「データは繋がった、さて次は何を?」Mashuが描く、ASTERIA Warp連携による「信頼のデータ地図」

Asteria Warp x DATA FABRIC Mashu

I. はじめに:データ活用における「次の課題」とは?

A. ASTERIA Warpが解決したDXの土台

データに基づいた迅速な意思決定(データドリブン経営)は、企業成長に不可欠です。これまでDXを阻んできた最大の壁は、システム間に散らばったデータを一か所に集める「データ連携」でした。
ASTERIA Warpは、ノーコードでデータ連携を実現し、データ統合の共通基盤を築くことで、多くの企業でDXを実現してきました。

B. データが繋がったからこその悩み

しかし、データ連携が効率的になればなるほど、企業が扱うデータの種類と量は爆発的に増加します。その結果、データ活用の次のフェーズで、以下のような共通の課題に直面することが多くあります。

  • 「分析に必要なデータが、社内のどこにあるのか分からない。」
  • 「似た名称のデータが複数あり、どれが正しく最新なのか判断できない。」
  • 「データを見つけても、その定義や算出根拠が不明で安心して使えない。」

データサイエンティストが業務時間の約4割を、データの検索や準備といった非生産的な作業に費やしているという調査結果は、この課題の深刻さを示しています 。ASTERIA Warpで実現した効率化を、活用フェーズで失わないためにも、「データを理解し、信頼できる」段階へ進む必要があります。

データが繋がったからこその悩み

II. データガバナンスの実行基盤:データカタログMashuの役割

A. データ活用の「要」:データガバナンスとデータカタログ

データドリブン経営を一時的な取り組みで終わらせず、継続的な企業文化にするためには、データを有効活用するためのルールや仕組み、すなわち「データガバナンス」が欠かせません。
このガバナンス戦略を実際に実行するための「データの地図」となるのが、データカタログです。Mashuのようなデータカタログは、社内のあらゆるデータ資産に関する情報(メタデータ)を一元的に収集・整理し、利用者がセルフサービスで検索・理解できるようにします。例えるなら、膨大な蔵書を瞬時に探し出せる「図書館の蔵書検索システム」と同じ役割です。

B. Mashuが解決する「属人化」と「信頼性」の課題

Mashuは、単にデータの場所を教えるだけでなく、データ利用における根本的な課題を解決することができます。

  1. 知識の属人化解消:
    データの取得方法や注意点など、特定の担当者しか把握していなかった暗黙知を可視化し、組織全体で共有。
  2. 透明性の確保:
    データの引用元から、ASTERIA Warpなどの連携ツールによる加工の流れ(データリネージ)を経て、最終的な保存先に至るまでの系統を追跡し、データの信頼性を保証。
  3. 定義の統一:
    「顧客」や「売上」といった基幹用語の定義をユーザ定義タグにより補足し、部門間のデータ解釈のズレを防ぐ。

課題の変遷で見ると、ASTERIA Warpユーザーが次に進むべきフェーズを、Mashuが強力にサポートします。

データ活用フェーズにおける課題の変遷
フェーズ 主な悩み ASTERIA Warpによる貢献 Mashu連携で解決できること
I. 接続・統合 データのサイロ化、手動での非効率な連携 ノーコードによる迅速なデータ連携と内製化促進 統合データの定義、出所、信頼性の不明確さ
II. 利活用・分析 必要なデータが見つからない、検索時間の浪費 データハブへの効率的なデータ転送(ETL/EAI機能) データ資産のセルフサービス化、分析準備時間の短縮
III. ガバナンス・統制 法規制の対応、全社的な透明性の欠如 連携処理の自動化とフローの集中管理 データの加工履歴の管理(リネージ)、統制の実行

課題の変遷

III. ASTERIA Warp x Mashu連携で得られる最高の相乗効果

A. 連携の核心:「加工証明書」の自動作成

ROBONとアステリアの協業により、MashuはASTERIA Warpとの連携機能を提供しています。この連携のポイントは、データを「繋ぐ」だけでなく、データの信頼性を決める「加工プロセス」そのものをガバナンスの対象にできる点にあります。
具体的には、ASTERIA Warpが実行するデータ加工プロセス(変換・ロジック)のメタデータを、Mashu上で迅速に管理することが可能となりました。これにより、最終的なデータセットに、ASTERIA Warpによる加工履歴という「加工証明書」が自動で付与されることに等しく、データの透明性が飛躍的に向上します。

B. ASTERIA Warpユーザーにとっての具体的なメリット

この連携は、ASTERIA Warpユーザーの皆様に大きな価値をもたらします。

  1. 高精度なリネージの自動可視化による信頼性の確保:
    • 分析者は、データがどのようなロジックを経て現在の形になったかを瞬時に検証でき、「このデータは信頼できる」という確信をもって分析作業に集中することができます。
    • ASTERIA Warpのフローを変更する際も、Mashuのリネージ情報から影響範囲を正確に把握でき、作業リスクと工数を大幅に低減できます。
  2. データ民主化の加速:
    • ASTERIA Warpが開発の内製化を推進したように、Mashuはデータ利用の「内製化」(データ民主化)を加速します。
    • 業務部門のユーザーは、IT部門に問い合わせることなく、信頼性が担保されたデータにセルフサービスでアクセスできるようになり、データ活用のスピードが劇的に向上します。

C. 連携による戦略的整理

価値創出軸 ASTERIA Warpの貢献 Mashuの貢献 統合ソリューションのメリット
データの系統(リネージ) データの抽出・変換・ロードのフロー実行 実行フロー情報のメタデータ化と可視化 データガバナンス基盤としての「透明性」と「信頼性」を同時に確保
活用スピード データ連携のリードタイム削減 必要なデータ資産の迅速な検索と理解 データ分析のための準備時間を大幅に削減し、データドリブン経営を加速
内製化推進 ノーコードによる開発効率の向上 担当者だけが知っていた知識(データ定義や注意点)の共有 開発と利用の両面で内製化を支え、IT人材不足の悩みを解消

戦略的整理

IV. まとめ:データの真価を解放へ

A. データ活用の確かな未来:ASTERIA WarpとMashuの統合価値

DXの成功は、システムを「繋ぐ」こと(ASTERIA Warpの強み)と、繋がれたデータに「信頼性」を与えること(Mashuの強み)の両輪で達成されます。
ASTERIA Warpが効率的なデータ統合を推し進め、Mashuが「データの地図」を提供することで、データ活用の最大のボトルネックであった「検索・準備の手間」と「信頼性の不明確さ」を根本から解消します。

B. ASTERIA Warp導入検討中の方へ:データガバナンスを最初から設計するメリット

Mashuは、ASTERIA Warpの導入を検討される企業様にとっても、非常に効果的なツールです。ASTERIA Warpでデータ連携を行う前から、Mashuを活用しデータ資産の定義と管理ルールを設計することができます。これにより、連携を開始したその瞬間からデータに「信頼性」と「透明性」が担保され、データ活用への移行がスムーズになります。
またMashuはASTERIA Warpだけでなく、kintoneのようなSaaSアプリケーションや、SnowflakeなどのクラウドDWHなど、幅広いデータソースにも対応しており 、企業全体のデータガバナンス基盤としても機能します。

C. 次のステップへ

ASTERIA Warpをご利用中、またはご検討中の皆様、ぜひMashuとの連携で、データ資産の真価を最大限に解放しませんか。
Mashuは、DXの「もう一歩先」を実現するための最適なツールです。具体的な連携機能の詳細や、無料トライアルについては、ROBONまたはアステリアまで、お気軽にお問い合わせください。



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執筆者:株式会社ROBON 石塚 就

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株式会社ROBON 石塚 就

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