東京発、2004年11月29日 – Webサービスの相互運用性の向上を推進する団体であるWeb Services Interoperability Organization (WS-I) は、SOAPのメッセージに添付ファイルを付加する機能についてのガイドラインを規定したAttachments Profile 1.0の日本語訳を一般公開することを発表しました。この日本語訳は、WS-I のウェブサイトwww.ws-i.org/ で公開されています。
Attachments Profileは、SOAP Messages with Attachments (SwA) 仕様に基づくWebサービスを開発する場合の相互運用ガイドラインを提供します。SwAは、添付ファイルをSOAPのメッセージと一緒にまとめてパッケージ化するためのMIMEのmultipart/related構造を定義しています。なお、Attachments Profile 1.0の原文(英語)は、2004年8月に WS-I の最終仕様 (Final Material) として承認され、WS-Iのウェブサイト (www.ws-i.org/) で無料ダウンロードできます。
「Attachments Profileは、Webサービスの開発者が添付ファイルを使用したアプリケーションを、あらかじめ相互運用できるように開発することを可能にします」と、WS-I会長のTom Glover氏は述べています。「このプロファイルの日本語訳の公開は、WS-Iの、信頼できる相互運用可能なWebサービス作成の推進という国際的な活動の、重要な部分を構成しています」
この日本語訳はWS-I Japan Special Interest Group (Japan SIG) が作成したものです。Japan SIGでは、この他、Basic Profile 1.0の日本語訳、WS-I Testing Tools の日本語環境での動作確認、Basic Profileの機能範囲で構築したWebサービスの実例であるSample Applications の日本語環境での動作確認などを行っています。
WS-Iについて
WS-Iはオープンな業界団体で、プラットフォーム、アプリケーションおよびプログラム言語の違いを超えて、複数のWebサービス間で、一貫性の取れた信頼できる相互運用性を実現することを目標としています。WS-IはWebサービス関連企業の幅広いコミュニティを統合し、相互運用可能なWebサービスを開発するためのガイドや、推奨する方式や、関連する資料を提供します。詳しくは www.ws-i.org/ を参照するか、info@ws-i.org(英語)に電子メールをお願いします。
以上
日時:2004年11月29日 11:00
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