ニュースプレスリリース

実証実験「AIカメラによるベッドメイク仕上がり良否判定」を京都のホテルで実施
ホテル業界の人手不足対策&人材教育の新施策としてAI判定を導入

~ PlatioとAIによる瞬時判定で教育効率UPとマネージャーの客室チェック工数がゼロに ~

報道発表資料
2019年12月11日
アステリア株式会社

 アステリア株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:平野洋一郎、証券コード:3853、以下 アステリア)は、株式会社TRASTA(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:木地 貴雄、以下 TRASTA)が京都市内で運営するホテル(住亭 SHIJO KARASUMA)で、「AIカメラによるベッドメイク仕上がり良否判定」の実証実験を実施することを発表します。この実証実験では、ホテル業界の人手不足対策や人材教育の新施策としてAI判定を導入するものです。当社モバイルデータ活用サービス「Platio」(プラティオ)と連携したAIによる瞬時判定で清掃員の教育効率UPとマネージャーの客室チェック工数がゼロになることを検証します。

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AIカメラによる実証実験を実施する背景

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外国人延べ宿泊者数(2018年は速報値)

 観光庁によると2012年から2018年にかけて訪日外国人の延べ宿泊者数は3.4倍に拡大(右図)※1し、宿泊業における新規求人数も2014年から2018年の4年間で約20%増加※2するなど、インバウンドの増加に伴いホテル事業者においては人手不足対策、さらには新規採用者に対する人材育成や作業状況の確認・指導についても効率化を図っていくことが急務です。この実証実験では、ホテルの室内清掃で最も時間がかかるベッドメイクの作業の効率化を図るもので、清掃員がスマートフォンで作業後のベッドを撮影するとPlatioと連携したAIがベッドメイクの良否判定を自動で行います。従来は、清掃員の作業結果はホテルのマネージャー(インスペクター)が1室ずつ訪問してチェックしていましたが、この仕組みが導入されることでチェック工数はゼロとなります。また、清掃員はAIの判定によって作業結果が瞬時にフィードバックされるので、指導員が同行しなくても一人で修正を施すことができるようになります。

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 この実証実験では、AIカメラを導入することで上記の期待される効果が発揮されるかの検証を行い、客室清掃業務の効率化を進めていく方針です。アステリアにおきましても、実験を通じてアプリケーションの機能の向上を図り、幅広い業界の業務効率改善に寄与するソリューションに向けた研究開発につなげてまいります。

<実証実験で使用するシステム構成>

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 アステリアのモバイルデータ活用サービス「Platio(プラティオ)」によって作成されたアプリを使用し、ホテル従業員のスマートフォンのカメラを使って自身がベッドメイクしたベッドや寝具を撮影すると、アプリと連携したAIが良否を自動的に判定します。判定結果はアプリ画面に瞬時に表示され、従業員はこの結果をもとに良判定が出るまでベッドメイクを行います。AIが自動的に判定することにより、マネージャー(インスペクター)の同行や作業後の確認がなくても正しい状態に仕上げることが可能になります。
 また、NG判定が出た場合は履歴が保存され必要に応じてマネージャーのモバイル端末にプッシュ通知を送ることもできます。客室を訪問しなくてもアプリで作業状況が確認できるのでチェック作業の効率化が期待できます。作業の履歴も残るため、これらの情報をもとに清掃員の指導に役に立てることも可能です。

    <TRASTA責任者のコメント>

    当社のバリューのひとつが「大胆に攻めよ」です。これは挑戦を恐れず、失敗から学び、大胆に攻めるという意味がこめられています。
    今回の実証実験でPlatioという先進的なサービスを活用し、「AIを活用した業務改善」という新たなチャレンジを経て、人手不足解消に向けた従業員の働き方改革およびサービス品質の向上を目指してまいります。また、ホテル業界としても初めての試みであることから、業界全体の課題解決の一歩になることを期待しています。

    株式会社TRASTA 経営戦略室 広報 シニアマネージャー: 早田 菜美

    <TRASTAの今後の方向性>

    ★判断基準のズレを防止:
     複数人がチェックを行う場合でもAIを活用することで客観的な判断と基準の明確化
    ★一定したサービス品質の提供:
     従業員自身がAI判定をもとに一貫した品質のサービス提供
     作業の履歴データを人材教育資料として活用

今後の展開

 このシステムにおける良否判定は数千枚のベッドの写真を取り込ませたAIが判定しているもので、この仕組みは物の配置などの規定に合致しているかどうか、幅広い業界で利用できる可能性を持っています。今回の実証実験を機に幅広い業界で利用できる環境を構築していきながら、小売、建設、製造、サービスなどの業界に向けたAI判定機能として展開を図る方針です。ホテルでの実証実験を経て製品開発を進め、2020年4月にAIモデルの作成を支援する「モデル構築支援サービス」として提供を開始する予定です。



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「株式会社TRASTA」について( Webサイト trasta.jp

 宿泊体験から旅行体験までをリデザインするためTravelTechを掲げるITベンチャー。ホテル企画開発から運営管理、旅サービス事業を通じて、全ての旅行者に新たな旅の体験、そして新たな出会いを創り出し、観光産業において常に新しい価値を生み出しています。

「Platio」について( Webサイト plat.io

 Platio(プラティオ)は、現場を統括するリーダーのためのモバイルデータ活用サービスです。業務に合わせたモバイルアプリを簡単に作成し、現場状況の情報収集とデータの可視化を実現。そこから得られる「気づき」がリーダーの現場改革を推進します。現場の情報を収集するモバイルアプリはリーダーが業務に合わせて作成。利用者のデバイスにセキュアに配信されたアプリで簡単に情報を入力できます。集まったデータはクラウドに自動保存。リアルタイムに閲覧するだけでなく、通常とは異なるデータや状態をPlatioが検知し、お知らせ。これまで見逃されていた小さな変化や予兆に気づき、現場の改革を推進します。複雑かつ高価格になりがちな業務用アプリを、手軽に作れるソリューションであることが評価され「2018年度 グッドデザイン賞」を受賞しています。

「アステリア株式会社」について( Webサイト www.asteria.com/

 アステリア株式会社(2018年10月にインフォテリアから社名変更)は、企業内の多種多様なコンピューターやデバイスの間を接続するソフトウェアやサービスを開発・販売しています。主力製品のASTERIA Warpは、異なるコンピューターシステムのデータをプログラミングなしで連携できるソフトウェアで、大企業、中堅企業を中心に8,176社(2019年9月末現在)の企業に導入されています。また、Handbookは、営業資料や商品カタログ、会議資料などあらゆる電子ファイルをスマートフォンやタブレットで持ち運べるサービスのスタンダードとして、1,545件(2019年9月末現在)の企業や公共機関で採用されています。

TRASTAによる実証実験の概要はこちらのサイトで紹介しています。
plat.io/ja/case/trasta

※1: 統計値は観光庁「宿泊旅行統計調査」、解説・図表は「平成30年度 観光の状況 P.46」より引用
※2: 統計値は厚生労働省「職業安定業務統計」、解説は「平成30年度 観光の状況 P.48」より引用
(平成30年度 観光の状況 www.mlit.go.jp/common/001294465.pdf

【プレスリリースに関するお問い合わせ先(報道機関窓口)】

アステリア株式会社
広報・IR室:長沼史宏
TEL:03-5718-1297
FAX:03-5718-1261
E-mail:

【製品に関するお問い合わせ先】

アステリア株式会社
ネットサービス本部
TEL:03-5718-1660
FAX:03-5718-1261
E-mail:

以上
日時:2019年12月11日 15:00

アステリア、ASTERIA、Handbook、Platioはアステリア株式会社の登録商標です。
本文中の商品名は、各社の商標または登録商標です。

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