社団法人日本旅行業協会(会長:新町光示)とXMLコンソーシアム(会長:鶴保征城)は、旅行業界内における電子商取引(BtoB)を推進するためにXMLを利用した各種旅行商品取引の標準規格「TravelXML」を共同で開発してきました。「TravelXML 1.3」勧告に含まれるすべての取引仕様に対応したXML Schemaを開発し、「TravelXML 1.4」勧告案として仕様を確定し、本日よりパブリックレビューを開始しました。
TravelXMLでは、従来各旅行会社で個別に定義されている旅行業EDIの仕様を標準化しました。また通信手段としてインターネットとXMLを採用することによって、国内海外の宿泊施設、ツアーオペレータ、旅行業者などをリアルタイムで結び、業界全体のシステムの効率化による業務スピードの向上と、コストダウン、そしてお客様へのサービス向上を目的としております。
今回すべての取引仕様に対応したXML Schemaを開発したことによって、国内および海外の宿泊と企画旅行商品に関してカタログ情報の提供から注文、決済までの商取引すべてを網羅できたこととなります。今後TravelXMLに対応するシステムを開発する際には、どなたでもこのXML Schemaを利用して開発を効率的に進められるようになります。
TravelXML標準化部会では、仕様をより良いものとするために11月28日(月)までをパブリックレビュー期間とし、広く一般から仕様に対する意見を募っております。パブリックレビューの詳細については、下記のページでご覧いただけます。
◆[TravelXML 仕様公開ページ]
www.xmlconsortium.org/wg/TravelXML/TravelXML_index.html
TravelXMLは下記の10取引分野を対象としており、今回の仕様では、従来、(1)「国内旅館・ホテルとの在庫照会・予約に付随する手配データ提供仕様」、(2)「海外ホテル/ツアーオペレータへの手配データ提供仕様」のみに提供されていたXML Schemaを、残りの取引についても作成しました。
2003年9月のTravelXML 1.0 勧告案の公開から現在までに、旅行関連の製品またはサービスを手掛けるITベンダー20社が対応製品およびサービスの提供を表明しております。また、旅行業界においても、2004年12月より実運用を開始した企業が出てきており、今後もいくつかの企業において実運用が計画されています。TravelXML 1.4勧告案によりXML Schemaが提供されたことは、こうした動きをさらに加速するものと期待されています。
TravelXML標準化ワーキンググループ参加企業一覧(50音順)
<社団法人日本旅行業協会>
<XMLコンソーシアム> ※2005年9月5日現在
TravelXMLへの対応宣言をしているITベンダー一覧(50音順) ※2005年10月27日現在
社団法人日本旅行業協会(JATA)について
日本旅行業協会は、旅行者に対する旅行業務の改善並びに接遇の向上等を図るとともに、会員相互の連絡協調につとめ、もって旅行業の健全な発展に寄与し観光事業の発達に貢献することを目的としており、会員が取り扱った旅行業務に対する苦情処理、会員との取引より生じた債権の弁済業務、旅行業務従事者に対する研修、会員に対する指導、取引の公正の確保又は健全な発達を図るための調査・研究及び広報(以上法定業務)と国家試験の代行および国家試験の一部免除のための指定研修の業務(以上国土交通大臣指定業務)などを行っています。
www.jata-net.or.jp/
XMLコンソーシアムについて
XML コンソーシアムは、XML 技術のビジネスにおける実用化推進を行う国内唯一の団体です。セミナー・イベント、部会活動、情報発信、標準化推進、各業界団体との連携などの具体的な活動を通じて、さまざまなコンピュータシステムにおけるXML 技術の適用に貢献してまいります。
www.xmlconsortium.org/
以上
日時:2005年10月27日 11:00
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