させたり、困難とされるミドルウェアとの連携も試みた。最終的にはASTERIA Warpの可能性をこれまでにないほど引き出すことに成功し、高度な機能を実装する時の貴重なノウハウも得ることができた。今後はこのノウハウを活かしてさらなる応用例につなげたいと意欲を見せる。
大石 裕之

技術本部 経営情報システム部
情報システムグループ 大石 裕之氏

資産管理の効率化とASTERIA機能検証
実益と実験のニーズがピタリと一致

今回の事例では、業務の効率化に加えてASTERIA Warp新規利用方法実証実験という2つの目的が見事に合致した。まずは業務の背景から見ていこう。富士ゼロックス情報システムでは資産管理の一環で資産現品と台帳の照合、つまり棚卸しを行う。机やパソコンといった資産には資産番号やリース番号など複数のIDやリース期間など、管理項目が複雑に付随している。従来、SAP R/3で固定資産とリース資産のマスタデータを別々に管理していたことに加え、棚卸し作業時の煩雑さも問題視されていた。いざ棚卸しになると資産マスタからデータをExcelファイルに落し、関係部門に別々にメールで配布する。各現場で棚卸しを実施し承認をすませると、次は総務部門が手作業で確認と集計を行い、最後に手動で資産マスタを更新する。特に総務部門では多くの労力を費やし、煩雑で非効率的な作業だった。業務効率向上には、台帳の一元化と集計作業の自動化が急務であった。

同じ頃、技術本部ではASTERIA WarpソリューションパートナーとしてASTERIA Warpの新規利用方法を実証するにふさわしい題材を探していた。ただしこうした試みにはリスクがつきものだ。必要以上に機能を盛り込むと運用が破綻し、業務に支障を与えてしまう。だが資産管理なら社内向け業務であり、今回ターゲットとした棚卸しもデータが数千件と小規模かつ、年2回の作業ということで負荷もさほど高くないため、動作検証と本番時のモニタリングが緻密に実施できるだろうと見込んだ。大石氏は「規模と処理頻度が適当であり、リスクは少なく、さらに棚卸し業務の効率化で得られるメリットも大きい。ASTERIA Warpを試すにはよい条件が揃っていました」という。総務部の志田氏も「短期間での開発でしたが大きなメリットが得られて、とても助かりました」と賛同する。

通常の顧客向けソリューションなら堅実性を優先し、機能を絞り込む。だが、自社の社内システムで、規模も小規模だったため、やや大胆に機能を盛り込むことができた。

管理本部 総務部
志田 恭司氏

フロントのUI制御をWebアプリケーションに

今回構築した資産管理システムでは基幹システムとフロント処理との中間にASTERIA Warpをおき、そして棚卸し用の作業データベースをASTERIA Warpで持つことにした。資産管理システムの業務フローはASTERIA Warpで処理する。加えて、他システムとの連携もASTERIA Warpが中心となり処理を行う。

フロントのUIや細かなデータ処理はWebアプリケーションで実行することにした。棚卸しでは、棚卸実施者、承認者、総務確認者の全員がブラウザからWebアプリケーションにアクセスする。Webアプリケーションのサーバーにはデータは持たず、ASTERIAからデータを受け取り表示する。

WebアプリケーションではUI画面表示とデータの変換や精査など細かな処理を行ったのち、ASTERIA WarpにXML文書でデータを送る。「フロント部分をまとめてWebアプリケーションで実装することで、開発効率がよく、ASTERIA Warpの負荷を高めずにもすみます。また、将来はフロント部分をまるごと別のシステムに置き換えることも可能です」小林氏はいう。現在はWebアプリケーションサーバにTomcatを使用しているが、この構成であれば別のプラットフォームやアプリケーションに替える柔軟性も持ち合わせている。

技術本部 システム技術部
小林 成伸氏

業務フローと他システムとの連携にASTERIA Warp

フロント処理と対称的な位置には、基幹システムとの連携がある。社員情報はOID(Oracle Internet Directory)に、資産マスタデータはSAP R/3に格納され、監視ツールはJP1を使っている。フロント処理の先はこうした多彩なシステムと連携しなくてはならない。「当初はASTERIA Warpがなくてもできると思いました」と、小林氏。そうなると、フロントのWebアプリケーション側で作業データを保有し、業務フローをすべて処理した後に、各種システムにデータを直接転送しなければならない。「でも直接連携する場合と比べ、開発負荷がかなり削減できることが分かりました」と小林氏は語る。

基幹側にあるシステムに対して、Webアプリケーションから直接連携するとなると、それぞれに対処しなくてはならない。接続先が多様であれば、なお厄介である。だが中間の接続処理をASTERIA Warpに一任することで、かなりの開発負荷を削減できた。こうした「つなぐ」部分こそ、まさにASTERIA Warpが得意とする分野である。

フロント側で整備されたデータはASTERIA Warpに送られ、業務フローに従って処理される。後にSAP R/3の資産管理マスタを更新する。処理全体を工事現場にたとえると、フロント側ではスコップで細かな掘削を行い、ASTERIA Warp側ではブルドーザーで一気に土砂をトラックに乗せて他システムへ運ぶというイメージを想像してもいいだろう。

【業務フロー実行や外部システムとの連携は全てASTERIA Warpが担当】

ASTERIA Warpで開発期間短縮、Javaとの相性も抜群

小林氏も言う通り、ASTERIA Warpは開発負荷削減にかなりの効果をもたらした。特に高度なスキルを要するSAP R/3特有のインターフェースであるIDocを利用したインターフェースの作成やJP1との連携を実現できたのは特筆に値する。

通常SAP R/3上のデータを外部システムから更新するためには、SAP R/3に標準装備されたインターフェースを利用しなければならない。だが、その技術習得には時間を要する。しかしASTERIA Warpを利用すれば、容易に接続が可能となる。SAP R/3だけではなくOIDとの接続では、ASTERIA Warpの通信設定と、フローを一つ作成するだけで実現できた。

さらにJP1との連携も通常なら労力を要する。ASTERIA WarpとJP1との連携は、ASTERIA 3 SP2で新たに提供された、Java APIを利用することで実現した。

「実際にかかった開発期間は4ヶ月程度です。これは短期間で目に見える効果を出したことになります」と志田氏はいう。「ASTERIA WarpとSAP R/3との連携については調査が必要だったために今回はこれだけかかりましたが、次回以降はこの半分程度ですむと予測しています」と大石氏は述べる。「開発期間全体は4ヶ月程度ですが、実装期間は2ヶ月程度でした。ASTERIA Warpの開発部分は、恐らく…一機能あたり1、2日程度ですんだと思います。ASTERIA Warp周りで苦労した記憶はないですね」と小林氏は笑う。

「システム全体としては棚卸機能に加えて、資産の拠点移動に伴う資産データ変更機能と、資産の部門変更に伴う移管機能も稼動しており、予定していた資産管理業務改善は、ほぼ完了しています」(志田氏、大石氏)

ビジネスのハブとしての新たな活用事例

今回の事例の特徴はASTERIA Warpの可能性を新たに開拓したことである。これまでのASTERIA導入事例では、ASTERIA Warpはシステムからシステムへデータを「つなぐ」ためだけに使われることが多かった。だが今回はデータだけではなく、業務そのものを「つなぐ」ことまで実現した。ASTERIA Warpはデータのハブだけではなく、ビジネスプロセスのハブにもなれることを実証した。

今回の成功のポイントは、富士ゼロックス情報システムが安全に運用できる業務範囲を的確に判断したことが大きな要因だろう。その判断とは、データの規模、更新の頻度、接続先の特徴を考慮し、さらに柔軟性と負荷軽減のためにUI部分を別に開発する構成を考案したことだ。

またそれぞれのミドルウェアが持つ得意分野を活かすことで、開発の効率を高めることにも成功した。フロントの処理はWebアプリケーションに、接続部分はASTERIA Warpに任せた。またXMLでデータを交換することはJavaとの相性だけではなく、基幹側とのシステム連携にも効果的だった。あらゆる面において成功する選択を組み合わることができた。

さらに大石氏は今後の抱負をこう語る。「ゆくゆくは高度な伝票処理への適用を予定しています。弊社はインフォテリアのパートナーでもありますので、今回の社内システム開発で蓄積したノウハウを、社外のお客様へのソリューション提供にも活かしていきたいと考えています」

※この内容は2004年10月時点のものです。

富士ゼロックス情報システム株式会社

神奈川県横浜市西区みなとみらい3-6-1 みなとみらいセンタービル

URL:http://www.fxis.co.jp/

1984年に富士ゼロックス株式会社の100%出資により設立。以来、富士ゼロックスおよび関連会社の情報技術拠点として数多くのシステム構築や導入を担う。ERP、ドキュメントマネジメント、XML関連、オブジェクト指向、エンベデッド/ユーザインターフェイス、セキュリティ、ネットワーク基盤などを主軸に、多彩なソリューションを展開している。

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