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XMLコンソーシアム、「愛・地球博」期間中試験提供の道路交通情報 Webサービスと連携する複合Webサービスの実証実験に成功

「愛・地球博」期間中、実証実験システムをインターネット上で運用

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(詳細は各企業・機関のサイトにてご確認ください)
2005年5月17日
XMLコンソーシアム

 XMLコンソーシアム(会長:鶴保征城 (独)情報処理推進機構ソフトウェアエンジニアリングセンター所長)は、 (財)日本道路交通情報センター(JARTIC)が「愛・地球博」(2005年日本国際博覧会)開催期間中にWebサービスを利用して試験的に配信する道路交通情報と、既存のコンテンツを複数組み合わせた複合Webサービスを実現する実証実験に成功しました。XMLコンソーシアムは、この実証実験システムを「愛・地球博」期間中にインターネット上で稼動するとともに、ビジネスシヨウ TOKYO 2005( bs.noma.or.jp/ 、5月18-19日)やXMLコンソーシアムWeek(6月10日)にて、システムの紹介やデモ展示を実施します。

 実証実験では、道路交通情報と、衛星地図情報、気象情報、宿泊施設情報、観光情報などのコンテンツ提供サービスと、携帯電話からの位置情報・写真付きレポート、ブログ、知識検索、翻訳、メールなどの機能をWebサービス技術で有機的に組み合わせて、「愛・地球博」へ観光に行くことを想定した旅行プラン作成を支援するシステムを実現しました。Webサービス技術を使用してインターネット上の最新のコンテンツ情報をリアルタイムに取り込むことにより、利用者の希望に合う旅行プランを簡便、迅速、的確に作成できます。

 本システムで利用する複数のWebサービスの選択や組み合わせは、WS-BPEL(Web Services Business Process Execution Language)を利用し、サービス指向アーキテクチャ(SOA)に基づいて実現しました。宿泊施設情報には、(社)日本旅行業協会とXMLコンソーシアムで共同開発した旅行業界における電子商取引の標準「TravelXML」を利用しました。また、すべてのサービスで利用する情報は、データ交換形式としXMLを利用し、その有効性を検証しました。

 XMLコンソーシアムでは、今回の実証実験で蓄積されたWebサービスを構築するために必要な設計指針、ノウハウ、基礎データなどを今後広く公開していく予定です。

 本実証実験には、XMLコンソーシアムWebサービス実証部会とメタデータ活用部会を中心に、アドソル日進(株)、(株)内田洋行、(株)エルザ、 (株)ジャストシステム、Sky(株)、東京エレクトロン(株)、日本電気(株)、日本アイオナテクノロジーズ(株) 、日本アイ・ビー・エム(株)、日本オラクル(株)、日本ユニシス(株)、(株)ノムラシステムコーポレーション、(株)日立システムアンドサービス、(株)日立製作所、日立ソフトウェアエンジニアリング(株)、PFUアクティブラボ(株)、 (株)フジミック、(株)ブレイニーワークス、(株)リコーの19社が参加し、以下の製品・ツール、サービスを使用してシステムを構築しました。



使用したWebサービス関連製品・ツールおよび開発環境

  • Apache Tomcat 4.1.31
  • Apache AXIS 1.1
  • BEA WebLogic Server (R) 8.1J
  • DataPower XS40 XML Security Gateway
  • gSOAP 2.7.1
  • Hitachi Cosminexus Version 6.5
  • IBM WebSphere Application Server, Version 5.1
  • IBM Workplace Client Technology, Micro Edition – Enterprise Offering Ver5.8.1
  • NEC ActiveGlobe BizEngine (参考出展)
  • NEC ActiveGlobe WebOTX Ver6.2
  • Oracle BPEL Process Manager 10.1.2
  • Oracle Application Server 10g 10.1.2

使用した上記以外の製品、サービス

  • NEC イントラネット向け翻訳システム CROSSROAD for Enterprise V2
  • Sky カメラ付き携帯電話レポートシステム SKY ACTIVE FIELD
  • 日立システムアンドサービス 百科事典「マイペディア」+知識検索技術
  • 日立ソフト 衛星画像ASPサービスpiXterra

注1) 会社名、製品名等は50音順です。



ご協力いただいた組織および会社

  • 愛知県(愛知県の観光情報をご提供いただきました。)
  • ITS Japan(実証実験の場をご提供いただきました。)
  • (株)NTTデータ(愛知県の観光情報提供Webサービスをご提供いただきました。)
  • (株)高電社(日本語→韓国語,中国語の翻訳エンジンをご提供いただきました。)
  • (財)日本道路交通情報センター(道路交通情報Webサービスをご提供いただきました。)
  • (社)日本観光協会(観光情報データをご提供いただきました。)
  • マイクロソフト(株)(Windowsプラットフォームをご提供いただきました。)
  • (有)ミントジャムス (リッチクライアントにおける衛星画像暗号化のためのコンポーネントをご提供いただきました。)
  • (株)ライフビジネスウェザー(天気情報データをご提供いただきました。)

Webサービスとは

 Webサービスとは、アプリケーションの機能をモジュール化し、Web上のサービスとして提供するテクノロジーで、XML (Extensible Markup Language) 、SOAP:XML Protocol、WSDL (Web Services Description Language)、WS-BPEL(Web Services Business Process Execution Language)、UDDI (Universal Description, Discovery and Integration)、WS-Security ( Web Services Security) といったWebの標準テクノロジーを基盤として実現されます。提供されたWebサービスは、ネットワークを通じて他のアプリケーション、サービスやシステムの一部として統合できます。また、Webサービスそのものをネットワーク上でダイナミックに結合しシステムを構築することも可能なため、サービス指向アーキテクチャ(SOA: Service Oriented Architecture)を実現する有力な技術として注目されています。アプリケーションが、他のWebサイトにあるアプリケーションの機能、すなわちWebサービスを利用できることが、人間を相手にすることを前提とするWebアプリケーションと違うところです。これにより、インターネット上のビジネスに大きなインパクトを与える可能性が期待されています。Webサービスが、インターネット上で安心して使える基盤が整い、多くのプラットフォーム間で相互接続できるとともに、やりとりするデータを盗聴や改ざんされることなく安全に送受信できるようにすることが、Webサービス普及のカギと言われています。



XMLコンソーシアムについて

 XMLコンソーシアムは、XML技術のビジネスにおける実用化推進を行う国内唯一の団体です。セミナー・イベント、部会活動、情報発信、標準化推進、各業界団体との連携などの具体的な活動を通じて、さまざまなコンピュータシステムにおけるXML技術の適用に貢献してまいります。
www.xmlconsortium.org/

本リリースに関するお問い合わせ先

XMLコンソーシアム事務局
広報担当:野田(富士ソフトABC株式会社内)
TEL:03-5600-6205
E-mail:

以上
日時:2005年05月17日 11:00

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