2023年6月9日

お金をコントロールする感覚を「Kyash」で取り戻す! 代表に訊くサービスの存在意義。デジタル給与で期待できる社会変革は?

自分でお金をチャージをして好きなだけ自分ですぐ使えるウォレットアプリ「Kyash」の鷹取代表にインタビュー。”自分で自分のお金をコントロールできている感覚を取り戻す” ことを目指すKyashのサービス思想や、これから私たちとお金の関係性を大きく変えることになる「デジタル給与(給与デジタル払い)」についても、詳しくお話を伺いました。


現金とクレジットカードの使い分けや、毎月の支出。皆さんはどのように管理していますか? キャッシュレス化が急速に進んでいる今、カードでの決済を積極的に取り入れている人も多いはず。しかし、翌月の引き落としを前に「こんなに使ったっけ!?」と驚くことはありませんか?

今回は、自分でお金をチャージをして好きなだけ自分ですぐ使えるウォレットアプリ「Kyashの鷹取代表にインタビュー。”自分で自分のお金をコントロールできている感覚を取り戻す” ことを目指すKyashのサービス思想や、これから私たちとお金の関係性を大きく変えることになる「デジタル給与(給与デジタル払い)」についても、詳しくお話を伺いました。

株式会社Kyash代表取締役社長鷹取真一

株式会社Kyash 代表取締役社長・鷹取 真一(たかとりしんいち)氏

早稲田大学国際教養学部卒業後、三井住友銀行入行。 法人営業、経営企画部門で海外拠点設立、海外ベンチャーキャピタルへの出資を担当。2013年、米系戦略コンサルティングファームに転職し日米拠点にてB2C企業のデジタル戦略に携わる。 2015年1月に株式会社Kyashを創業しデジタルウォレットアプリ「Kyash」を提供。

テクノロジーでお金の決済手段を変える「Kyash」

インタビュアー田中伶
本日はよろしくお願いします! “クレジットカードでもない、デビットカードでもない新しい決済手段” として選ばれることが多い「Kyash」ですが、具体的にどんなサービスでしょうか?
株式会社Kyash代表取締役社長鷹取真一
Kyashは、決済・送金・出金・後払いがスマホで簡単にできるアプリです。電話番号やメールアドレスをアプリから登録するだけで、誰でもVisaカードを発行することができます。KyashのVisaカードはプリペイド式(チャージ式)で、使う分だけ入金することができるので、使いすぎを予防したり、身に覚えのない請求を回避したりと、自身でしっかりとお金の管理ができるようになります。
インタビュアー田中伶
鷹取さんはもともとは銀行に勤務されていたんですよね。そうした中で、Kyashを立ち上げようと思ったきっかけは何でしょうか?
株式会社Kyash代表取締役社長鷹取真一
銀行で会社員をしていた頃は海外に拠点を作る仕事をしていました。
当時、大きな原体験が2つあって、一つはシステムの課題を感じたこと。基本的に、銀行の内部には、テクノロジーをコントロールする人がいないんです。例えばIT業界であれば、一般的にプロダクトマネージャー(PM)がいますが、日本の銀行にPMというポジションをはじめ、デザイナーもエンジニアもいない。事業を作るときに、装置産業化(注釈※1)していて、システムベンダーの方にシステムをパッケージで作ってもらうことが多かったので、特に日本の消費者にサービスを届ける「体験設計」のコントロールができていないのが非常に大きな課題を感じていました。

もう一つの原体験は、日本の銀行の業務範囲は、海外と比べると特殊で、決済サービスがほぼ提供されていないことに気づいたことです。

日本の場合、クレジットカードといえば経産省管轄のカード会社になっていて、銀行がクレジットカードを発行することはできません。国によっては、証券業務を銀行が担当する場合もありますし、アメリカでは銀行がカード業務全般を担当しています。ですが、日本ではどういう体系の機能が組み合わされば、より消費者にメリットが届いていくのかーー?

そういった日本と海外での銀行の存在意義について考えさせられたことが、Kyashを立ち上げるきっかけになりました。

(注釈※1)
装置産業化:ある製品や技術を大量生産し、市場に供給するために、それを製造するための効率的なプロセスや体制を確立すること。
インタビュアー田中伶
サービスを立ち上げる前、具体的にどのようなユーザーの課題を見据えていたのでしょうか。
株式会社Kyash代表取締役社長鷹取真一
まずは送金手数料です。当時、アメリカを中心にモバイルで割り勘をするのが一般化しつつあったのですが、日本は現金を出し合って割り勘するのが一般的でした。ここは電子化されていくだろうと考えましたが、日本で、友人の口座に振り込みをしているような姿はあまり想像できません。

そこで、まずは送金手数料を無料にすることで、メールアドレスや電話番号だけですぐに送金できる体験を作ることができればいいなと。ただ、日本の法規制上、送金はできますが、受け取ったお金はSuicaの残高のような形になって、ATMからお金を出せるわけではありません。それならば、と方法を考え、まずはVisaカードが使える店舗や施設で利用できるお金として扱えるようにしました。

Visaが使える店舗で利用できるのなら、それはほぼ現金的に機能するのではないか、という仮説で展開したんです。なので、Visaカードを提供したくてサービスを開始したというよりは、受け取ったお金を流動性も高く使えるようにするために、Visaカードの道を選んだという背景です。
インタビュアー田中伶
友人同士などで気軽に送金しあえる、かつ送金したお金を、できるだけ現金と同じ感覚で使えるということを目指して、サービスを立ち上げたのですね。
株式会社Kyash代表取締役社長鷹取真一
そうです。ただ実際のところ、送り手も受け手もみんなアプリを入れておかないと機能していかない側面があったので、残念ながら力及ばず、社会的な行動変容を起こすことはできませんでした。

やはり一人でアプリをインストールして、一人で使い始められるものでないと社会に浸透させるのは難しいと考え、その後、“誰でも即座にVisaカードが発行ができ、決済ができる。自分でチャージして好きな分だけすぐに使える” というところにスポットを当てました。
インタビュアー田中伶
そうしたリリースの変遷があったんですね。今はウォレットアプリとしてなじみのあるKyashですが、開発の上で、最も大きな課題となったのはどんなところでしょうか?
株式会社Kyash代表取締役社長鷹取真一
やはりテクノロジーコントロールが一番大きな課題でした。金融界は振込や決済の裏側の処理はかなりブラックボックス化していて、システムベンダーさんの領域になっていたのですが、Kyashでは、すべて社内で裏側のシステムを作って、システムベンダーさんに依存しないかたちで作り上げています。

通常だと千人規模で作るようなシステムですが、その一番原型となるシステムは、当時数人ぐらいのエンジニアで作り上げたことになります(笑)。暗中模索を続けながらやっていた、かつ、業界経験者じゃないからこそ実現できた部分があるのかなと思っています。
インタビュアー田中伶
業界経験者であれば、数人で作ろう! という発想には至らないかもしれないですね(笑)。
株式会社Kyash代表取締役社長鷹取真一
そうなんです。なぜKyashでこれができたのかというと、きわめてシンプルな思想で、全体設計のベースを作れたからだと思っています。

Visaカード決済に関わる部分だと、例えばカード会社のシステムでは、不正利用かどうかを判断するために信用情報機関に問い合わせをしたりと、複雑な処理を経由しています。しかし、Kyashの場合はプリペイドカードという性質上、「残高があるのかないのか」だけの極めてシンプルな処理をしているので、自分たちでシステムも含めて完成させることができたのだと思っています。

お財布の感覚で使うKyash、自分の支出を正しくコントロールできる世界に

インタビュアー田中伶
Kyashをリリースして6年が経過していますが、現在のユーザーの利用シーンとして一番多いものはなんでしょうか。
株式会社Kyash代表取締役社長鷹取真一
個人のユーザーの方が、コンビニやスーパー、ネットなどでのさまざまな支払いに使っていただくことが非常に多いです。平均的には、ユーザー1人あたり月に約15回ほど利用されているので、ほぼ2日に1回のペースでKyashを使って決済いただいていることになります。

一般的に、クレジットカードだと、月に5〜6回の頻度で、かつ利用額も1万円を超えてくることが多いんですね。対して、数百円から2000円程度の買い物だと、QRコードや電子マネーがよく使われます。Kyashのボリュームゾーンは、ちょうどその間の2000〜5000円くらいまで。役割と使われ方がそれぞれ異なり、利用額に応じて使い分けられることが多いと思っています。
インタビュアー田中伶
Kyashのサービスを知って、まとまった日用品の買い物や、食費、外食で使うのにぴったりだなと感じていました。毎月の予算をざっくり決めているものだったりするので…。
株式会社Kyash代表取締役社長鷹取真一
日本ではカード決済といえば、本当にクレジットカードが主流です。デビットカードやプリペイドカードを使っている人はかなり少数派です。

クレジットカードというのは手元に現金がなくても支払いを繰り延べることができるという便利さがありますが、コンビニやスーパーなど日頃の買い物で使った分まで、すべて雪だるま式に翌月末に引き落とされるのはちょっと怖いですよね。
インタビュアー田中伶
いつも翌月末に「こんなに使ったっけ?」「あれ、不正請求されてる?」なんて思うことが多いですね…。大体自分が使ったのを忘れていただけなんですが(汗)。

それぐらい、支払いという行為に対して無感覚になってしまっているのかもしれません。
株式会社Kyash代表取締役社長鷹取真一
確かに、百貨店などで万単位のお買い物にクレジットカードを使うのは記憶に残ると思いますが、キャッシュレス社会を実現するにあたり、日常の細々した支出においては、クレジットカードという後払いだけでは対応しきれない場面があります。

そういう意味では、プリペイドもしくはデビットカードに近い、実質的にお財布の体験に近いような決済手段をしっかりと浸透させていく必要があると思っています。
インタビュアー田中伶
自分の支出を自分で正しく管理するために使う感覚ですね。
株式会社Kyash代表取締役社長鷹取真一
そうですね。調査によると、クレジットカードを使うのが怖いと感じる方もいて、「使える枠があると使ってしまうのでカードを作れない」とおっしゃるんです。使う分だけをチャージして使えるKyashは、そういった方の支持も得ていると感じています。

それに、クレジットカードは、お店で決済すると明細に上がってくるのは数日後。結局いくら使っているのかがブラックボックス化しているのが最大の課題です。Kyashは、日本で一番先駆けて、決済した瞬間に通知が飛んで明細が作られる仕組みを作りました。使いすぎを防ぐという点でも、大きな役割を果たしていると思います。
インタビュアー田中伶
確かに…! こうやってカードの形式や支払いの意識が変わるだけで、お金との付き合い方や感覚も変わっていきそうです。
株式会社Kyash代表取締役社長鷹取真一
そうですね。Kyashを使っていれば使いすぎは防げるし、コントロールできている実感をもたらしていくんです。いまは自分のお金なのに、扱いづらいものになっているのが社会的な課題だと思います。

当社のビジョン「新しいお金の文化を創る」を叶えるためには、そうした課題を解決することも非常に重要です。

キャッシュレスは便利になりすぎた。お金を使うところまではどんどん便利になるのですが、一方で、それがもたらした弊害があります。金融機関や既存の事業者はそのデメリットにはあまり注目を置いていないように感じています。

だからこそ私たちはお金を使うところまでではなく、お金を使ったあと “その方々の暮らしにおけるお金の最適化をするために、どういう貢献ができるのか?” ということを考えて、今後もプロダクトを作っていきたいです。

外国人労働者や在日外国人も。誰もがすぐにVisaカードを発行できて使える世界

インタビュアー田中伶
Kyashは、外国人労働者や在日ブラジル人の方に向けてもサービスを提供されていますよね。銀行口座をつくるのにハードルが高い日本において、非常に親和性が高い分野だと思いますが、どういった経緯でサービス提供を始めたのでしょうか?
株式会社Kyash代表取締役社長鷹取真一
これはもともとニーズを感じて始めたというよりは、実質的な信用が不要で、誰でもVisaカードを作ることができるという点がうまくマッチしたのだと考えています。

彼らが口にするのは、入国してから6ヶ月間はなかなか銀行口座が開けなかったり、クレジットカードが作れなかったりと、生活における不合理です。こうした不便を抱える方としては、外国人労働者の方になるのかなと。2023年4月からはデジタル給与支払いも解禁になったこともあり、Kyashのカードが、将来的には小さな銀行口座のような役割を持てるといいですね。

そうした背景があり、取り組みを強化していきました。
インタビュアー田中伶
なるほど。ちなみに今はインバウンドも盛り上がっていますが、日本に長期でやってくる外国人観光客の方などもターゲットになりうるのでしょうか?
株式会社Kyash代表取締役社長鷹取真一
まさに、そこは考えているところです。そもそもKyashは継続的に使っていただく前提ではあるので、今後のお金の管理や、資産管理といった視点でも最適に扱えるような貢献をしたいですね。社会的なニーズがあるのは認識しているのですが、どこまで、どういうかたちで貢献できるかは状況によると思います。

2023年4月に解禁したデジタル給与。私たちのライフスタイルも変えていく?

インタビュアー田中伶
次なるニーズだと、デジタル給与の話が出てくると思います。この革新性について、素人的にはまだいまいちピンときていないのですが、給与がデジタル払いされることにより、世の中はどう変わっていくのでしょうか?
株式会社Kyash代表取締役社長鷹取真一
革新的になるかどうかというのは、各事業者、当社も含めた事業者の踏ん張り次第ではありますが、今回の解禁がもたらすものは、理論上、”毎日が給与日になりえる” という世界観だと思います。

実は、先進国において、月に1回給与が払われる商習慣は日本くらいで、大体月に2回は支払われるというのが一般的です。今までなぜそれが実現できなかったかというと、資金を移動させるコストが日本は比較的高いという形体の部分と、オペレーションの負荷という二大苦があったわけです。

なので、移動コストを限りなくゼロにしていけるような取り組みを推進し、オペレーションも自動化できれば、フードデリバリーの配達パートナーのようなギグワーカー(※注釈2)が配達を終えて帰りにボタンを押したら今日の給与をすぐに受け取って支払いに使える、というようなことが実現できます。

ギグワーカーに限らず、会社員の皆さんにとっても、自分の給与にアクセスするタイミングがものすごく多様化していくことに繋がります

※注釈2
ギグワーカー:仕事を単発のプロジェクトや短期の契約として受けている労働者のこと
インタビュアー田中伶
そうなると、給料日に一気に使いすぎてしまうこともなくなりそうです(笑)。給料を受け取る側のメリットはありますが、支払う側としてのメリットはあるんですか?
株式会社Kyash代表取締役社長鷹取真一
支払う側としてはコストが下がるのが大きいです。銀行口座への給与振り込みは1件当たり2〜300円の手数料がかかっているので、コストダウンに直結します。またオペレーションの自動化が実現できればより簡便性が上がり、オペレーションコストも下がりますね。

”給与にアクセスする柔軟性が上がる” というのは、実はそこから派生するメリットも色々あります。

月に1回しか給与が支払われない場合は、そこに利息は付かないわけなんですが、例えば25日に満額を受け取るのではなく、最初の1週間でまず4分の1を受け取って、つみたてNISAに入れれば、3週間分の資産運用が出来ることになります。こうやって、お金がお金を生む仕組みで、新しい貯蓄スタイルが始まっていくことになれば、自分の給与にいつアクセスできるのか? ということにも社会的な注目が集まっていくと思うんです。
インタビュアー田中伶
なるほど…! そうなると経済の動きとも大きくリンクしていきそうですね。
株式会社Kyash代表取締役社長鷹取真一
単純に早く受けとれるようになって、旅行にいつでも行ける!といった、いわゆるライフスタイル上の変化としてのメリットもありますが、金融資産を作っていくという各個人の観点においても、早くお金にアクセスできるようになる、早くお金を預けて利回りが作り始められる、ということも、重要な視点かなと思っています。

Kyash を通じて、お金とユーザーの関係性を取り戻していきたい

インタビュアー田中伶
最後に、鷹取さんが今後の展望として、どのように人とお金の関係を変えていきたいと考えているのか、伺えればと思います。
株式会社Kyash代表取締役社長鷹取真一
先ほども触れていたとおり、キャッシュレスがもたらしたものが、一定の利便というのはありつつ、やはり便利になりすぎて扱いづらいものになってしまったのが結果としてあると感じています。これは誰が良い、悪い、という話ではなく、金融事業者たるものがサービスの最適な提供に徹しすぎるが故に、それを享受する利用者がその後どうなっているか? というところに考えを巡らす役割が薄いことが、社会的な課題だと思うんです。

僕たちもサービスを提供する事業者として、それを享受する利用者が、各種サービスをどのように消費するのが最適なのかを、ユーザーの側に立って、考える役割を担っていきたいと思っています。そうした想いもあって、今後は決済・送金に限らず、お金を貯めること、増やしていくこと、新しく受け取っていくことを、幅広くやっていきたいなと。

銀行やカードだけではない、金融行為に参入していく一方で、Kyashによってお金を正しく扱えている実感や、コントロールしていく主導権をユーザーにもたらしていくという意味で、“お金とユーザーの関係性を取り戻す役割” を果たしていきたいなと思います。
インタビュアー田中伶
本日は貴重なお話、有難うございました!

編集後記

鷹取さんのお話を伺ったあと、実際にKyashでVisaカードを発行してみましたが、ものの1分でアプリ上にカードが発行され、そのスムーズさや手軽さに本当に驚かされました。また事前に使う金額を決めて日々の支払いをしたり、使った通知を第三者と共有したりと、Kyashを使うことで支出のコントロールができそう! という実感も湧きました。

急速に便利になったキャッシュレス。しかし、それによって生じた弊害も多くあります。自分自身、いち消費者として「お金をコントロールしている感覚」を見失いつつあることにも気付かされたインタビューとなりました。

これから当たり前になっていくであろうデジタル給与然り、私たちとお金の関係も変化していく中で、見失ってはいけないことは何なのか。また、私たちが便利さの中で見落としているお金の価値もあるのではないか。読者の皆さんも、一歩離れた場所から、お金との関係性を見直してみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

関連リンク

Kyash – お支払いもお金の管理もかんたんに

【副業者の賃金のデジタル払い関する意識調査】副業先の「賃金のデジタル払い(給与のデジタル払い)」導入に好意的な人が半数以上

この記事がよかったら「いいね!」
この記事を書いた人
田中 伶 アステリア株式会社 コミュニケーション本部・メディアプランナー。 教育系のスタートアップでPRや法人向けの新規事業立ち上げを経験。話題のビジネス書や経営学書を初心者向けにやさしく紹介するオンラインサロンを約5年運営するなど、難しいことをやわらかく、平たく解説するのが得意。台湾情報ウェブメディア編集長も務める。