
ASTERIA Warpは、AIも、クラウドも、オンプレミスも、ノーコードでつなぐデータ連携基盤です。このシリーズは、生成AIを業務に組み込むための「前処理」と「検証」を、ASTERIA Warpの具体的な実装で紹介します。
AIにデータを渡すだけでは、業務は変わりません。AIの結果を業務システムに取り込んで、はじめて日々の仕事に活かせます。
AI-Readyの考え方は 「AI-Readyとは?」、生成AIアダプターの動作イメージは 「ChatGPTに何を聞いても、あなたの会社のことは知らない」 をご覧ください。
生成AIのモデルが賢くなるほど、社内の書類や画像をより正確に読み取れるようになり、回答や登録データの精度も上がります。それでも、AIに渡す社内データをあらかじめ整えることと、AIの出力を業務システムに入れる前に確かめることは欠かせません。生成AIを業務で活かせるかは、データを整える「入口」とデータを確かめてから取り込む「出口」をきちんと構築できるかで大きく変わります。
AIの出力を確かめずに入れれば、誤ったデータがそのまま業務システムに残ります。かといって、その確認までAIに任せても、同じ勘違いを繰り返しかねません。だから確認は、AIに頼らず、会社がすでに持っている確かなデータと突き合わせて行います。その正解にあたる取引先や商品のマスターは、基幹システムの中にあります。そして確認できたデータは、このあと基幹システムに登録します。マスターを引き出すのも、結果を書き込むのも、基幹システムとのデータの出し入れであり、これを担うのがデータ連携基盤です。
生成AIの活用でつまずく原因の多くは、AIそのものではなく、その前後にあります。入口では、画像やPDF、Excelといった社内データが、AIの読める形に整っていません。出口では、AIの出力を確かめないまま業務システムに入れるのが不安で、結局は人が目視で入力し直しています。
AIに任せるのは、社内データを読み取って分類する、回答や文書を下書きするといった部分だけで十分です。その前の「整える」と、その後の「確かめてから取り込む」は、実行スケジュールやエラー処理、記録をともなう決まった処理で、データ連携基盤の仕事です。本シリーズは、この入口と出口をASTERIA Warpのフローとして、誰が見ても追える形で作成する方法を紹介します。
なお本シリーズは、書類や画像を読み取る技術そのものの優劣は論じません。読み取りを担うのが生成AIでも専用のAI-OCR製品でも、その出力を業務システムへ安全に通すフローの組み方を扱います。
この組み立てには、使い方が二つあります。
どちらも「整える」が土台で、業務システムに取り込むときは「そのまま入れず、確かめてから」が要点です。
AIの出力をそのまま業務システムに登録すると、誤ったデータが混ざる事故につながりかねません。だから登録の前に検証と分岐を挟み、確かなデータだけを登録し、確かでないデータは登録せずに人の確認に回します。本シリーズでは、この設計を「確かめてから取り込む」と呼びます。AIの結果を、社内にある正しいデータと突き合わせてから取り込む、という意味です。
確かめる材料は、新しく用意するものではありません。取引先マスターや商品マスターなど、会社がすでに基幹システムに持っているデータです。それを検証のたびに引き出して突き合わせられるのは、基幹システムにつながったデータ連携基盤があるからです。
必要なのは、取引先マスターや商品マスターなど会社がすでに基幹システムに持っているデータへ、そのままつながるデータ連携基盤です。ASTERIA Warpなら、入口から出口までを作成できます。AI連携はこの基盤の上に加わる使い方の一つです。ふだんのデータ連携に使っている環境のまま、AI活用を始められます。
「整える → 確かめてから取り込む → 調べて答える」の順に公開します。各回のリンクは、公開のたびにここへ追記します。
AIに全部任せるのですか。
いいえ。任せるのは判断・抽出・下書きの部分です。その出力を業務システムに入れる前に確かめ、確かなデータだけを登録します。全自動ではなく、AIに任せる範囲と確かめる範囲を分ける設計です。
なぜ前処理が重要なのですか。
AIの出力の質は、渡すデータの整い方に大きく左右されるためです。整っていないデータを渡すと、高性能なAIでも精度が上がりません。
PM・SE・マーケティングなど多彩なバックグラウンドを持つ「データ連携」のプロフェッショナルが、専門領域を超えたチームワークで「データ活用」や「業務の自動化・効率化」をテーマにノウハウやWarp活用法などのお役立ち情報を発信していきます。
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