ユーザー企業が語るデータ連携ツール活用法 #4 ゴルフダイジェスト・オンライン様編 講演レポート
ECサイト運用もフルクラウドで可能?!~24時間365日止められないサービスをフルクラウド化~

講演レポート4 gdo様

企業でのクラウドサービスの導入・運用が一般的となった現在でも、自社サービスや基幹システムなど、事業・業務への影響が大きいシステムは昔から変わらずオンプレミス上で運用しているという企業も多いのではないでしょうか。

今回のセミナーでは、24時間365日止められない自社ECサイトをフルクラウドへ移行された実践事例をゴルフダイジェスト・オンラインの清水様よりご講演いただきました。

事業内容

GDOの特徴

株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン様(以下、GDO)は日本最大級のゴルフポータルサイト「GDO」を運営しており、ゴルフ情報の発信やゴルフ場の予約、ゴルフ用品の販売などゴルフに関するサービスを幅広く展開しています。

GDOの会員数は436万人、サイトの月間PVは1.1億PV(!)に達することも!規模がデカい!

フルクラウド化した背景

直近のシステム概要

フルクラウド化する前は、基本はオンプレミス型プライベートクラウドで運用。”クラウド”と言ってもサーバーを自社で保有しているため、トラブル発生時はデータセンターへ行く必要がありました。

約3年前、利用しているサーバーの製品サポートが終了することになり、フルクラウド化することを決断しました。

どの程度クラウド化したのか

クラウド環境は主にAWSを使っています。ASTERIA Warpなど社内で利用しているソフトウェア、自社で開発したゴルフ場予約システムやメディアコンテンツなどなど・・・すべてAWS上で動いています。

唯一SAPはAzureへ移行しました。SAP利用に必要な規模の環境をAWSで用意するとインスタンスのサイズが大きくなり金額感が合わないなどの理由によりAzureへの移行を選択されたそうです。

基本はAWSを利用しつつも製品のパフォーマンス向上のために一部Azureも組み合わせて利用しているんですね。

GDOの選択

システム連携基盤として利用していた「ASTERIA Warp」の移行は、機能面でも性能面でもとくに大きな問題もなく簡単に行え、ASTERIA Warpで開発していた連携フローの修正もDBなどの接続先情報の更新のみで完了!

移行前も移行後も変わらず各システム間のデータ連携基盤として使っていただいています。

GDO様システム構成図

フルクラウド化による効果

効果

効果はいくつかありますが、とくに費用面と運用面でのインパクトが大きかったそうです。”クラウド運用費の可視化”では、オンプレで運用していた際は算出が難しかったシステム運用費が、部署ごとに明確に算出できるので、使い過ぎの検知やコスト見直しにも役立っているそうです。

移行後のコスト

コストについて、さらに詳しくお話いただきました。

移行期は、移行のためのアプリ作成費用や運用費最適化の調整のために移行前よりコストがかかり、「オンプレの方がよかったのではないか」という意見もあったそうです。移行が完了すると、RI(リザーブドインスタンス:一定期間利用することを前提に使用料の割引を受けられるサービス)を適用することでコストを抑え、現在は移行前のコスト内に収まるようになりました。

クラウドは安いイメージがありますが、インスタンスをたくさん作ったり、ハイスペックな環境を立ち上げたりすると結構コストがかかりますね。運用管理には注意が必要です!

移行プロセス

移行Phase1

移行では、最初にネットワーク機器類以外のWebサーバーやDB、ストレージなどをAWSへ移行し、データセンターとAWSはダイレクトコネクトで接続していました。

移行Phase2

その後、すべてをAWSへ。その時与えられたミッションは「最速で移行せよ、最短で通常運用せよ」。

移行テストでは本番同等の環境を作成し、本番同等の負荷を与えて検証を繰り返しました。設定間違いなどで環境が壊れてしまっても簡単に作り直せる、ということもクラウドのメリットですね!

入念な事前準備により、移行当日は大きなトラブルもなく数時間ほどで完了し、ミッションもクリアすることができました。

今後はLambdaなどを用いたサーバーレスでのシステム構築や、さらなる運用の簡易化・運用費の削減などを進めていく予定だそうです。

Q&A

――フルクラウド化するにあたり、社内で反対される方はいませんでしたか。

会計システムの移行に対し「セキュリティ担保できるのか」などの意見はありました。反対というよりは問題ないかどうか確認したいという感じですね。セキュリティ関連で契約しているベンダーからアドバイスをもらいながら進めていったので、そこまで大きく揉めるようなことはありませんでした。

――データの移行にもASTERIA Warpを利用されたのでしょうか?

移行により構成の変更が必要なシステムについてはASTERIA Warpを使いました。また、SAPのデータ連携は普段から使っているASTERIA Warpのフローを活用して移行しました。

――疑似本番環境を構築し試してみて壊したら作り直す、これができるのがまさにクラウドのメリットですね。実際、どのくらいトライ&エラーをくり返されましたか?

検証期間が2か月あり、毎週作り直すくらいの頻度でしたね。

フルクラウド化の過程から効果までかなり詳しくお話をいただきました。移行に伴うコスト変化やテスト方法、運用におけるメリットデメリットなど、オンプレからクラウドへの移行を検討されている方にとても参考になる内容だったのではないでしょうか。

動画視聴はこちら

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