2024年6月18日

マンガでわかる生成AI【第5話】生成AIで時短オタ活!?

一人暮らしを始めたばかりの沙織の心強いパートナーは「生成AI」!? 日常や仕事で起きるさまざまなピンチを、生成AIと共に乗り切れるのか!? 「ChatGPT」などでおなじみの生成AIを使いこなすためのヒントをマンガで解説します。



(企画・原作:森一弥 作画:佐倉イサミ

マンガで分かる生成AI【第6話】に続く・・・ 前回のお話はこちら

キーワード解説

漫画の原作者である、アステリア株式会社 ノーコード変革推進室 エバンジェリストの森が、今回のお話の概要や会話に登場したキーワードについて簡単に解説します!

要約
生成AIに任せられる用途の1つで有用なものに要約がある。Webサイトや文書の要約で時短というのももちろんだが、難解な論文などを要約してもらい概要を掴んだうえで読み込んでいくという使い方もアリだろう。動画の要約も出来るサービスもあるし、外国語の動画要約は業種によってはだいぶありがたい機能ではないだろうか?

間違い(ハルシネーション)
生成AIサービスには必ず正確じゃない情報が含まれるという注意書きが書いてあるもの。専門用語だとハルシネーションと呼ばれている。サービスの性能向上に伴って間違いが含まれる確率は減っていくだろうが、完璧にはならないので、他のサービスにも聞いてみたり、情報源をたどったりする必要はある。

参考情報を示す(RAG:Retrieval Augmented Generation:検索拡張生成)
生成AIのモデルに含まれない情報を検索して与えてやる手法を「RAG」という。広い意味ではネットの検索を行うのもRAGの1つだが、生成AI界隈でRAGといえばVectorStoreと呼ばれる専用のDBを用意してLLMを補助する手法を指すことが多い。

トト先生の生成AI塾

トト様じゃ。今回は前回の仕事で使う話から一変してプライベートで活用する話じゃ。
これは活用できとるんか・・?
ぬ!?たしかに…。いや、要約の話なんかは使い所色々あるじゃろうて。資料の検索や情報収集というのはなかなか時間のかかる作業じゃしの。現状、単語でネット検索する、いわゆるググる方法のほうが向いている事も多々あるかもしれんが、思うような情報がヒットしないこともあるじゃろう。そんな時の代替手段の1つにはなるはずじゃ。

旅行の相談も、将来的にはスケジュール作成からチケットの予約や宿泊施設の予約なんてのもできてくるやもしれん。間違う可能性もあるし最終確認を促してくれる形かのぉ?
旅行の計画を考える時間もまた楽しかったりするものじゃがの。
そうじゃの。あくまで便利なツールが選択肢として一つ増えた感じじゃな。

原作者のオマケ裏話

みなさんはコンシェルジュのサービスって使ったことありますか?
お高いカードの付帯サービスとかであったりしますので、「コンシェルジュ」といってしまうと高級なイメージがあるかもしれませんが、スーパーのお客様係の方に欲しいものの売り場を聞いたりするのもコンシェルジュの1つかもと思ったりしてます。

欲しいものがバシッとわかっていれば検索でもいいんですが、必ずしもそういうわけじゃないことってないですか? 以前、大阪に出張に行った際、仕事の終わった夜に一人だったこともあり「お好み焼きやたこ焼きなどはすでに食べたし、粉モンってわけじゃなくて大阪の名物っぽいものを食べたいなー」なんて思ってたわけですが、ふと目についた、主に外国人向けの観光案内所で案内してもらったことがあります。結果「かすうどん」のお店を教えてもらったんですが、そもそも「かすうどん」自体を知らなかったので、大変ありがたかった記憶があります。

そんな依頼も生成AIでコナしてくれるかわかりませんが、検索が万能ってわけじゃないですよね。

私のXアカウントではマンガの裏話や日々のつぶやきも更新中です。
また、小学館ダイム公式サイト「@DIMEアットダイム」でも生成AIに関するコラムを連載しています。第2回目のテーマは「生成AIを会社で使うリスクと使わないリスク」。

お時間のある方はぜひチェックしてみてくださいね。

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この記事を書いた人
森 一弥 アステリア株式会社 ノーコード変革推進室 エバンジェリスト。 2012年よりインフォテリア(現アステリア)勤務。2017年3月までは主力製品「ASTERIA WARP」のシニアプロダクトマネージャーとしてデータ連携製品の普及に務め、特に新技術との連携に力を入れる。 ブロックチェーン技術推進の一環として実証実験やコンサルティングなどを実施。ブロックチェーンを活用した株主投票では特許を取得。またブロックチェーン推進協会(BCCC)では技術応用部会を立ち上げ、技術者へブロックチェーンアプリケーションの作り方を啓発している。現在はAIやIoTなど先端技術の調査、普及啓発に努めている。