相互運用可能なWebサービスの構築作業の短縮とコスト削減を目指してWS-Iメンバー・コミュニティーが安定したWebサービス相互運用のためのガイドラインを提供
2003年8月13日
WS-I Japan SIG
ボストン発、2003年8月12日 – Webサービスの相互運用性の向上を推進する団体であるWeb Services Interoperability Organization (略称:WS-I、URL: www.ws-i.org/)は、XML Web Services Oneにおいて、WS-Iメンバー・コミュニティーによって正式に承認されたBasic Profile 1.0を一般公開することを発表しました。Basic Profileは、SOAP 1.1、WSDL 1.1、UDDI 2.0、XML 1.0およびXML SchemaなどのWebサービスの核になる仕様を、相互運用可能なWebサービスを開発するためにどのように実装すべきかについてガイドラインを提供します。
「本日この日より、全てのWebサービスの開発者とプロバイダーは相互運用可能なソリューション構築のための共通のフレームワークを持ち、その利用者はサービスの使用を決定するための共通の判断基準を持つでしょう。WS-Iは、Webサービスの核になる仕様に関連した200を越える相互運用性に関する問題を解決しました。Basic Profile 1.0は、企業内および企業の境界を超えた相互運用可能なWebサービス・ソリューションの実装上の課題を明確に単純化するでしょう。」とWS-I会長のTom Glover氏は述べました。
「Basic Profileのサポートは、相互運用可能なWebサービスの利用者にとっての基本となります。利用者は、Webサービス化された技術全てがBasic Profileに準拠していることを要求しなければなりません。そしてそのことが、Webサービスが約束したことを満たし、かつ実装に依存しない相互運用性をもったWebサービスの基礎を築くことになります。」とMETAグループのTechnology Research Services副社長、Dan Sholler氏は述べました。
今秋、WS-IはBasic Profile 1.0を支援するTest ToolおよびSample Applicationsをリリースする予定です。C#とJava(tm)の両方で利用可能なTest Toolにより、WebサービスがBasic Profileの相互運用性の必要条件を満たすことを検査し確認することが可能です。Sample Applicationsにより、選りすぐりのビジネス要件に基づいた10の異なるプラットフォームで実装されるWebサービスの設計、実装、テストそして展開を実際に見ることが可能です。
また、Test Toolのリリースと平行して、ソフトウェア・ベンダーやハードウエア・ベンダー、サービス・プロバイダーがどのように各自の製品やサービスについてBasic Profile 1.0への適合性を表明するかを発表する予定です。
Basic Profileの拡張を目指して
WS-Iは、SOAP with Attachments、そしてBasic Security Profileの相互運用ガイドラインを現在開発しています。これらの作業はBasic Profileによって提供される機能を拡張し、既存の仕様のリファレンスとなるでしょう。
様々な業界からの支持を受けるBasic Profile
今日、25以上のWS-Iメンバーの多くの会社がBasic Profileの支持を発表しています。詳しくはWS-IのWebサイト www.ws-i.org/testimonials.aspx を参照して下さい。
Basic Profileの入手先
Basic Profile 1.0やその他のドキュメンテーションは、WS-Iのウェブサイト(www.ws-i.org英語)から入手可能です。
日本国内での活動
現在、WS-IではBasic Profile 1.0の日本語版の作成を進めており、完了し次第、WS-Iのウェブサイト(www.ws-i.org/)にて公開を開始する予定です。
なお、WS-Iは8月28∼29日に開催されるWeb Services Conference 2003(主催:IDGジャパン)において、基調講演を行います。更に、WS-Iメンバー会社は同コンファレンスにて、Basic Profile 1.0を含むWS-I成果物の技術解説ならびにWS-Iの活動紹介を行います。Web Services Conference 2003の詳細については、www.idg.co.jp/expo/wsc/をご覧ください。
WS-Iについて
WS-Iはオープンな業界団体で、プラットフォーム、アプリケーションおよびプログラム言語の違いを超えて、複数のWebサービス間で、一貫性の取れた信頼できる相互運用性を実現することを目標としています。WS-IはWebサービス関連企業の幅広いコミュニティを統合し、相互運用可能なWebサービスを開発するためのガイドや、推奨する方式や、関連する資料を提供します。2002年2月の発足以来、170社以上がWS-Iに加入しています。詳しくはwww.ws-i.org/ を参照するか、info@ws-i.org(英語)に電子メールをお願いします。
以上
日時:2003年08月13日 11:00
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