EAIとは?ETLとの違いやノーコードのEAIツールを導入するメリット、導入事例をご紹介!

2024/10/30  | ASTERIA Warp チーム

EAIとは?

デジタル技術の発展にともないユーザーニーズが多様化・複雑化する近年では、組織の競争力を高めるため、多くの企業でデータ活用が推進されています。そのなかで、組織内の部署や部門ごとに散在しているシステム同士を効率的に連携させ、データを一元管理するためのシステムとして注目されているのがEAIです。
また、これまでEAIの導入にはEAIツールを活用することが主流でしたが、パッケージ化されたツールでは自社の業務に合わせたカスタマイズが難しいという課題がありました。

しかし、プログラミングの知識が不要なノーコードのEAIツールを活用することで、そのような課題を解決しつつ、より素早く柔軟なシステム連携を実現させることができます。
そこで本記事では、EAIツールのメリットや他の連携ツールとの違い、選び方のポイントやノーコードEAIツールの導入事例について詳しく解説します。

EAIとは?

EAI(イー・エー・アイ)とは「Enterprise Application Integration」の略で、企業内で業務に使用される複数のシステムを連携させ、データやプロセスの効率的な統合(Integration)をはかる仕組みおよびそのシステムを指します。

EAIが必要な理由

企業内ではさまざまなデータを扱いますが、それらのデータは部署ごと、業務ごとに複数のシステムを使って管理することが一般的です。
しかし、システムを分けるとデータが散在してしまい、同じデータを多重入力したり、データを組み合わせた活用が困難であったり、課題も多く存在します。
それらの課題は各システムを連携させデータを一元管理することで解決しよう!と考えるのがEAIの基本です。

EAIツール 連携イメージ

システム連携が必要なケース

どういった場合にシステム連携が必要になるのでしょうか。主なケースを3つ紹介します。

別システムのデータを参照する場合

例えば、受発注システムで管理する注文商品の在庫を在庫管理システムで確認するなど、複数システムのデータを参照しながら処理する業務は多くあります。システム連携しないと都度データを確認する必要があり、手間がかかります。

多重入力が発生する場合

例えば、新しく入社した人の社員情報は人事システム以外にも勤怠管理システムやグループウェアなどの各種システム・サービスにも登録する必要があります。このように、同じデータを複数のシステムで扱うことはよくありますが、システムが連携されていないとそれらを手動で多重入力する必要があり、手間がかかるだけでなく、入力ミスや入力忘れなどが発生する恐れがあります。

複数システム間のデータを組み合わせて活用する場合

例えば、営業管理システム上の営業活動情報や商談履歴、販売管理システム上の売上履歴を元に営業工数を分析するなど、データドリブンな業務プロセスの見直しやDX実現をするうえでシステム連携は必須であると言えます。

EAIとETL・ESB・EDIは何が違う?

EAIとよく混同される言葉に”ETL”と”ESB”、”EDI”があります。それぞれの違いを紹介します。

ETLとの違い

ETLはExtract Transform Loadの略で、Extractは抽出、Transformは変換、Loadは書出しを意味します。企業内で使っている各種システムのデータをBIツールなどで分析するために、変換・加工し、フォーマットを整えたうえでDWHなどに書き出すプロセスを指しています。もちろん、抽出・変換・書出しという3つの処理自体はEAIツールでも実現できますが、ETLはログなどの比較的大量データをBIで分析しやすいカタチにしてDWHに保存することを目的としたツールです。目的が異なるためツールの性質も少し異なりますが、似た操作ができるため、ETL用途でEAIツールを導入するケースも多々あります。

EAIとETLの違い

ESBとの違い

ESBはEnterprise Service Busの略で、アプリケーション同士の連携基盤ミドルウェアを指します。EAIと混合される場合がありますが、EAIとは処理の違いがあります。EAIはデータを集中処理するため、パフォーマンスの低下や可用性が問題になる場合があります。一方、ESBはデータを分散処理するため、パフォーマンスにおける問題が生じることを避けられる点と、可用性が高いという違いがあります。

EDIとの違い

EDI(Electronic Data Interchange)は、契約書や受発注などの取引文書を、インターネットを通じて交換するシステムを指します。主にBtoB(企業間取引)で使われ、取引に関する業務を効率化するのが目的です。
対してEAIは、社内の複数システム間でデータをスムーズに連携させるためのツールです。つまり、EDIは外部企業とのやり取りに特化し、EAIは社内システム同士をつなぐという点が異なります。

ノーコードのEAIツールを導入するメリット

EAIを実現する機能をもった製品を「EAIツール」と呼びます。EAIツールの多くは、コーディングが不要なノーコードで処理が開発できるため、プログラミングの専門知識がなくても効率的にシステム間のシームレスな連携を実現できます。ここでは、ノーコードで利用できるEAIツール導入の具体的なメリットを紹介します。

効率よくシステム間のデータを連携できる

EAIツールは、システム連携の基本的な流れである「データ取得」「データ加工・変換」「データ登録」などの処理をノーコードで簡単に作成できることが最大の特長です。データベースやファイル、クラウドサービスなど、さまざまなデータソースと連携することで、業務効率化やデータ活用の幅が広がります。

データの正確性、信頼性が上がる

EAIツールで作った連携処理は、毎日毎月などのバッチ処理以外に、外部トリガーを使ったリアルタイム連携もあります。データの変化を検知して自動で反映されるため、常に正確な最新データを扱うことが可能です。

システムを保守管理しやすくなる

EAIツールを使うことで、システム間の連携が可視化され、各システムで扱うデータを簡単に把握できます。そのため、不具合が発生した際に、原因をすばやく特定することができ、
担当者が不在でも業務停止のリスクを最小限に抑えられるのが大きなメリットです。

さらに、連携システムがバージョンアップした際もコーディングなしで簡単に対応できるため、改修作業の時間やコストの削減にもつながります。EAIツールによってシステム連携処理が可視化され、各システムで扱うデータを把握しやすくなります。

EAIツールとスクラッチ開発との違い

スクラッチ開発とは、パッケージソフトなどを使わず一から開発を行うことです。パッケージソフトの機能制限などがなく、柔軟にシステム開発ができることが特長です。しかし、スクラッチ開発ではコーディングが必要なため、開発工数がかかります。また、プログラミングの専門知識が必要で、品質が開発者の力量に左右され属人化しやすいなどのデメリットがあります。一方、多くのEAIツールはノーコードで開発可能なため、高速開発が可能です。また、専門知識を必要とせずだれでも開発できることもポイントです。

開発工程の違い

ノーコードのEAIツールを選定するポイント

EAIツールを導入する場合に注目すべきポイントを紹介します。

連携先の豊富さ

EAIツールはさまざまなシステムと連携するツールなので、連携先が多いほど柔軟にシステムとの連携ができると言えます。

操作性・運用性

ノーコードを活かして内製化を進める場合は、とくに開発のしやすさ(操作性)は重要です。それぞれのツールで特長があるのでぜひ評価版などを使って試してみると良いでしょう。また、開発のしやすさと同時に運用のしやすさも重要です。実行設定やエラー時の設定なども確認しましょう。

価格

最近ではサブスクリプションで提供するEAIツールも登場し、小規模な連携でも導入しやすくなっています。同じ製品で複数プランを展開していることも多いので、どういうプランがあるか問い合わせてみることをおすすめします。

代表的なEAIツールを紹介

代表的なノーコードEAIツールを国内製を2サービスと海外製2サービスをご紹介します。

国内企業が提供している代表的なEAIツール

海外企業が提供している代表的なEAIツール

  • IBM Cloud Pack for Integration
    提供: 日本アイ・ビー・エム株式会社
  • Biz Talk Server
    提供: マイクロソフト株式会社

EAIツール選定でお悩みなら「ASTERIA Warp」

EAIツール選びに迷っている方には、17年連続国内シェアNo.1のノーコードEAIツール「ASTERIA Warp(アステリア ワープ)」をおすすめします。以下に、ASTERIA Warpの主な特長をご紹介します。

100種類以上の豊富な接続先

ASTERIA Warpは100種類以上のデータソースと連携が可能です。テンプレートも用意されているため、さまざまなクラウドサービスやExcelファイルに加え、データベースや社内システムとも簡単・柔軟に連携することができます。
複雑な業務プロセスであっても効率化・自動化を実現できるでしょう。

専門的な知識やスキル不要

ASTERIA Warpは、専門的な知識やスキルがなくてもさまざまなシステムやサービスと簡単に連携できるノーコードツールです。ドラッグ&ドロップのシンプルなマウス操作でシステム連携を構築できるため、業務担当者自らが、社内に散在する複数のシステムを素早く連携することが可能になります。

初期費用0円、月額3万円から選べるプラン

ASTERIA Warpは5つのプランをご用意しています。小規模から始めたい場合は「ASTERIA Warp Core」が最適です。

ファイル連携やWebからの自動データ取得が可能で、月額3万円からとリーズナブルです。初期費用もかからないため、低コストでEAIツールを導入できます。

ノーコードEAIツール「ASTERIA Warp」導入事例

ここからは、実際にEAIツール「ASTERIA Warp(アステリア ワープ)」を導入して業務効率化を実現した事例をご紹介します。

こちらはEAIの導入事例がまとめられた事例集です。EAIの活用シーンがカテゴリーごとにまとめられているので、利用イメージを持つのにおすすめです。

最後に

EAIの定義からシステム連携の必要性、EAIツールのメリットなどをご紹介しました。
ASTERIA Warpは全ての機能をお試しいただける無料評価版をご用意しています。社内に散在しているシステムを連携させ、データの一元管理を検討されているご担当者様、まずはお試ししてみてはいかがでしょうか。



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執筆者:ASTERIA Warp チーム

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