インフォテリア株式会社(本社:東京都大田区:平野洋一郎社長)は、XML*1データの構造変換を行うための仕様であるXSLT*2を処理するプロセッサ「iXSLT」インターナショナル版を開発し、1999年6月23日より評価用のダウンロードを開始しました。また、同時に、国内でのXSLTの普及を促進すべく、W3C*3より公開されているXSLT仕様書を日本語に翻訳し、同社ウェブサイトにて公開しました。
XSLTは、XMLデータにスタイル付けを行ったり、XMLのデータ構造を別のデータ構造に変更するための重要な仕様です。XSLTプロセッサは、XSLTの仕様を実現するソフトウェアであり、ユーザーはXSLTプロセッサを使用することにより、別々の文書定義(DTD)で定義された同じ内容のデータを1つの文書定義にまとめたり、XMLデータの中から必要な部分だけを抜き出したりすることが可能です。
iXSLTは、日本語を含む世界主要言語をサポートし、メッセージは英語で提供されます。メッセージ等を日本語化した日本特有版の提供は未定ですが、「iXSLT」の技術は、既に発表済みのXML Solution Componentsにおいて「iHTML」等の各製品で使用されています。
インフォテリア株式会社は、W3Cのメンバーとして、XMLとその関連技術の実用化を推進しています。インフォテリア株式会社は、先進のXMLテクノロジーをベースに、XML普及を促進するソフトウェアコア部品製品、企業間やインターネットコマースでのデータ交換をXMLベースで行なうためのツールとサーバー製品などを提供していきます。
>動作環境
Microsoft Windows 95, 98, NT4.0 >サポート文字セット(言語) ユニコード(世界主要言語) UTF-8, UTF-16 >対応XSLT仕様 W3C XSLT Working Draft 1999-04-21 |
*1 XML(エックス エム エル) | eXtensible Markup Language の略。データの内容とデータの構造を切り離し、意味付けされた情報を双方向に交換するための標準データフォーマット。1998年2月10日にW3Cより勧告された。次世代のウェブ上の情報交換フォーマットとして注目を浴びている。 ◎参考情報:www.w3.org/Press/1998/XML10-REC |
*2 XSLT(エックスエスエルティー) | XSL Transformationの略。XSLは、eXtensible
Stylesheet Languageの略。XMLデータにスタイル付けを行ったり、XMLのデータ構造を変換するための標準仕様。 ◎参考情報:www.w3.org/TR/WD-xslt |
*3 W3C(ダブリュー スリー シー) | World Wide Web Consortium の略。 World
Wide Web (WWW) 技術の標準化と推進を目的とする国際学術研究開発組織。代表的な例では、HTMLの標準化は、現在この組織が行なっている。 ◎参考情報:www.w3.org/ |
以上
日時:1999年06月23日 11:00
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