
Warp 2608新機能シリーズ
2026年7月15日に発表したWarp 2608では、フローの作り方やAIの使い方に関わる新機能が加わります。本シリーズは、その新機能を実際の画面で一つずつ紹介します。本記事で取り上げるのは「AIフロー作成」(ベータ版)です。発表の全体像はプレスリリース、生成AIアダプターの現在地は前回記事「生成AIアダプターの現在地」をご覧ください。
ASTERIA Warpでデータ連携フローを作成するとき、これまではノーコードのGUI上で、部品を一つずつ並べて設定する作業が必要でした。それに対して、ASTERIA Warp 2608からは「AIと対話しながら作る」という新しい作り方が加わります。この記事では、それを実現する機能「AIフロー作成」(ベータ版)を製品リリースに先んじてご紹介いたします!
※ASTERIA Warp 2608は、2026年8月25日に提供開始予定です。
ASTERIA WarpでのAIの使い方は、大きく二つの場面に分けられます。一つは、フローを動かす場面です。生成AIアダプターのように、フローの処理の一部として生成AIを呼び出す使い方が、こちらにあたります。もう一つが、フローを設計する場面です。今回のAIフロー作成はこちらの機能で、人がフローデザイナーで部品を選んで組み立てていた最初の工程を、AIとの対話で始められるようにします。
この作り方の意味は、慣れた人の時間短縮にとどまりません。これまで、ASTERIA Warpでフローを作り始めるには、どのコンポーネントを選び、どう組み合わせるかという知識が必要でした。作りたいことを日本語で伝え、AIのヒアリングに答えればフローが作成されるのなら、業務部門の担当者や、ASTERIA Warpを初めて使う人にとっても、フロー作成は始めやすい作業になります。IT部門の担当者に限らず、フロー作成を始められる人の範囲を広げる機能になります。
実際の画面で、AIフロー作成機能でフローが作成されるまでの流れを見てみましょう。今回は、CSVファイルの中身をデータベースへ登録するフローを題材にします。
まず、作りたいことを一言で伝えます。ここでは「csvからdbにいれたい」と書きました。

一言の指示では、どのファイルを使うかまでは決まりません。足りない要件は、AIが対話形式でヒアリングしてくれます。ここではサーバー内で見つかったCSVファイルを示して、どれを使うかを聞いてきました。
続いて、AIが列の対応を提案します。CSVの「1」列をテーブルの「ID」へ、「name1」を「NAME」へ、「mail1」を「MAIL」へ、という対応です。利用者はその内容でよいかを答えます。
最後にAIは、入力と変換と出力の内容を平易な日本語で整理し、作成してよいかをもう一度聞いてきました。つまり、読み込む対象、変換の有無、書き込み先を、フローができる前に日本語で確認できるということです。

対話が完了すると、フローが自動で作成されます。
このようなフローが作成されました。ファイルを読み込み、CSVとして解釈し、列をマッピングして、データベースへ登録するという処理が正しく作成されています。
ここから先は人の仕事です。開いて内容を確かめ、修正が必要な場合はノーコードで調整して仕上げることができます。
AIが作ったフローも、人が作ったフローと同じノーコードです。そのため、どこで何の処理をしているかを容易に確認することができます。AIの成果物をブラックボックスにせず、人が中身を把握できるわけです。AIとの対話でフローを速く作れるようになった上、フローを読める、確かめられる、引き継げるという特長は、これまで通り活用できるということです。
しかも、実行時に関しても、今回のような処理内容であれば、同じ入力データならば同じ出力結果で正確に動作します。AIにその都度データの取得や加工を指示する場合は、毎回その内容が正しかったかを確認する必要があります。一方、ノーコードのフロー(実行時にAIを使わないもの)であれば、一度動作テストをしておけばその処理を使いまわすことができますので、実行するたびに処理結果を確認する手間もなくなります。
ベータ版に追加費用はかかりますか。
ASTERIA Warp 2608を利用できるご契約をいただければ、その範囲内で追加費用なくお試しいただけます。ただし月間利用上限はございます。
これまでの手動でのフロー作成はできなくなりますか。
今後もできます。フローの作り方の選択肢が一つ増えるだけで、手作業での作成や編集もこれまで通り行えます。
作成されたフローは、そのまま実行できますか。
作成結果によりますが、正しく作成されていればそのまま実行可能です。ただし実際には、一度フローデザイナーで開いて内容を確認し、テストを行い、必要に応じて調整してからお使いいただくことをおすすめします。そのほか、リリースノートに記載のベータ版ご利用条件もご参照ください。
(本記事は執筆した2026/8/7時点の情報に基づきます)
PM・SE・マーケティングなど多彩なバックグラウンドを持つ「データ連携」のプロフェッショナルが、専門領域を超えたチームワークで「データ活用」や「業務の自動化・効率化」をテーマにノウハウやWarp活用法などのお役立ち情報を発信していきます。
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