XMLコンソーシアム(会長:鶴保征城 独立行政法人 情報処理推進機構ソフトウェアエンジニアリングセンター所長)は、本日、XML Webサービスのビジネス利用で必要となるセキュリティ規格で、標準化団体OASISが標準化したWeb Services Security: SOAP Message Security (WS-Security 2004) 1.0とその関連文書を日本語に翻訳し、公開したことを発表しました。
【背景】
SOAPを使ったWebサービスはサービス指向アーキテクチャ(SOA)やWeb 2.0などでも重要な技術として注目を集めていますが、ビジネスで利用する際には通信内容の完全性や秘匿性を確保するための手段が必要になります。OASISのWS-Securityは、メッセージの完全性と秘匿性を提供するためのSOAPメッセージングの拡張を規定しています。
WS-Securityの標準化された最初のバージョンであるWS-Security 2004は既に数多くのメーカーが提供するSOAやWebサービス関連製品で機能提供されており、XMLコンソーシアムによる日本語訳文書は、このWS-Security 2004及び附帯する標準文書群をOASIS翻訳ポリシーに基づいて翻訳・公開した初めてのものとなります。
【公開内容】
今回、新たに公開された日本語訳文書は5種類です。
また、これに先立ち2005年3月に以下の日本語訳文書を公開済みです。
これらの文書は、XMLコンソーシアムのWebサイトよりダウンロードできます。
【URL】 www.xmlconsortium.org/wg/sec/wss.html
【日本語翻訳の意義】
WS-Securityは、Webサービスのメッセージに完全性と秘匿性を与えることでビジネスでのWebサービス利用を推進する鍵となる標準規格です。特に、異なる企業や組織の間でWebサービスを活用した業務システムを開発するためには規格の十分な理解が必要となります。日本語訳文書が提供されることによって日本の技術コミュニティにおけるこの標準規格の理解が進み、より柔軟で価値の高いシステム構築の一助となることを期待しています。
参加企業一覧(50音順)
XMLコンソーシアムについて
XML コンソーシアムは、XML 技術のビジネスにおける実用化推進を行う国内唯一の団体です。セミナー・イベント、部会活動、情報発信、標準化推進、各業界団体との連携などの具体的な活動を通じて、さまざまなコンピュータシステムにおけるXML 技術の適用に貢献してまいります。
www.xmlconsortium.org/
以上
日時:2006年07月11日 13:00
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