「先端IT 活用推進コンソーシアム」(会長:鶴保征城 元IPA ソフトウェアエンジニアリングセンター所長)は、進化するAR(Augmented Reality:拡張現実感)技術を企業がスマートフォンやクラウド等の環境でビジネス活用することを推進するための部会として「ビジネスAR研究部会」を発足し、活動を開始したことを発表します。
急速なスマートフォンの普及に伴い、センシングとリアルタイムの映像の獲得も急速に普及してきています。このような中で、映像に対してリアルタイムな処理を施し、重ね合わせで現実を拡張するARが身近な技術となってきており、特にARの表現の面白さからエンターテインメントの世界での利用が始まっています。
しかしながら、ARはエンターテインメントだけのための技術ではありません。技術的には、視覚以外の拡張も実用化されてきており、人間の五感を拡張しITと人間をつなぐ技術として、様々な可能性を秘めています。そこで、本コンソーシアムでは、未だ進化の過程にあるARのビジネス分野での活用を研究、推進を行う部会として「ビジネスAR研究部会」を発足することといたしました。
「ビジネスAR研究部会」では、以下のような活動を計画しています。
・ ビジネスを変革や拡大するARには、どのようなアプローチが必要であるかを研究・考察する。
・ 進化の方向性として、スマートフォンなどの複数のデバイスとクラウド上のサービスが連携する分散環境下において、どのようにビジネスARを実現するかを研究・考察する。
・ 現在使えるデバイスを使って、プロトタイプの開発と検証を実施する。最初のステップとして社会貢献につながる防災・減災や教育・福祉をテーマとした試作をおこなう。
・ 近い将来のビジネスシーンを想定した取り組みを実施し、今後のビジネスARへの提言をおこなう。
なお、当コンソーシアムが6月8日(水)に開催を予定している第2回ARセミナーにおいて、今回発足した「ビジネスAR研究部会」の活動紹介を行う予定です。
詳細 : aitc.jp/events/20110608-AR/
先端ITコンソーシアムについて
「先端IT活用推進コンソーシアム(AITC)」は、企業における先端ITの活用および先端ITエキスパート技術者の育成を目指す団体です。先端ITの適用にかかわる課題を解決するために、先端IT分野について複数の企業が共同で研究・検証・実証などを行うことで、企業における先端ITの適用サイクルを早め、同時に先端ITに知見の深い技術者を育成し、もって先端IT活用による企業活動の価値向上に資することを目的に活動しています。
また、当コンソーシアムは、XMLコンソーシアム(2000年7月〜2010年3月)の活動意図を継承する団体としての性格も持ち合わせており、活動の対象をXMLから先端IT分野に拡大し、新しいメンバーの参加を得て活動を更に拡大・発展させることで、より積極的な社会貢献も目指しています。 セミナー・イベント、勉強会・部会活動、情報発信、業界団体との連携などの具体的な活動を通じて、先端ITの適用に貢献してまいります。
(AITC: Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive)
以上
日時:2011年06月06日 13:00
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