
こんにちは!アステリアのハラシマです。
2025年12月18日にASTERIA Warpの新バージョン「2512」が登場しました!
この記事では、日々ASTERIA Warpをご利用いただいている方だけでなく、最近気になっている方にも向けて、新機能の注目ポイントをご紹介します。
新機能の一覧はプレスリリースでもご紹介しています。あわせてご確認ください。
それでは、ASTERIA Warp 2512の注目ポイントを見ていきましょう!
目次
近年DXの推進とAIの浸透に伴い、「AI-Ready」という考え方が知られるようになってきました。この考え方は、“AIの利用に必要なスキルやデータ、システムなどが整っており、AIの恩恵を受けられる準備が完了していること”を意味しており、個人や組織、そして社会がAIを活用する際の1つの指標となっています。
ASTERIA Warp 2512では、この「AI-Ready」の実現に向け、各種生成AIとの連携を実現するコンポーネント群「生成AIアダプター」を追加いたしました。生成AIアダプターは標準機能として、すべてのエディションに搭載されています。
追加されたコンポーネントは5種類あり、詳細は以下の通りです。
| SimpleOpenAICallコンポーネント | OpenAI APIを使用してOpenAIからメッセージを取得します。 | |
| SimpleAzureOpenAICallコンポーネント | Azure OpenAI APIを使用してAzure OpenAI Serviceからメッセージを取得します。 | |
| SimpleGeminiCallコンポーネント | Gemini APIを使用してGeminiからメッセージを取得します。 | |
| SimpleClaudeCallコンポーネント | Claude APIを使用してClaudeからメッセージを取得します。 | |
| SimpleAmazonBedrockCallコンポーネント | Amazon Bedrock APIを使用してAmazon Bedrockからメッセージを取得します。 |
これらのコンポーネントでは、ASTERIA Warpで生成した質問文(プロンプト)を各AIへ送り、その回答を得ることができます。ASTERIA Warpが対応する100種類以上の連携先と組み合わせれば、クラウドストレージやSaaS、オンプレミスに保存されたさまざまなデータを生成AIと連携し、要約・キーワード抽出・構造化などの処理を行うことが可能です。データ連携の中核に生成AIをノーコードで組み込めるため、全社的なAI活用を加速し「AI-Ready」の実現を推進します!
図:コンポーネントの利用例(SimpleOpenAICallの場合)
ASTERIA WarpではさまざまなAPIとの連携をノーコードの簡単操作で行えますが、ASTERIA Warp 2512ではそれをさらに手軽にする新機能が追加されました。
それが、「API連携の自動設定機能」です。
これまでは、APIのドキュメントを参照しながら手作業でAPI連携機能の一つであるRESTコンポーネントの設定を行う必要がありました。そのため、手間がかかると感じる場面があったかもしれません。
今回追加された機能では、業界標準のAPIドキュメント仕様である「OpenAPI仕様(OpenAPI Specification)」というフォーマットに対応し、RESTコンポーネントの設定をとても手軽に行えるようになりました。
これによりAPIドキュメントの細かな確認が不要になり、生産性が大きく向上します。さらに、APIに不慣れな方でも今まで以上に簡単にAPI連携処理を作成できるようになります!
この機能は次のような簡単な手順で使用できます。
これだけで、入出力のデータ項目(ストリームやパラメーター)を含めた各種設定が自動で完了します。
図:API定義ファイルを開き、APIのパスを選択する様子
こちらの機能も標準機能として、すべてのエディションに搭載されています。
連携先のシステムのAPIドキュメントがOpenAPI仕様に対応している場合は、ぜひお試しください。
なお、ここではOpenAPI仕様によるAPI連携の自動設定機能をご紹介しましたが、OpenAPI仕様にあわせて処理フローの入出力項目を自動設定するフローテンプレートも追加されました。こちらは今後改めてご紹介したいと思います。
Googleスプレッドシート(Google Sheets)と連携する新たなコンポーネントを追加し、オプション製品「Excel / Google Sheetsアダプター」として提供を開始しました。
追加されたコンポーネントは以下の通りです。
| GoogleSheetsInputコンポーネント | 指定したセルやレコードのデータを取得し、ストリームまたはプロパティに出力します。 | |
| GoogleSheetsOutputコンポーネント | 入力ストリームのデータをGoogle Sheetsの指定したセルやレコード範囲に書き込みます。 |
ASTERIA Warpでは、これまでもオプションとしてGoogleスプレッドシートアダプターを提供しており、それはSQLを使ってデータの取得・更新の設定をするものでした。今回新たに提供開始された「Excel / Google Sheetsアダプター」は、人気のオプション「Excelアダプター」を進化させた製品です。「Excel / Google Sheetsアダプター」に含まれる新しいGoogle Sheets連携コンポーネントは、Excelアダプターと同じ「Excelビルダー」を使った直感的な操作で、データを読み書きするセルや範囲の設定が可能になりました。これにより、SQLの知識は一切不要になり、Googleスプレッドシートと連携する処理の作成やメンテナンスでの負荷、属人化のリスクをさらに軽減した開発が可能になります。
なお、ASTERIA Warp 2506以前のバージョンでExcelアダプターをご利用いただいているお客様は、ASTERIA Warp 2512にバージョンアップするだけ、追加費用無しでこの「Excel / Google Sheetsアダプター」をご利用いただけます!
図:取得元のセル範囲を設定する様子(新しいGoogleSheetsInputコンポーネント)
2025年9月、モバイル端末やPC用のアプリをノーコードで作成できる製品「Platio Canvas」がリリースされました。Platio Canvasは複雑なUIや支払い、チャット機能などもノーコードで実装できるため、法人向けから消費者向けまで様々な場面に対応できます。
そしてASTERIA Warp 2512では、この製品で作成したアプリとの連携を実現するコンポーネントが追加されました。
追加されたコンポーネントは以下の通りです。
| PlatioCanvasGetコンポーネント | Platio Canvasプロダクトのテーブルからレコードを取得します。 | |
| PlatioCanvasPutコンポーネント | Platio Canvasプロダクトのテーブルに対してレコードを追加・更新を行います。 | |
| PlatioCanvasDeleteコンポーネント | Platio Canvasプロダクトのテーブルからレコードを削除します。 |
従来から連携可能だったPlatioに加えて、Platio Canvasとの連携が可能になったことにより、Platioが得意とする業務用モバイルアプリだけでなく、Platio Canvasで作成可能なPC向けを含む幅広いアプリを含め、用途や対象を問わないあらゆるアプリの作成と、それらを起点とするデータ連携までも一貫してノーコードで開発できるようになりました!
ユースケースや実際に使用している様子を以下の記事で公開していますので、そちらもぜひご覧ください。
こちらの機能も標準機能として、すべてのエディションに搭載されています。
以上がASTERIA Warp 2512の注目ポイントですが、他にもさまざまな改良が実施されています。今回ご紹介した追加機能や改良点については、バージョンアップはもちろん体験版『手ぶら de ASTERIA Warp』でも簡単にお試しいただけます。ぜひご活用ください!
2024年にアステリアに入社。アステリア製品を対象に、コンテンツの作成やプリセールス業務を行っています。

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