2024年3月4日
一人暮らしを始めたばかりの沙織の心強いパートナーは「生成AI」!? 日常や仕事で起きるさまざまなピンチを、生成AIと共に乗り切れるのか!? 「ChatGPT」などでおなじみの生成AIを使いこなすためのヒントをマンガで解説します。
マンガで分かる生成AI【第3話】に続く・・・ 前回のお話はこちら
漫画の原作者である、アステリア株式会社 ノーコード変革推進室 エバンジェリストの森が、今回のお話の概要や会話に登場したキーワードについて簡単に解説します!
ゼロショット プロンプティング 【Zero-Shot Prompting】
特に例示などをすることなく、AIモデルに対して質問を直接投げかける方法。LLMもどんどん賢くなっているので、問題なく回答できることが多くなってきている。例えば前回や今回のマンガの中で料理のレシピを出してもらっているが、「今日のランチを3件提案して!」のような一発で回答を求めるものをゼロショットプロンプティングという。
CoT プロンプティング 【Chain-of-Thought Prompting】
問題の解き方を順を追って説明したうえで回答してもらう手法。解き方の例示を示すという方法もあるし、「ステップバイステップで考えて」とプロンプトに追加するゼロショット的な使い方もあり、こちらの方が手軽。小学校の算数ででてくるような、「Aさんが◯商店でりんごを3個買って、Bマーケットでお肉を〜」のような文章問題みたいなものの計算は苦手だったりするので、「ステップバイステップで」と追記すると求める答えになることもある。ただしLLMの学習が進んでいることもあり、特に指定しなくても解いてくれることもある。
マルチモーダルAI【Multimodal AI】
テキストだけでなく画像や動画、音声など複数の情報を利用するAIのこと。使っている生成AIによって対応している形式も異なるし、有料版だけで対応しているということもある。今回は部屋や食材の画像や、算数の問題のドキュメント(PDFやOfficeファイル等)のインプットの話にしたが、例えば音声入力も一昔前よりだいぶ認識率が上がっているし、多少の誤字があっても正しく回答されることも多くなっている。同じテキストでも自然言語だけでなく、プログラムコードや、センサーデータなども入力として使うこともできる。