REST API連携の定義作業を効率化「OpenAPI定義のインポート」機能のご紹介

REST API連携フローの下準備が変わるOpenAPI定義のインポート

こんにちは!ASTERIA Warpプロダクトマーケティングチームです。
REST APIとの連携フローを作るとき、こんな経験はないでしょうか。

「APIの仕様書を見ながら、エンドポイントのURL・パラメーター・出力ストリームのフィールドを一つひとつ手で入力していくのが、地味に時間がかかる……」

フロー自体の設計より、コンポーネントの初期設定に時間を取られてしまう——そんな"下準備の煩雑さ"は、API連携を頻繁に行うエンジニアの方々から共通して聞こえてくる悩みです。

ASTERIA Warp 2512では、この課題に直接応える新機能「OpenAPI定義のインポート」を追加しました。OpenAPI定義ファイルを指定するだけで、エンドポイント・パラメーター・出力ストリームのフィールドが自動生成されます。本記事では、GitHubのリポジトリ検索APIを例に、定義ファイルの入手から実行確認までを順を追って解説します。

この機能で何が変わるか

従来のREST API連携フロー構築では、API仕様書を参照しながら、RESTコンポーネントの各プロパティ(URL・HTTPメソッド・URLパラメーター・出力ストリーム定義など)を手動で設定する必要がありました。フィールド数が多いAPIでは、この設定作業だけで相当な時間を要することもあります。

「OpenAPI定義のインポート」機能を使うと、以下の項目が定義ファイルの読み込みだけで自動的に構成されます。

  • 基本設定:URLおよびHTTPメソッド
  • URLパラメーター:APIに必要なクエリパラメーターの定義
  • 出力ストリーム定義:レスポンスのフィールドとデータ型

業務ロジックの作り込みに集中できる環境を、最初のステップから整えられます。

Step 1:OpenAPI定義ファイルを入手する

今回は、実務レベルの複雑な定義を持つGitHub公式のOpenAPI定義を使用します。フィールド数が非常に多い実在のAPIなので、自動インポートの効果を体感するには最適な素材です。

入手先:

取得手順:

1. 上記リンクからファイル一覧を開き、「api.github.com.json」をクリックします。

api.github.com.json

2. 画面右上の「Download raw file」ボタン(下向き矢印アイコン)をクリックし、ファイルをローカルに保存します。

Download raw fileボタン

⚠️ 注意:ファイルサイズが数十MBと非常に大きいため、ブラウザで直接開かずに保存することを推奨します

Step 2:RESTコンポーネントを配置し、定義ファイルを指定する

フローデザイナーを開き、以下の手順でコンポーネントを配置します。

1. パレットの「インターネット」タブからRESTコンポーネントをワークスペースへ配置します。

2. 配置したコンポーネントを右クリックし、メニューから「OpenAPI定義のインポート」を選択します。

OpenAPI定義のインポート

3. ファイル選択ダイアログが表示されたら、Step 1で保存した「api.github.com.json」を指定します。

ファイル選択ダイアログ-api.github.com.json 開く

Step 3:パスを絞り込んで選択する

定義ファイルの読み込みが完了すると、「パスの選択」ダイアログが表示されます。GitHubのAPI定義には数百のエンドポイントが含まれているため、フィルター機能で目的のパスをすばやく絞り込めます。

1. ダイアログ上部のフィルター欄に /search と入力し、Enterキーを押します。

2. 絞り込まれたリストから「/search/repositories」を選択し、「選択」をクリックします。

パスの選択:/search/repositories 選択

💡 補足:読み込む定義によっては、パスの選択後にHTTPメソッドやContent-Typeを選択するリストが表示される場合があります。

Step 4:自動設定されたプロパティを確認する

インポートが完了すると、コンポーネントのプロパティが以下のように自動構成されます。

基本設定(URLとHTTPメソッド)

APIのエンドポイントURLとHTTPメソッドが自動でセットされます。プロパティの「コネクションを使用」を「いいえ」に変更することで、設定されたURLを確認できます。

基本設定URLとHTTPメソッド

ストリーム定義(レスポンスフィールドの自動生成)

レスポンスのフィールドが、データ型を含めて自動的に作成されています。フィールド数が多いAPIでは、ここが最も手動設定の手間が省ける箇所です。

ストリーム定義プロパティ

Step 5:パラメーターを設定して実行する

パラメーターの設定

1. インスペクタの「URLパラメーター」タブを選択します。

2. 自動定義されている q(検索クエリ)の値に、テスト用のキーワード(例:asteria)を入力します。

URLパラメータープロパティ

フローの完成と実行

1. RESTコンポーネントの後に終了コンポーネントを配置して、フローを完成させます。

2. ツールバーの「実行」ボタンをクリックします。

Flow1

実行結果の確認

実行完了後、出力ストリームを確認します。OpenAPI定義の階層構造に沿った形で、GitHubのリポジトリデータが正しく取得できていることが確認できます。

フローの実行

仕様上の留意点まとめ

本機能を利用する際に把握しておきたい仕様上のポイントをまとめます。

項目 内容
対応バージョン OpenAPI定義 3.0.x および 3.1.x に対応しています。
認証(Security) securitySchemesには対応していません。トークン認証等が必要な場合は、別途プロパティで設定を行ってください。
インポート時のエラー レスポンス定義(responses)が含まれていないパスを選択するとエラーが発生する場合があります。

まとめ

「OpenAPI定義のインポート」機能を使うと、REST API連携の定義作業を効率化できます。

  • 定義ファイルを指定するだけで、URL・パラメーター・出力ストリームが自動構成される
  • フィルター機能により、大規模なAPI定義でも目的のエンドポイントをすばやく選択できる
  • 自動構成後は業務ロジックの作り込みにすぐ着手できるため、フロー開発全体の工数削減につながる

定義ファイルが存在するAPIとの連携では、ぜひ最初のステップとして本機能をお試しください。手動設定と比べたスピードの差を、実際に体感していただけるはずです。

ライセンス注記
※本記事のキャプチャおよび解説で使用しているAPI定義は、GitHub, Inc. 公開の「rest-api-description」をMITライセンスに基づき引用しています。

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