日本では官公庁 や大企業、都市銀行など、多くの企業に導入されているNotes(ノーツ)。職場で使っている方も多いことだろう。業務効率の向上を目的としたグループウェアだが、実際には業務上解決しにくいさまざまな課題を抱え、効率化が阻害されているケースもある。
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こうした課題は、クリティカルな問題になりかねず、時間がたてばたつほど対処が難しくなるもの。今回は、このようなNotesの悩ましい課題の解決法について考えていこう。
Notesの初版は1989年。グループウェアとしてはかなり長い歴史があるため、さまざまなバージョンやエディションが存在する。
自社で行いたい情報共有が、バージョンアップで対応可能であれば、まずはアップグレードを検討するというのが自然な流れだろう。ところが、導入数が多いほど年間ライセンス費用は大きな負担であるうえ、バージョンアップとなればさらに費用はかさむ。また、旧バージョンで作成されたアプリケーションの移行が難しいこともあり、一筋縄ではいかないのが現状だ。さらに管理運用できる技術者が少なくなっているため、Notesを運用すること自体、どんどん難しくなってきている。
そこで、次の選択肢として考えられるのは、他社ソリューションへの移行である。グループウェア市場は成熟してきており、ニーズも多様化しているため、選択肢も多彩になっている。機能的にもコスト的にも、他社ソリューションへ移行した方が大きなアドバンテージを得られるケースもあるだろう。
とはいえ、Notesの運用期間が長いほど、蓄積された情報量も多いはず。データ移行に膨大なコストがかかるだけでなく、異なるソリューションの操作性に慣れるための教育コストも発生し、簡単に移行に踏み切ることが難しい。
もちろん、他社ソリューションへの完全移行ではなく、それぞれの得意な部分を並行して運用する「共存」という選択肢をとることもできるが、二重運用のリスクは当然高くなる。
いずれをとっても悩ましい課題を抱える、時代に合わせたNotesの運用。そこで検討したいのが、システムの部分改修に、データ連携ソリューションを活用する手法である。
システムの部分改修を考えた場合、現状の構成の調査から要件定義、実際の改修にかかる開発工数など、ちょっとしたデータ連携であっても、いざやるとなると数か月かかることがある。「すぐにでも実装して欲しい」という現場からの要望は常で、できる限り短期間でデータ連携を実現したい。
こうした要望を実現するのが、データ連携のミドルウエア「ASTERIA Warp」だ。ASTERIA Warpは、使いやすいユーザインターフェースを持ち、直感的にデータ同士をつなげるイメージで、データ連携を実現する。
カギは、データ連携をノーコードで実現するためのNotesアダプターの存在にある。「Notesビルダー」という専用の画面から、連携したい項目を選択してデータテーブルに格納したり、Notesデータベースへリレーショナルデータベース等のデータを追加・更新したりできるものだ。これにより、従来かかっていた開発工数を大幅に短縮。既存システムのRDB連携を短期間かつ直感的に行うことができるのである。
全国の販社と事業本部を統合することにより発足したリコージャパンでは、散在するNotesデータベースで管理されていた契約更新情報を、ひとつに集約する必要があった。そこで、ASTERIA WarpのNotesアダプターを活用してデータ連携を図り、情報共有を一元化したことで、保守契約の取りこぼしをなくし契約率が10%向上した。
データ連携に特化した業界シェアNo.1※のEAIツールASTERIA Warp。Notesアダプターを有し、アイコンを線でつなぐだけの簡単操作で、難問のデータ連携を実現できる。日本製である強みを活かした、きめ細やかな使い勝手を是非とも体験していただきたい。
※ テクノ・システム・リサーチ「2014年ソフトウェアマーケティング総覧 EAI/ESB 市場編」より
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