CO2センサーを利用して部屋のCO2濃度を検出してみた

CO2センサーを利用して部屋のCO2濃度を検出してみた

近頃よく耳にする「働き方改革」。

多くの企業で業務効率化など様々な「働き方改革」の取り組みが進められていますね。
近頃は、その働き方改革の「労働生産性の向上」の一環として、オフィス環境改善に取り組んでいる企業様が増えてきているのをご存知ですか?

例えば、“健康的”なオフィス環境づくりとして、オフィスの室温、湿度、空気の質、CO2レベルなどをIoTセンサーで取得し、計測して活用、改善している事例などがあります。

「CO2センサー」「Platio」とつないでみた

今回はこのオフィス環境改善の仕組みを、「CO2センサー × ASTERIA Warp × Platio」を利用して作ってみたいと思います。

なお、センサーデータを簡単に収集できる弊社製品「Gravio 4」でも、CO2濃度の計測・データ収集が可能ですので、ぜひチェックしてみてください。

CO2濃度が仕事効率を左右する

突然ですが、仕事中に「眠気」に襲われた経験は誰しもがあるのではないでしょうか。
その理由は、昼食を食べ過ぎた?昨日、夜更かしし過ぎた?
いや、CO2濃度が原因かもしれませんよ!!

実は、大勢の人が利用する施設には、衛生的な環境を確保して、公衆衛生を安全に保たなければいけないという「ビル管理法(ビル衛生管理法)」が存在します。

※正式名称は「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」。

皆様のオフィスでも、外部業者の方がカートに様々な測定機器を載せて、各種測定をしている風景に見覚えがあるのではないでしょうか?

その法律の中で、CO2濃度の基準値も設定されており、「1,000PPM以下」と定められています。

参考値として、CO2が人体に与える影響を調べてみました。

CO2の人体への影響

このようにオフィスが適切なCO2濃度になっていないと様々なトラブルが引き起こされ、業務に支障どころか健康にも影響が出てきてしまうんですね。CO2濃度って大事!

というわけで、今回はこのCO2濃度を一定間隔で取得して「1,000PPM」以上を検知した場合に通知するという仕組みを作成したいと思います。
また、取得したデータを保存しておき、どの時間帯にCO2が多いのか後で分析できるようにしておきたいと思います。

今回はこの「データの保存」と「通知」部分をより手軽に行うため、モバイルアプリ開発ツール「Platio (プラティオ)」というクラウドサービスを使ってみます!

※Platioは、iPhoneや iPadのアプリを手軽に作れるクラウドサービスで、ASTERIA Warpとの連携も簡単に行えます。

1,000ppmを超えている場合Platioアプリへプッシュ通知

CO2濃度を取得するCO2センサーですが、近頃は直接PCに繋げて値を取得できるUSBベースのCO2センサーや、APIが用意されていてHTTP経由でデータ取得できるCO2センサーなどがあるのでとても便利です!

参考:
CUSTOM(カスタム)CO2モニター CO2-mini
NETATMO(ネタトモ)ウェザーステーション(英語)

CO2センサーから取得したデータをCSVファイル出力し、ASTERIA Warpで下記のように処理していきます。

ASTERIA Warp内での処理内容

実際に上記処理を動かすにために、以下のデータを使用します。

CO2濃度と計測時間 1500ppm 12:00:21

「1,000PPM」以上のCO2濃度を検知すると・・・

【睡魔注意報】CO2濃度が基準値を超えています!

Platioアプリをインストールしている端末にプッシュ通知が送られてきました!

なお、取得したデータは Platio 上に保存しているので、こんなデータ一覧アプリも作成することができます!

[CO2濃度]  [基準値]
2018/02/28 9:00 809ppm 1,000

こんな感じで簡単にグラフ表示させることもできるので、とても便利!

CO2濃度と基準値の時間ごとのグラフ表示

観葉植物

自作のCO2濃度測定がこんな感じで手軽に作れてしまうのはいいですね。
これであなたのオフィス環境も快適になり、仕事も捗ること間違いなし!
睡魔に襲われる人なんていなくなるかもしれません!
それでも、睡魔に襲われてしまうという人にはデスク上に観葉植物を増やして周辺のCO2濃度を下げてあげましょう(笑)

最後に

ASTERIA Warpは、最新技術やIoTとも簡単に”つなげる”ことができるので、アイディア次第でさまざまな場面に活用できます。ぜひ、身近なオフィス環境整備や業務効率化にASTERIA Warpを活用してみませんか?




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執筆者:木下 敬太

執筆者:
木下 敬太

西日本地域を活動拠点としている、ASTERIA Warpシリーズのプリセールスエンジニア 兼 営業担当。

ASTERIA Warpと色々つないでみた特集!記事はこちら>

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