マネーフォワード連携とは?できること・連携方法を解説

マネーフォワード連携とは?できること・連携方法を解説

クラウドの会計・経費・債権管理サービスとして広く使われているマネーフォワード クラウド。多くの企業がバックオフィス業務で活用していますが、マネーフォワード単体ですべての業務が完結することは少なく、「基幹システムの売上データを取り込みたい」「会計データを他システムへ渡したい」といったニーズが必ず出てきます。そこで重要になるのがマネーフォワード連携です。本記事では、マネーフォワード連携とは何かという基本から、できること、代表的な連携方法、自動化のメリット、そして注意点までを、これから取り組む方にもわかるように解説します。

マネーフォワード連携とは

マネーフォワード クラウドは他のシステムと連携できます。マネーフォワード連携とは、マネーフォワード クラウド(会計・経費・債権管理など)と他のシステムやサービスをつなぎ、データを自動でやり取りできるようにすることです。なお本記事は、企業のバックオフィスで使う「マネーフォワード クラウド」と社内システムの連携を扱います(個人向け家計簿アプリ「マネーフォワード ME」の銀行口座連携とは目的も対象も異なります)。基幹システムの売上・取引データをマネーフォワードへ取り込んだり、会計・仕訳データを別のシステムへ渡したりして、二重入力や手作業の転記をなくします。

マネーフォワードはバックオフィス業務を効率化する強力なサービスですが、企業にはほかにも販売管理・受発注・人事といった基幹システムやSaaSが存在します。これらとマネーフォワードがつながっていないと、同じデータを何度も入力したり、月次の締め作業で多くの手作業が発生したりします。マネーフォワード連携は、こうした分断を解消し、会計・経理のデータが自動で流れる状態をつくる取り組みです。

マネーフォワードは外部システムと連携するためのAPIを公開しており、これを使うことで、社内外のシステムとプログラム経由でつなげます。連携をうまく仕組み化できるかどうかが、マネーフォワード活用の効果を大きく左右します。

たとえば、会計や経費精算をクラウド化しても、その手前にある受注や売上のデータが別システムにあり、人が手で転記しているなら、効率化の効果は限定的です。マネーフォワードの良さを最大限に引き出すには、その前後のシステムとなめらかにつなぎ、データが自動で流れる状態をつくることが欠かせません。

マネーフォワード クラウド活用が広がる背景

マネーフォワード連携のニーズが高まっている背景には、企業のシステム環境の変化があります。

第一に、クラウドサービス(SaaS)の普及です。会計・人事・販売・経費など、業務ごとに専用のクラウドサービスを使う企業が増え、データがサービスごとに分断されやすくなっています。マネーフォワードに集まる会計・経費データと、ほかのシステムのデータをつないで活用する必要性が高まっています。

第二に、バックオフィスの効率化・DXの流れです。経理や経費精算の定型的な転記作業をなくし、限られた人数で業務を回したいというニーズが強まっています。マネーフォワードと基幹システムをつなぐことは、その第一歩になります。

第三に、データ活用の高度化です。会計データを経営判断や分析に活かすには、マネーフォワードのデータをほかのデータと組み合わせられる状態にしておく必要があります。連携は、その土台づくりでもあります。とくにIT専任者が少ない中堅・中小企業ほど、手早く確実につなげる手段が求められています。

マネーフォワード連携で自動化できる仕訳・経費処理

マネーフォワード連携で実現できる代表的なことを整理します。

  • 基幹システムとの会計データ連携:販売管理や受発注システムの売上・取引データをマネーフォワードへ取り込み、仕訳の作成を自動化する。
  • 会計・仕訳データの書き出し:マネーフォワードの会計データを、他システムや分析用のデータベースへ定期的に出力する。
  • 経費・債権データの連携:経費精算や債権管理のデータを、基幹システムや他のSaaSと同期する。
  • 他SaaS・ECとの連携:ECサイトや各種クラウドサービスの売上・取引データをマネーフォワードへ自動で取り込む。

たとえば、毎日の売上データを基幹システムからマネーフォワードへ自動連携し、仕訳の作成までつなげる、といった一連の流れを人手を介さず動かせます。担当者は確認だけで済み、転記ミスや計上漏れも防げます。月末の締め作業では、複数システムからデータを集めて入力し直す手間が大きいものですが、連携を自動化すれば、担当者は集計や転記ではなく数値の確認と分析に時間を使えるようになります。締めにかかるリードタイムが短くなることは、経営が早く正確な数字を把握できることにもつながり、意思決定のスピードを高めます。

マネーフォワード クラウドのAPI連携の基本

マネーフォワード連携の中心になるのがAPI連携です。APIとは、ソフトウェアの機能やデータを外部から呼び出すための窓口のことで、マネーフォワード クラウドはAPIを公開しています。

このAPIを使うと、マネーフォワードに保存された会計・経費データを外部システムから取得したり、逆に外部のデータをマネーフォワードへ登録・更新したりできます。たとえば、基幹システムが持つ売上情報をマネーフォワード クラウド会計へ連携する、受発注システムの取引データを取り込む、といった処理が実現できます。あわせて、仕訳データをファイルで書き出して受け渡す「仕訳エクスポート」による連携も、実務では広く使われています。マネーフォワードは多くの会計ソフトや基幹システムとの連携実績があり、APIと仕訳エクスポートを使い分けることで、さまざまなシステムとデータをやり取りできます。どちらの方式が適しているかは、連携する相手や、必要な頻度・データ量によって変わります。

ただし、APIを直接扱うにはプログラミングの知識が必要で、認証やデータ形式の扱い、エラー時の処理も自分で作り込む必要があります。そのため、専門のエンジニアがいない現場では、APIの扱いを内部で引き受けてくれるデータ連携ツールを使うのが現実的になってきています。

マネーフォワードへデータを連携する方法

マネーフォワードと他システムをつなぐ手段は、大きく次のように分けられます。

方法概要向くケース
API連携(個別開発)公開APIを使い自前で実装する独自要件・細かい制御が必要
仕訳・CSVファイル連携データをファイルで受け渡す一時的・少量のやり取り
データ連携ツール/iPaaSノーコードで自動連携を構築する基幹・複数SaaSと継続的につなぐ

少量・一時的な連携であれば仕訳エクスポートやCSVの受け渡しでも対応できますが、毎日・毎月といった継続的な連携では手作業が負担になります。API個別開発は自由度が高い一方、認証や仕様変更への対応をすべて自前で行う必要があり、連携先が増えるほど保守の負担が膨らみます。

そこで現実的なのが、データ連携ツールの活用です。多くのツールはノーコードでマネーフォワードと外部システムをつなげ、専門知識がなくても連携を構築・運用できます。APIの呼び出しやデータ変換、定時実行といった面倒な部分をツールが引き受けるため、つくる手間も運用の負担も抑えられます。EAIの考え方に沿ったツールなら、マネーフォワード以外の社内システムも同じ仕組みでつなげ、バックオフィス全体を一つの基盤に整理できます。

仕訳作業を自動化するマネーフォワード連携のメリット

マネーフォワード連携をツールで仕組み化すると、いくつもの利点があります。

第一に、手作業の削減と正確性の向上です。基幹システムとマネーフォワードのあいだの転記がなくなり、入力ミスや計上漏れを防げます。経理や経費精算のように入力負荷の高い業務ほど、効果が大きくなります。

第二に、内製化とスピードです。ノーコードのツールを使えば、情報システム部門に頼らず、経理・バックオフィス部門が自分たちで連携を組み立て・見直しできます。業務の変化に素早く対応でき、改善のサイクルを速く回せます。

第三に、コストと拡張性です。高度な機能をゼロから開発する必要がなく、マネーフォワード以外のSaaSや基幹システムも同じツールでつなげるため、開発・保守の費用を抑えながら連携の対象を広げていけます。連携処理が画面上で可視化されれば、担当者が変わっても引き継ぎやすく、属人化も避けられます。

コスト面では、初期の開発費だけでなく、運用・保守まで含めた総額で考えることが大切です。個別開発は一見安く見えても、仕様変更のたびの改修や障害対応、属人化による引き継ぎコストが継続的に発生します。ツールはこうした運用負担を抑えられるため、数年単位で見ると有利になることが少なくありません。

スモールスタートで始めるマネーフォワード連携

マネーフォワード連携は、次のステップで進めると失敗を防げます。

  1. 目的とデータを決める:どの業務の、どのデータを、何のためにつなぐのかを明確にする。
  1. 連携の向きを設計する:マネーフォワードへ取り込むのか、出すのか、双方向かを決める。
  1. 方法を選ぶ:連携先の数や頻度、社内体制をふまえ、API・ファイル・ツールのどれが適切かを判断する。
  1. 小さく始める:まず一つの連携から始め、安定動作を確認しながら対象を広げる。
  1. 運用体制を整える:連携が止まっていないかを監視し、エラー時にすぐ対応できるようにする。

最初から全業務をつなごうとすると複雑になりがちです。手作業の量が多くミスが起きやすい業務(売上の取り込みや仕訳の連携など)から着手すると、効果を実感しやすく、社内の納得を得ながら広げていけます。

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仕訳の対応づけ・APIトークン|マネーフォワード連携の注意点

マネーフォワード連携を安定して続けるために、気をつけたい点を押さえておきましょう。

  • API利用制限:APIには一定時間あたりの呼び出し回数などの制限があります。大量データの連携では回数を意識した設計が必要です(最新の制限は公式情報で確認してください)。
  • 認証・トークン管理:API連携には認証が必要で、トークンの期限切れと再取得を考慮しないと連携が止まります。
  • 項目のマッピング:マネーフォワードと連携先で勘定科目や項目の体系が異なるため、変換ルールの作り込みが要ります。
  • 仕様変更への追従:サービスのアップデートやAPI仕様の変更に追従できる運用体制が必要です。

これらを個別開発ですべて自前で対応するのは負担が大きいものです。データ連携ツールには、認証やエラー処理、再実行、定時実行といった仕組みがあらかじめ備わっているため、こうした課題に効率よく対応できます。

よくある質問(FAQ)

Q. マネーフォワードと連携できるものは?

A. マネーフォワード クラウドは、基幹システムや販売管理システム、各種SaaSなどと連携できます。本記事ではAPIやデータ連携ツールを使い、売上・取引データの取り込みや会計・仕訳データの受け渡しを自動化する方法を解説しています。

Q. 家計簿アプリ「マネーフォワード ME」の口座連携とは違いますか?

A. 違います。本記事が扱うのは企業向けの「マネーフォワード クラウド」(会計・バックオフィス)と社内システムの連携です。個人向け家計簿アプリ「マネーフォワード ME」の銀行口座連携とは、目的も対象も異なります。

Q. マネーフォワード連携にはプログラミングが必要ですか?

A. API個別開発にはプログラミングが必要ですが、ノーコードのデータ連携ツールを使えば、専門知識がなくても画面操作でマネーフォワードと外部システムの連携を構築できます。

Q. マネーフォワードと基幹システムはつなげますか?

A. つなげます。データ連携ツールを使えば、販売管理や受発注などの基幹システムとマネーフォワードの間で、売上・仕訳などのデータを自動でやり取りできます。

Q. 仕訳エクスポートとAPI連携はどちらがよいですか?

A. 一時的・少量なら仕訳エクスポートやCSVでも対応できますが、継続的・定型的な連携では、ミスや遅延を防げるAPI連携(やツールによる自動連携)が適しています。

Q. マネーフォワード以外のサービスも一緒に連携できますか?

A. できます。多数のサービスに対応したデータ連携ツールを使えば、マネーフォワードと基幹システム、ほかのSaaSをまとめてつなぎ、バックオフィス全体の自動化を進められます。

まとめ

マネーフォワード連携とは、マネーフォワード クラウドと他のシステムをつなぎ、データを自動でやり取りできるようにすることです。基幹システムや他のSaaSとつなぐことで、経理・経費の二重入力をなくし、バックオフィスを効率化できます。連携方法はAPI・仕訳/CSVファイル・データ連携ツールに分かれますが、継続的につなぐなら、ノーコードで構築・運用できるデータ連携ツールが現実的です。まずは効果の大きい一つの連携から、小さく始めてみることをおすすめします。

なお、マネーフォワードをはじめ社内の多様なサービスをノーコードでつなぐデータ連携ツールをお探しなら、ASTERIA Warp(アステリア ワープ)もぜひご検討ください。専門知識がなくてもAPI連携を構築・運用でき、無料の評価版で実際に試せます。

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