ASTERIA Warp4.8の新機能はいろいろありますが、発売前アンケートで注目度の高かった機能に「Active Directoryコンポーネント」があります。
Active Directoryの詳しい説明をはじめると、とてもややこしくなるので、とりあえずWindows系のServerでユーザーやらグループやらを管理する“ヤツ”くらいの理解でここでは良いかと思います。
よくある話としては、「年度のはじまりの組織変更に合わせて、社員情報を一括更新したい」とか、「Active Directoryの認証をフローでも使いたい」とかでしょうか。
そんな要望にもActive Directoryコンポーネントを使えば簡単に答えられそうです。
では早速フローの作成にいってみましょう。
読み込んだCSVで指定した内容に従って、ユーザーの追加、変更、削除を一気に行うフローです。
ちなみに、条件分岐では、こちらもASTERIA Warp4.8 から利用できるようになった文字列による分岐コンポーネントを使っています。
読み込むCSVの形式はこのようになり、1列目を動作の指示用にしています。
このフローが指定した時間に起動されるように「トリガー」をセットしておけば、月のはじめにユーザーを一気に変更するなんて作業も簡単ですよね。
人事情報が月末ギリギリに提示されてもCSVさえあれば慌てることもありません。
さて、続いてActive Directoryの認証情報を使って、フローのアクセス制御をする方法をお伝えしたいと思います。
主にURLトリガーを使って作っているWeb系のフローにActive Directory認証を通したあと実行する方法です。
今回のフローは「WebLogin」コンポーネントと組み合わせることがポイントです。
WebLoginコンポーネントの詳細はヘルプを見ていただくとして、セッション情報を引き継げるコンポーネントです。
セッション情報はHTTPStartコンポーネントで受け取るように設定するだけで引き継げるので、Active Directoryのグループで場合分けして部署ごとにフローの実行可否を振り分けたりすることもできそうですよね。
今回はActive Directoryへつないでみましたが、いかがでしたか?
Active Directoryはちょっとした規模の組織なら導入されているところが多い技術なので、社内の様々なシステムへの連携でぜひ使ってみてください。
ASTERIA Warpシリーズ担当のシニアプロダクトマネージャー。ホワイトペーパーの執筆のほか、開発経験を活かしたASTERIA Warpを使ったデモ作成等を実施。
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