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XMLコンソーシアム、旅行業界における電子商取引の標準「TravelXML」を利用し、実用に向けたWebサービスの実証実験に成功

取引情報の標準化による旅行業務の効率化実現に向け、15社が連携

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2004年5月20日
XMLコンソーシアム

 XMLコンソーシアム(会長:鶴保征城NTTソフトウェア(株)取締役相談役、会員数217社:2004年4月1日現在)は、(社)日本旅行業協会(会長:新町光示 (株)ジャルパック代表取締役会長)とXMLコンソーシアムで共同開発した旅行業界における電子商取引の標準「TravelXML」とWebサービス技術を利用した旅行業界の電子商取引の新たなモデルを実現するための実証実験に成功しました。これにより、Webサービス技術と「TravelXML」の組み合わせが、旅行業者、交通機関、宿泊施設、各種サービス機関との間で行われる各種取引情報を標準化し業界全体の効率化を図ると共に、利用者の希望に添うトラベル商品の簡便、迅速、的確な提供を可能にする技術であることが証明されました。

 また、XMLコンソーシアムでは、今回の検証で蓄積されたWebサービスを構築するために必要な設計指針、ノウハウ、基礎データなどを今後広く公開していく予定です。

 実証実験では、(社)日本旅行業協会の協力を得て、旅行商品(旅行パッケージ)を扱う電子商取引モデルを構築しました。本モデルでは、旅行企画会社(ホールセラー)、旅行代理店(リテーラー)、宿泊施設(ホテル・旅館)の3者の業務システムをすべてWebサービスで連携し、(1)従来からある非同期型の取引形態、(2)Webサービス適用のメリットを生かしたリアルタイムな取引形態、(3)取引電文を部分暗号化したセキュアな取引形態を実現した実証実験を実施し、実ビジネスに即したTravelXML、およびWebサービスの有効性を検証しました。

 本実証実験には、XMLコンソーシアム応用技術部会を中心に、アドソル日進(株)、インフォテリア(株)、東京エレクトロン(株)、東芝ソリューション(株)、日本アイオナテクノロジーズ(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、日本オラクル(株)、日本電気(株)、日本ユニシス(株)、日本ユニシス・ソフトウェア(株)、(株)ネット・タイム、(株)日立システムアンドサービス、(株)日立製作所、PFUアクティブラボ(株)、(株)ブレイニーワークスの15社が参加し、以下のWebサービス関連製品を使用して、システムを構築しました。



◇使用したWebサービス関連製品


旅行代理店(リテーラー)

  • IBM WebSphere Studio Application Developer V5.1 / DB2 UDB V8.1
  • Tomcat 4.1.24 / MySQL V4.0.18
  • Tomcat 4.1.30

旅行企画会社(ホールセラー)

  • Hitachi Cosminexus Application Server Version6 / HiRDB Version7
  • IBM WebSphere Application Server V5.1 / DB2 UDB V8.1
  • Infoteria ASTERIA 3
  • Microsoft BizTalk Server 2004 / SQL Server 2000
  • Tomcat 4.1.24

宿泊施設(ホテル・旅館)

  • BEA WebLogic Platform 8.1J
  • IONA Artix 2.0.3
  • NEC ActiveGlobe WebOTX Ver5.3 / Oracle Database 9i
  • PolarLake Database Integrator with MapperModule /
  • Oracle Application Server / Oracle Database 10g
  • Tomcat 4.1.30 / MySQL V4.0.17
  • NEC ホテルトータルシステムNEHOPS (参考出展)

セキュリティ

  • Apache XML Security-J 1.0.5D2
  • DataPower XS40 XML Security Gateway
  • IBM XML Security Suite for Java
  • NEC ActiveGlobe WebOTX (WS-Securityライブラリ)

UDD

  • IBM WebSphere UDDI Registry
  • (WebSphere Application Server V5.0 Network)

注1) 会社名、製品名等は50音順です。
注2) 製品名は各社の商標または登録商標です。



◇ご協力いただいた宿泊施設等

あかん遊久の里 鶴雅、札幌すみれホテル、知床グランドホテル北こぶし、層雲峡観光ホテル、(株)第一滝本館、天人峡温泉天人閣、はこだて湯の川温泉 わか松、ホテルグランドトーヤ、旅行電子商取引促進機構。

◇Webサービスとは

Webサービスとは、アプリケーションの機能をモジュール化し、Web上のサービスとして提供するテクノロジーで、XML (Extensible Markup Language) 、SOAP:XML Protocol、WSDL (Web Services Description Language)、UDDI (Universal Description, Discovery and Integration)、 WS-Security ( Web Services Security) といったWebの標準テクノロジーを基盤として実現されます。提供されたWebサービスは、ネットワークを通じて他のアプリケーションやシステムの一部として統合でき、また、Webサービスそのものをネットワーク上で検索・発見して、ダイナミックに結合しシステムを構築することも可能となります。アプリケーションが、他のWebサイトにあるアプリケーションの機能、すなわちWebサービスを利用できることが、人間を相手にすることを前提とするWebアプリケーションと違うところであり、これにより、インターネット上のビジネスに大きなインパクトを与える可能性が期待されています。Webサービスが、インターネット上で安心して使える基盤が整い、多くのプラットフォーム間で相互接続できるとともに、やりとりするデータを盗聴や改ざんされることなく安全に送受信できるようにすることが、Webサービス普及のカギと言われています。



XMLコンソーシアムについて

XMLコンソーシアムは、XML技術のビジネスにおける実用化推進を行う国内唯一の団体です。セミナー・イベント、部会活動、情報発信、標準化推進、各業界団体との連携などの具体的な活動を通じて、さまざまなコンピュータシステムにおけるXML技術の適用に貢献してまいります。
www.xmlconsortium.org/

本リリースに関するお問い合わせ先

XMLコンソーシアム事務局
田中(富士ソフトABC 内)
TEL:03-5600-6205
E-mail:

以上
日時:2004年05月20日 11:00

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