SAPと周辺システムの連携課題と解決策としての“ノーコードのデータ連携ツール”

SAPと周辺システムの連携課題と解決策としてのノーコードのデータ連携ツール

SAPは他システムとの連携が可能で、業務の効率化に大きく貢献します。しかしシステム設計を十分に検討しないと、全体が複雑化し、機能の改修時には連携が停止するリスクもあります。
本記事では、SAP連携における主な障壁と、それを乗り越えるための具体的な解決策についてご紹介します。SAPと周辺システムの連携を手軽かつ迅速に進めたい方は、ぜひご一読ください。

ERPと周辺システムのデータ連携におけるトレンド

企業がERPを導入する際には、自社の業務に合わせてERPをカスタマイズすることが一般的でした。しかし、近年注目されているのが「コンポーザブルERP」という新しいアプローチです。
コンポーザブルERPでは、モジュール化された機能を企業のニーズに応じて柔軟に組み合わせ、システムを構築します。代表的な例として、SAP社の「SAP S/4 HANA」が挙げられます。

ERPには製造、物流、在庫管理、販売などの標準機能が搭載されており、それらに業務プロセスを適応させる「Fit to Standard」の考え方が主流になってきています。これにより、企業は新たにシステムを開発する必要がなく、業務の効率化や標準化を短期間、かつ低コストで進めることが可能です。

しかし、すべての業務をSAPのみで完結させることは現実的でなく、他の周辺システムとのデータ連携が不可欠です。ただし、SAPのカスタマイズによるデータ連携には多くの課題が伴い、実現が難しいケースも少なくありません。次章では、このデータ連携における具体的な課題について詳しく解説します。

SAPとのデータ連携における障壁

SAPとのデータ連携を進める際、多くの企業が直面する障壁は次の3つです。

  • 専門知識の問題
  • 開発コストの問題
  • 保守性の問題

それぞれについて、詳しく説明していきます。

専門知識の問題

SAPは従来の方法よりも比較的少ないコーディングでの開発が可能となりましたが、それでも大規模かつ複雑なERPシステムであり、ビジネスプロセスごとに多数のモジュールが密接に絡み合っています。そのため、周辺システムとのデータ連携を行うには、高度な専門知識が求められます。
たとえば、SAPのビジネスプロセスを実行するためのBAPIや、外部システムからBAPIを呼びだすためのRFCといった技術についての深い理解が不可欠です。

開発コストの問題

SAPと周辺システムのデータ連携をSAPのみで行うためには、BAPIやRFCなどを用いたカスタマイズが必要になります。カスタマイズはSAPに詳しい外部のエンジニアやコンサルタントに依頼することが一般的ですが、そこでは人件費が発生します。

例えば、SAPの経験が3年程度のエンジニアに依頼すると、1か月あたりの報酬は約80万円とも言われています。複雑なカスタマイズを希望する場合には、より高度なスキルを持つエンジニアを確保しなければならず、人月単価が200万円を超えることもあるでしょう。
プロジェクトが長期化すると、さらにコストが膨らむ可能性もあります。

保守性の問題

SAPと周辺システムのデータ連携が実現したとしても、システムが想像以上に複雑化し、運用に支障をきたす可能性があります。予期せぬダウンタイムやシステムエラーが頻発すれば、日常業務の効率が著しく低下し、組織全体に悪影響を及ぼすでしょう。

改善や復旧に時間がかかると、最終的には顧客や取引先の信頼を失うことにもつながります。

解決策としてのデータ連携ツール

SAPとのデータ連携における課題を解消する方法として、データ連携ツールが挙げられます。
データ連携ツールは異なるシステムやツールのデータ連携に特化しており、複雑な業務フローでもデータ連携を実現できる点が強みです。以下に、データ連携ツールの具体的なメリットをご紹介します。

開発工数を抑えられる

SAPとのデータ連携には業務上の細かい要件に合わせたカスタマイズが必要であり、設計から運用開始までに数か月を要するケースも珍しくありません。そのため、急速に変化するビジネス環境に迅速に対応するのは難しいでしょう。

しかし、SAP本体とデータ連携機能を疎結合で分離することで、SAP技術者が直接データ連携の開発を担わなくてもよい環境を作ることができます。SAP側の設定にはSAPに詳しい技術者のサポートが必要ですが、データ連携は他の担当者が進められるため、SAPとのデータ連携をよりスピーディーかつ効率的に実現できるのです。

開発コスト削減に期待できる

先述した通り、SAPの開発には専門的な知識が必要であり、通常はSAPプロジェクトの経験が豊富なエンジニアやコンサルタントに依頼します。
しかし、データ連携ツールを導入すれば、SAPの専門家とデータ連携担当者で役割を分担することで、開発にかかるコスト削減に期待できるでしょう。

保守性が向上する

データ連携機能をSAP本体と疎結合にすることで、システム全体の過度な複雑化を回避することができます。
SAP本体がシンプルであれば保守しやすく、バージョンアップやシステム変更時の影響を最小限に抑えられます。運用の安定性が向上し、保守にかかる時間やコストを大幅に削減できるため、長期的に見ても効率的なシステム管理が実現するでしょう。

SAPとの外部連携実現方法の比較

SAPとの外部連携を実現する方法には、データ連携ツールを利用する以外にも、BAPIやRFCを利用する方法もあります。下表では、それぞれの特徴を比較します。

作りこみが必要であるBAPIやRFCの利用と比べて、データ連携ツールを利用すれば低コストで保守もしやすい外部連携を実現できます。

  データ連携ツール BAPI
(Business Application Programming Interface)
RFC
 (Remote Function Call)
概要 外部ツールによりSAPとの連携を実現 SAPへのアクセスのために用意されたAPIであるBAPIを利用 汎用的なプロトコルであるRFCによりSAPと連携
開発コスト 低い
※ノーコードツールを利用すれば誰でも開発可能
高い
※開発には専門知識が必要
高い
※開発には専門知識が必要
保守性・可視性
※疎結合での連携が可能

※ブラックボックス化のリスクあり

※密結合での連携となってしまう
SaaS連携 得意
※あらかじめ用意されたアダプタを利用可能
不向き
※都度開発が必要
不向き
※都度開発が必要

SAPと周辺システムのデータ連携を実現するノーコードツール「ASTERIA Warp」

数あるデータ連携ツールの中でも、特に高い評価を受けているのが「ASTERIA Warp(アステリア ワープ)」です。ソースコードを書かないノーコード開発でSAPと周辺システムの連携を実現することができます。ASTERIA Warpは19年連続で国内シェアNo.1(※)を誇り、これまで1万社以上の企業で導入されています。
ここでは、ASTERIA Warpが多くの企業に支持されている理由についてご紹介します。

※テクノ・システム・リサーチ「2025年ソフトウェアマーケティング総覧 EAI/ESB 市場編」による

疎結合による柔軟なデータ連携

SAP本体だけでデータ連携を実現しようとすると、SAPと外部システムが密結合になり、Fit to Standardの考え方に反してしまうケースが多々あります。
しかし、ASTERIA Warpを導入することでSAPと外部システムが疎結合でつながり、各システムが独立して運用できるようになります。
これにより、システム間の相互依存性を減らし、ビジネス環境の変化にも柔軟に対応できる設計が可能となるため、業務プロセスの効率化と安定性を両立できます。

SAPを含む連携先が100種類以上

ASTERIA Warpは、100種類以上のシステムと簡単に接続できるデータ連携ツールです。SAPと連携するために「SAP連携アダプター」や「SAP S/4 HANA Cloudアダプター」を備えており、既存のシステムや業務フローを変更することなく、データ連携を実現します。
他にも、Tableau、kintone、Salesforceなどの主要なサービスにも対応しています。複数のシステム・ツールを利用している企業でも、短期間で業務効率化やデータ活用を進めることができるでしょう。

月額3万円から、初期費用不要で導入が容易

ASTERIA Warpは3つのエディションが用意されており、その中でも「ASTERIA Warp Core」は月額3万円からと非常にリーズナブルです。初期費用も不要なため、コスト面でSAPの導入や連携をためらっている企業でも手軽に導入していただけます。

ノーコードでSAP連携を始める4ステップ

ノーコードツール「ASTERIA Warp」を活用してスムーズにSAP連携を実現するためには、以下の4ステップで進めることがポイントです。

Step1:連携対象の業務・システムを棚卸しする

まずは自社内でSAPとのデータ共有が必要な業務を洗い出します。そのうえで改善効果の高い業務を特定し、着手する優先順位を決定します。優先順位が明確になることで、限られたリソースを効果的に配分できます。

Step2:SAP連携アダプターで接続設定を行う

ASTERIA Warpにはあらかじめ「SAP連携アダプター」が用意されています。接続先の情報を設定するだけでSAPとの通信が確立できるため、プロトコルやAPIの実装をゼロから開発する必要がありません。SAP側の設定はSAP技術者が担当し、ASTERIA Warp側の設定はデータ連携担当者が進めます。役割を分担して並行で作業できる点も、開発期間の短縮につながります。

Step3:GUI上でデータ連携フローを構築・検証する

ASTERIA Warpの「フローテンプレート」をベースに、画面上のドラッグ&ドロップ操作で処理フローを構築します。標準的な連携パターンがテンプレートとして提供されているため、一から設計する手間を省くことができます。構築した処理フローには実データを流して動作を検証し、実務の要件に合わせて細部を調整します。

Step4:本番環境へ移行し運用を開始する

検証が完了した処理フローを本番環境に移行し、運用を開始します。ASTERIA WarpではフローがGUI上で図示されているため、運用開始後もトラブルの原因特定が容易です。担当者が交代した場合でも処理内容をすぐに把握できるため、属人化を防ぎながら安定した運用を続けることができます。

まとめ

SAPと周辺システムを連携する際、人材不足や開発コスト、保守性がネックとなり、思うように進められない企業も少なくありません。
こうした課題を解決するための方法として、ノーコードのデータ連携ツールが非常に有効です。特に「ASTERIA Warp」は100種類以上のサービスと簡単に連携でき、コストパフォーマンスの高いツールとして多くの企業に支持されています。
無料体験版も用意していますので、SAPとのデータ連携に悩んでいる方はお試しください。



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基礎と実践 使い方マニュアル
執筆者:ASTERIA Warp チーム

執筆者:
ASTERIA Warp チーム

PM・SE・マーケティングなど多彩なバックグラウンドを持つ「データ連携」のプロフェッショナルが、専門領域を超えたチームワークで「データ活用」や「業務の自動化・効率化」をテーマにノウハウやWarp活用法などのお役立ち情報を発信していきます。

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