ニュースプレスリリース

インフォテリア、世界初の商用XSLTプロセッサ製品を出荷

XSLT1.0勧告にいち早く対応。XMLからiモード向けコンテンツ等も生成可能

報道発表資料
2000年2月29日
インフォテリア株式会社

インフォテリア株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:平野洋一郎)は、2月29日、インターネット技術XML*1(eXtensible Markup Language)の関連技術である、XSLT*2(eXtensible Stylesheet Language Transformation)を処理するソフトウェアプロセッサ「iXSLT」(アイ エックスエスエルティー)の出荷を開始したことを発表しました。「iXSLT」は、XSLT 1.0勧告対応の商用プロセッサとして世界で初めて出荷される製品となります。XSLT 1.0は、1999年11月16日にW3Cから勧告されたXML関連技術で、XMLで記述されたデータを様々な構造に変換することができ、さらに、XMLデータを表示サイズの異なるHTMLやiモード*3向けのCompact HTML*4に変換することも可能です。

「iXSLT」は、W3CのXSLT 1.0勧告(www.w3.org/TR/xslt)に準拠したXSLT処理プロセッサで、C++による実装で高速処理を実現しています。「iXSLT」は、実行形式(EXE)、ダイナミックリンク形式(DLL)およびCOM形式で提供されます。実行形式モジュールの場合は、ウェブサーバーのCGI*5に簡単に埋めこんで使用することが出来ます。ダイナミックリンク形式の場合は、プログラムなどからAPI*6を通じて制御することが可能です。また、あらかじめXSLTファイルを読み込んでおくことで複数の同形式のXMLファイルを高速に処理する事が可能です。COM形式の場合は、Windows Scripting Host (WSH)やActive Server Pages (ASP)*7に埋め込んで使用したり、Visual Basicから使用したりすることが可能です。「iXSLT」は、様々な形の実装に対応するために、標準入出力、ファイル入出力、URL指定による入力およびAPIによるインターフェイスを装備しています。

PDA*8、携帯電話(iモード等)コンテンツの生成を容易に

iXSLTを使用することで、一つのXMLデータを、リクエストに応じて別々の表示形式で配信することが可能になります。例えば、一つのXMLデータを、PCのブラウザに表示する場合には通常のHTML、PDAに表示する場合には小さい画面サイズに合わせたHTML、携帯電話(iモード等)に表示する場合にはCompact HTMLというように、XMLデータのワンソースマルチユース(一つのデータを複数用途に使う)が可能になります。

XSLT 1.0 / XPath 1.0 日本語訳仕様書付属

iXSLT には、XSLT 1.0およびXPath 1.0仕様の全文を日本語に翻訳した仕様書が付属しています。この仕様書は、ページ単位で日本語と英語の原文を対比できる構成になっており、日本語で理解しながら原仕様の確認も可能となっています。

価格

iXSLT は、まずWindows 95/98, Windows NT, Windows 2000版の出荷が開始されます。iXSLT Windows対応版の価格は、1本あたり40万円(税別、ランタイムライセンス5本含む)で、全国のインフォテリアプロフェッショナルインテグレーターを通じて販売します。また、その後、Solaris版の出荷も開始する予定です。なお、iXSLTは、好評発売中のiHTMLの後継製品でもあり、iHTML 1.0の登録ユーザーの方には、iXSLTを無償で提供します。


インフォテリア株式会社について

インフォテリア株式会社は、1998年に設立された国内唯一のXML専業ソフトウェア会社です。インフォテリアでは、先進のXMLテクノロジーをベースに、XMLの普及を促進するコンポーネント製品や、エレクトロニックコマースでのデータ交換をXMLベースで行うためのツールとサーバー製品などを提供しています。

用語説明/注釈

*1 XML(エックス エム エル) EXtensible Markup Language の略。データの内容とデータの構造を切り離し、意味付けされた情報を双方向に交換するための標準データフォーマット。1998年2月10日にW3Cより勧告された。次世代のウェブ上の情報交換フォーマットとして注目を浴びている。
*2 XSLT(エックスエスエルティー) XSL Transformationの略。XSLは、eXtensible Stylesheet Languageの略。XMLデータにスタイル付けを行ったり、XMLのデータ構造を変換するための標準仕様。1999年11月16日にW3Cより勧告された。
*3 iモード(アイモード) NTTドコモが展開する携帯電話によるデジタル情報サービスおよびそのサービスを受けることができる携帯電話の総称。
*4 Compact HTML(コンパクト エイチティーエムエル) iモードサービスで使用される簡易版HTML。携帯電話での表示を考慮して通常のHTMLから使用できるタグを大幅に削減したもの。ただし、携帯電話専用の独自タグも一部存在する。
*5 CGI(シージーアイ) Common Gateway Interfaceの略。ウェブサーバーがブラウザに対して動的処理を行うための方法の一つ。CGIプログラムは、PerlやCなどで書かれることが多い。
*6 API(エーピーアイ) Application Programming Interfaceの略。コンピュータプログラムが他のコンピュータプログラムを制御するためのインターフェイス。
*7 ASP(エーエスピー) Active Server Pagesの略。Windowsプラットフォーム上で、ウェブページを動的に作成するための仕様の一つ。マイクロソフトが独自に策定。近年話題になっている、ASP (Application Service Providor)とは別物。
*8 PDA(ピーディーエー) Personal Digital Assistantの略。個人用携帯端末。代表的な機器としては、シャープのザウルス、IBMのWorkPadなどがある。

本リリースに関するお問い合わせ先

インフォテリア株式会社
TEL:03-5783-6505
E-mail:

以上
日時:2000年02月29日 11:00

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