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購買業務をスムーズに!パンチアウト連携のメリットと導入ポイント

購買業務をスムーズに!パンチアウト連携のメリットと導入ポイント

パンチアウト連携は、購買管理システムと外部カタログを連携させることで購買業務を効率化する仕組みです。この記事ではパンチアウト連携の仕組みやバイヤー・サプライヤー双方の導入メリット、またパンチアウト連携構築におけるポイントを解説しています。

パンチアウト連携とは

パンチアウト連携とは、企業間で商品の売買を行うために、購入する立場となる企業(バイヤー)の購買管理システムと、商品を提供する企業(サプライヤー)の外部カタログを連携させる仕組みです。「外部カタログ」とは、カタログサイトやオンラインカタログとも呼ばれており、一般的にサプライヤーが外部に公開するECサイトを指します。

このパンチアウト連携により、バイヤーは自社で利用する購買管理システムから、サプライヤーが提供する外部カタログに直接アクセスし、商品を選択・購入できます。
パンチアウト連携は外部カタログ連携、外部カタログサイト連携とも呼ばれますが、この記事では「パンチアウト連携」で統一しています。

パンチアウト連携の仕組み

パンチアウト連携の仕組み図

パンチアウト連携を実装すると、バイヤーがサプライヤーの外部サイトで商品を購買する際、主に以下の4ステップで構成されています。

1. カタログ接続

バイヤーの購買管理システムとサプライヤーの外部カタログを接続します。

2. 商品選択

バイヤーは、サプライヤーの外部カタログ内で必要な商品をカートに追加します。

3. データ転送

カートに追加した商品は、リアルタイムでバイヤーの購買管理システムに送信され、発注データが自動的に生成されます。

4. 発注確定

最後に生成された発注データを確認し承認することで、正式な発注が行われます。

この一連の流れにより、パンチアウト連携は外部カタログへのアクセスや手動のデータ入力作業を排除し、効率的な購買プロセスを実現します。

パンチアウト連携のメリット

バイヤーの購買管理システムとサプライヤーの外部カタログをパンチアウト連携することで、「業務効率化によるミスの減少」「ユーザーの満足度向上」など、双方の業務で効果を発揮します。

本章ではバイヤー・サプライヤーそれぞれの視点から、パンチアウト連携にてどのようなメリットが得られるのかを解説していきます。

バイヤー(購買者)視点でのメリット

バイヤー視点では、大きく4つのメリットが得られます。

1. 業務効率の向上

自社の購買管理システムからサプライヤーの外部カタログに直接アクセスし、商品を選択・購入できます。これにより、手動でのデータ入力が不要になり、発注ミスや重複発注を防ぎます。

2. リアルタイムでの情報アクセス

最新の商品情報や価格・在庫状況をリアルタイムで確認できるため、迅速かつ正確な購買判断が可能になります。

3. 透明性の向上

購買プロセスが自社の購買管理システムで完結できるため、発注履歴や支払いのトラッキングが容易になり、透明性の向上・内部統制の強化が図れます。

4. 戦略的な購買活動の支援

購買データが一元管理されることにより、データ分析が容易に行えるようになります。購買戦略の見直しや改善が促進されます。

サプライヤー(販売者)視点でのメリット

一見見落とされがちですが、サプライヤーにも大きく4つのメリットが得られます。

1. 受注プロセスの効率化・正確性向上

バイヤーの購買管理システムから直接発注を受けられるため、手作業での注文処理が減少し効率化が図れます。

2. 顧客満足度の向上

一連の受発注業務を効率的に行えるようになり、顧客負担の軽減・顧客への迅速な対応など顧客満足度が向上します。

3. 競合との差別化

パンチアウト連携にて購買業務の効率化が図れるため、バイヤーから購買先として選ばれる可能性が向上します。また、一度連携開発を行うと、既存のバイヤーが離れにくくなります。

4. マーケティングの強化

外部カタログを通じて、プロモーションや新商品の情報を直接バイヤーに提供することができます。
既存バイヤー向けのテストマーケティングなども効率的に行うことが可能となります。

パンチアウト連携を実現することで、バイヤー・サプライヤーそれぞれにとってWinWinな購買業務の実現が可能となります。

パンチアウト連携構築における勘所・ポイント

パンチアウト連携による購買業務は、購買依頼から入荷・検収までの購買プロセス全般を効率化できる手段として注目されています。
一方で、バイヤーとサプライヤーそれぞれが使用している異なるシステムをスムーズに連携・連動させるためにおさえておく勘所・ポイントなどが幾つかあります。

この章ではベンダーの選定からプロジェクトの推進、導入後の拡張や展開に焦点を当てて解説していきます。

ベンダーへの提案依頼・選定

パンチアウト連携を実現するための一番の肝は、ベンダーの選定と言っても過言ではありません。

パンチアウト連携の仕組みで前述したようにバイヤーの購買管理システムは、「SAP Ariba」のようなERPパッケージの調達機能を使用することや、「Coupa」のような専用の購買システムなど、企業によって使っている購買管理システムは様々です。

またサプライヤーの外部カタログも、「ecbeing」のような専用のパッケージ製品から「ebisumart」のようなSaaSなど、多種多様なシステムで運用されています。

パンチアウト連携を実現するためには、バイヤー、サプライヤー双方のシステムの理解はもちろんのこと、パンチアウト連携に用いられるcXMLの知見やAPIなどを利用したデータ連携に精通している必要があります。
実績豊富なベンダーへも提案依頼するようにしてみましょう。

推進体制の構築

プロジェクトを始めるにあたっては、関係者を巻き込んだ推進体制を構築することが不可欠です。
窓口となるバイヤー、サプライヤーの担当者はもちろん、購買管理システムを管轄するIT・情報システム部門や、外部カタログを提供しているベンダーなどにも協力を得られるように関係者を巻き込むことが重要です。

推進において各社・各部門の役割を明確にし、単なるシステム導入に終わらないよう購買プロセスの標準化・簡素化に努めましょう。また関係者との定期的な打合せ、進捗報告を行うことで、情報共有と問題解決の迅速化を図っていきましょう。

今後の拡張・展開を検討

パンチアウト連携とともに、さらなる拡張や展開を視野に入れて検討するとよいでしょう。
バイヤーの立場では、さらなる間接材や直接材への展開を検討することができます。 サプライヤーの立場では、複数のバイヤー企業にも対応できるよう整備するとよいでしょう。

また様々な購買管理システムや外部カタログとも連携ができるように、パンチアウト連携の基盤として整備しておくことをおすすめします。

パンチアウト連携の基盤を準備することで接続先の追加・変更が柔軟になり、持続可能な購買業務を実現することが可能になります。

バイヤーとサプライヤーが双方便利になるパンチアウト連携

今回は、購買業務を効率的に行うための仕組みであるパンチアウト連携について、概要・メリット・ポイントをご紹介しました。

バイヤー、サプライヤーがお互いにWinWinな関係となれる手段となりますが、構築にあたっては連携先のシステムの制約や将来の拡張性など様々なハードルが存在します。どのようにそのハードルを解決していくかを是非一緒に考えていきましょう。

詳細の仕組みや、実際のパンチアウト連携事例についてご興味をお持ちの方は、お気軽にパナソニックISまでお問い合わせください。



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