IIJのエンタープライズIT「COLUMNS」より転載
前編ではアステリアのEAIツール「ASTERIA Warp」をコアエンジンとして採用し、iPaaSとして提供している「IIJクラウドデータプラットフォームサービス」の狙いとサービスの特徴について紹介しましたが、リリースから1年以上が経ち、新たな機能も追加されました。それらを活用し、大きな成果を上げる企業も増えつつあります。後編では、具体的な活用例やデジタルトランスフォーメーション(DX)につながる先進的なユースケースなどについて紹介します。
登場人物
アステリア株式会社
マーケティング本部
プロダクトマーケティング部
ASTERIA Warp プロダクトマネージャー
東海林 賢史
IIJ
クラウド本部
プラットフォームサービス部
部長
鈴木 透 氏
目次
SaaSにはデータ連携のためのAPIが用意されていることが多く、EAIツールやiPaaSを使わなくても、自前でデータ連携が可能と聞きました。本当ですか?
一口にAPIで連携する、と言っても、そのためにはやるべきことがたくさんあるのですね。
そのほか、EAIやiPaaS導入のネックになることはありますか。
どういった目的でEAIツールやiPaaSを利用するケースが多いのですか。
IIJクラウドデータプラットフォームサービスのリリースは2022年12月。比較的新しいサービスですが、既に実績もあるのですか。
データ連携・統合やフローの自動化によって、DXの可能性が大きく広がりますね。最後に機能強化の予定など今後の展望を教えてください。
前編はこちら
PM・SE・マーケティングなど多彩なバックグラウンドを持つ「データ連携」のプロフェッショナルが、専門領域を超えたチームワークで「データ活用」や「業務の自動化・効率化」をテーマにノウハウやWarp活用法などのお役立ち情報を発信していきます。
ASTERIA Warp製品の技術情報やTips、また情報交換の場として「ADNフォーラム」をご用意しています。
アステリア製品デベロッパー同士をつなげ、技術情報の共有やちょっとしたの疑問解決の場とすることを目的としたコミュニティです。
東海林
EAIツールやiPaaSを使わず、自前で実現しようとすると、まずAPIのマニュアルやリファレンスを読み解き、仕様を理解することが必要です。海外ベンダーのSaaSはマニュアルが英語で表記されていますし、日本語にされていても分かりやすいとは限りません。
次にその仕様に基づいてプログラミングし、APIと連携するための仕組みを開発します。自社で開発するにしても、SIベンダーに開発を依頼するにしても、開発には時間とコストがかかります。影響範囲の調査や見積もりなどを経て、開発していくからです。システム変更や障害対応にも多くの手間と時間が必要です。