2024年4月12日

マンガでわかる生成AI【第3話】仕事で使ってもいいのかな?

一人暮らしを始めたばかりの沙織の心強いパートナーは「生成AI」!? 日常や仕事で起きるさまざまなピンチを、生成AIと共に乗り切れるのか!? 「ChatGPT」などでおなじみの生成AIを使いこなすためのヒントをマンガで解説します。

マンガでわかる生成AI

マンガでわかる生成AI

マンガでわかる生成AI

マンガでわかる生成AI

マンガでわかる生成AI

(企画・原作:森一弥 作画:佐倉イサミ

マンガで分かる生成AI【第4話】に続く・・・ 前回のお話はこちら

キーワード解説

漫画の原作者である、アステリア株式会社 ノーコード変革推進室 エバンジェリストの森が、今回のお話の概要や会話に登場したキーワードについて簡単に解説します!

フューショット プロンプティング 【Few-Shot Prompting】
プロンプトエンジニアリングの定番のひとつ。回答の例題を示すことで精度を上げる手法。「ポジネガ分析」など、回答が複数の選択肢のうちのひとつから選ばれるような場合で有効。

トト先生の生成AI塾

トト様じゃ。
ワシもおるぞ。
またおるのか。まぁ良いわ。
今回はセキュリティ・プライバシーに関しての注意点じゃ。2024年現在、生成AIと言われておるサービスは、その処理をクラウド上で行っておるものが多い。自分の環境ですべての処理を行えばよいが、一般的なPCではまだ品質的に難しい部分があるからの。精度を求めてクラウドにデータを渡す際は、いろいろ気をつける必要がある。外部サービスに社内データを出すのは社内規定として問題あるという会社も多いだろう。そのままアップロードするとAIの今後の「学習データ」として使われてしまう可能性がある
当然回避策はあるわけじゃろ。懸念点を並べて先延ばしにしても良いことはないのに、どんな技術でもよく聞く話じゃのぉ。
ふむ。使うサービスの説明にかかれていることが多いのぉ。例えば、ChatGPTならAPIを使えばそもそも学習データにされないし、ブラウザで使う分には設定をオフにすることで回避可能じゃな。設定画面はバージョンアップで場所や表現が多少変わったりもしているし、今後も同じ方針とは限らないので、情報のチェックだけはしておいたほうが良いの。

ChatGPTでの情報漏えい対策(「トレーニングへの利用をOFF」の設定方法)については、こちらの動画でも解説しておるぞ。

原作者のオマケ裏話

どうも、AIに最初に触れたのは某有名RPG4だった世代の森です。敵と戦うと効率的な呪文を使うようになったりと、学習していく仕組みらしいですが、同世代の人なら思い通りに戦ってくれたって感想をもっている人はほぼ居ないんじゃないですかね。

時代は進んで現在「ChatGPT」や「Gemini」さらに「Claude」を使わない日はほとんど無いなって感じになっております。このマンガの原稿は自分で書いてますが、ネタの相談や動作確認もAIにしてたりします。画像生成もGPUに依存せずともある程度できそうな環境の進化もありまして、講演資料の素材をAIで作ったりしております。

本編の最後にもちょろっと書きましたが、欧米ではAIやロボットが戦争を起こしたり、世界滅亡のきっかけになったり暴走したりといった映画やドラマも多く、ネガティブに捉える人も多いようです。日本は古くは10万馬力のロボット、多くの世代に関わっている猫型ロボットなどを幼少期に見た人も多く、文化的には受け入れやすいはずなんですけどね。会社で使うのは失敗したくないという思いが強く、リスクを過剰に見て使わない人たちも多く居ます。使えばいろいろ便利だし、業務も少なからず効率化すると思います。新入社員が個人アカウントでこっそり使っちゃって大問題に!なんてことが起こる前にどういう利用規約になっているのか等、チェックしてみていただければと思います。

一方、音声の生成も進化してますし、直近では動画生成の「Sora」がOpenAIから発表されました。ネットで目にするものの殆どは生成AIが作っているという時代もすぐそこかもしれませんね。

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この記事を書いた人
森 一弥 アステリア株式会社 ノーコード変革推進室 エバンジェリスト。 2012年よりインフォテリア(現アステリア)勤務。2017年3月までは主力製品「ASTERIA WARP」のシニアプロダクトマネージャーとしてデータ連携製品の普及に務め、特に新技術との連携に力を入れる。 ブロックチェーン技術推進の一環として実証実験やコンサルティングなどを実施。ブロックチェーンを活用した株主投票では特許を取得。またブロックチェーン推進協会(BCCC)では技術応用部会を立ち上げ、技術者へブロックチェーンアプリケーションの作り方を啓発している。現在はAIやIoTなど先端技術の調査、普及啓発に努めている。