こんにちは!アステリアのハラシマです。
2025年6月25日にASTERIA Warpの新バージョン「2506」が登場しました!
この記事では、日々ASTERIA Warpをご利用いただいている方だけでなく、最近気になっている方にも向けて、新機能の注目ポイントをご紹介します。
新機能の一覧はプレスリリースでもご紹介しています。あわせてご確認ください。
それでは、ASTERIA Warp 2506の注目ポイントを見ていきましょう!
目次
ASTERIA Warp 2506ではJSONの処理で活用するコンポーネントが複数追加されます!
JSONとは、 クラウドサービスのAPIで良く使われるデータ 形式です。 システム で 扱いやすいだけでなく、テキストベースなので人間にもわかりやすいことが特徴です。
{
"名前": "山田太郎",
"年齢": 28
}
JSONの処理は従来のバージョンでも行えましたが、今回より直感的かつノーコードで扱えるよう、強力な専用コンポーネントが追加されました。
JSON形式のデータを扱うサービスは非常に多く、そのようなシステムとのデータ連携が必要となる場面は、DXの進展に伴い増加傾向にあります。
そのため今後もますます重要になるJSONの処理ですが、ASTERIA Warpなら簡単に実現可能です!
今回追加されるコンポーネントは以下の6種類になります。
JsonDeleteコンポーネント | JSONPath式で指定した部分の削除を行います。 | |
JsonInsertコンポーネント | 挿入箇所をJSONPath式で指定して、JSONフィールドの挿入を行います。 | |
JsonMergeコンポーネント | 更新箇所をJSONPath式で指定して、別のJSONフィールドを差し込みます。 | |
JsonPathStreamコンポーネント | JSONPath式を使用して、JSONの一部を出力します。 | |
JsonPathStringコンポーネント | JSONPath式を使用して値を取得します。 | |
JsonUpdateコンポーネント | JSONフィールドまたは配列の要素をJSONPath式で指定して値の更新を行います。 |
これらのコンポーネントでは、入力ストリームとなるJSON形式のデータに対してJSONPathで指定した箇所を処理の対象とします。
JSONPathとは、JSON データの 一部分だけを取得・更新するために場所を指定 するための記述方法です。
このJSONPathについては直接入力し設定することもできますが、コンポーネントのプロパティから開けるJSONPath式エディタを使用することでも設定可能です。
この機能は、画像のようにツリー構造を見ながらマウス操作だけで簡単に設定できるため、 JSONPathについての知識が無くても直観的に操作できます!
図:JSONPath式エディタの利用イメージ
ASTERIA Warp 2506では、Gitで行うバージョン管理についてより細かな操作が行えるようになりました!
今回追加された機能は「ブランチ管理機能」「スタッシュ管理機能」「管理コンソールで指定したリビジョンに置き換える機能」となります。これらの機能により従来では難しかった、大規模開発で想定されるような複雑なバージョン管理が可能になります。
追加された3つの機能で出来ることについて、以下で詳しくご紹介します。
この機能により、以下のようなブランチ管理についての操作がフローデザイナー上で行えるようになりました!
この機能によりフローデザイナー上から必要に応じてブランチの作成が行えるようになりました。
そして後述の通り、作成したブランチへの移動なども可能なので、今まで以上に柔軟な開発が可能になります。
図:ブランチ作成時のイメージ
従来は初めに設定したブランチ以外で開発をする場合はFSMCでの再設定が必要でしたが、他のブランチに移動(チェックアウト)することが可能になりました。
ブランチを素早く切り替えて作業を並行して進めることで、開発生産性の向上が実現します。
図:ブランチ切り替え時のイメージ
複数のユーザーが共同で開発する場合、ユーザーごとに作成したブランチを最終的に突合(マージ)する必要があります。今回追加されたブランチのマージ機能を活用すると、フローデザイナー上でブランチのマージを実施できます。
図:ブランチマージ時のイメージ
ブランチの作成に加え削除も行えるようになりました。
不要なブランチの整理が行えるようになったことで、視認性の確保や古いブランチを使用してしまうといったミスの削減が期待できます。
図:ブランチ削除時のイメージ
これまでご紹介した4つの機能は全てフローデザイナーから開くことができる「ブランチの管理」画面から行います。
そのような操作に加えて、この画面ではブランチ一覧の確認も可能です。
複数のブランチを管理している場合でもフィルターで絞り込めるので、確認や他の操作を快適に進められます。
図:ブランチ一覧でフィルター適用時のイメージ
この機能では、作業中の変更を一時的に退避させ後から元に戻すことが可能になります。
この操作は、更新内容をコミットしたくないが他のブランチに移動したいといった際に活躍します。
作成されたスタッシュの一覧から適用や削除の対象を選択することも可能です。
図:スタッシュへの退避と一覧確認時のイメージ
この機能を使用することで、ファイルやフォルダーごとにリビジョンを置き換えることが可能になりました。
以前からホームフォルダー全体のリビジョンを更新することはできましたが、今回のバージョンアップではさらに細かい管理が行えるようになっています。
具体的には、誤って編集してしまったファイルを直前のバージョンに戻したり、他のリビジョンから特定のフォルダーを取得したり、といった操作が直観的に行えるようになりました!
図:指定したファイルのリビジョンを置き換える際の画像
またGitでのバージョン管理については、今回ご紹介する機能を含め設定方法や各種操作方法などをまとめた資料を作成中です。公開しましたらAsteria Park等でお知らせしますので、そ ちらも是非ご確認ください!
このように魅力的な機能が多くリリースされるASTERIA Warp 2506ですが、移行元のバージョンによっては、バージョンアップ時に移行ツールが必要になります。
ASTERIA Warp 2412では一度ASTERIA Warp 2406へバージョンアップしてから移行する必要がありましたが、ASTERIA Warp 2506ではASTERIA Warp 2306と2312からも直接バージョンアップできるようになり、よりスムーズに移行できるようになりました!そのため、これらのバージョンをご利用中の方は簡単にバージョンアップが行えます。
ぜひこれを機にASTERIA Warp 2506へのバージョンアップをご検討ください!
以上がASTERIA Warp 2506 の注目ポイントですが、他にもさまざまな改良が実施されています。今回ご紹介した追加機能や改良点については、バージョンアップはもちろん体験版『手ぶら de ASTERIA Warp』でも簡単にお試しいただけます。ぜひご活用ください!
2024年にアステリアに入社。アステリア製品を対象に、コンテンツの作成やプリセールス業務を行っています。
ASTERIA Warp製品の技術情報やTips、また情報交換の場として「ADNフォーラム」をご用意しています。
アステリア製品デベロッパー同士をつなげ、技術情報の共有やちょっとしたの疑問解決の場とすることを目的としたコミュニティです。