ピアサービス株式会社は、総合ビル管理を中心に、それらの業務で培った経験を元にビル管理のコンサルティングや建物点検・調査、受付や建物管理者などの人材派遣など多角的に事業を展開されています。同社では、商談時の詳細ファイルやスタッフのシフト管理表など、業務で使用するさまざまなファイルをNAS(ネットワークアタッチトストレージ)上で管理していましたが、NASの老朽化に伴い専門知識を持った管理者不足や故障リスクの増加が問題となり、Boxへの移行を検討していました。
しかし、移行対象のファイル数が多く手動による移行作業は難航したため、ASTERIA Warp Core+を使って移行されました。
NASからBoxへの移行を担当された取締役 兼 総務部 部長 藤原様にお話しを伺いました。
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一番の理由は、自社でサーバーを管理する工数を削減したかったからです。サーバーのメンテナンスを行う技術者も多くはいませんし、入れ替えタイミングでコストもかかるので、自社管理し続けるのは困難だと感じていました。最近はクラウド化の風潮もありますので、自社サーバーで運用している他の社内システムも含め徐々にクラウド化していました。
最初は手作業で移行していたのですが、移行対象のファイルが60万を超えており、とても手作業では対応しきれませんでした。また、Boxアップロード時にエラーが発生した場合、どのファイルがアップロードできなかったのかを目視で確認するしかなく、移行の正確性を担保できませんでした。
そこで、ASTERIA Warp Core+を使えば自動で正確に移行できるのはないかと考えました。
ASTERIA Warpシリーズはもともと知っていて、別件で業務自動化に使えないか検討していました。そこでBox移行も自動化できないか相談したところ、”Boxアダプター”という専用の連携オプションがあることを知り、本格的に検討を進めました。
開発部分はアイ・エス・アイソフトウェアー社の”Boxアダプター”とBox移行用の”フローテンプレート”により、基本的な処理は自動生成されていたため、移行対象を設定するだけで済みました。移行時は進捗ログをときどき確認する程度で、特に大きな障害もなくスムーズに進めることができましたし、エラーが発生したファイルをログから確認できるので、後日手作業で移行を対応しました。移行時間についてはネットワーク環境などにも依存すると思いますが、1つの処理で1日約1万5千ファイル移行ができ、それを部署フォルダごとに並列で実行していました。移行速度も正確性も問題なく利用できました。
ASTERIA Warpの魅力は単純作業を簡単に自動化できる点だと思います。今回、ファイル移行という単純作業の自動化を通して早く正確に処理できることを確認できましたので、普段の仕事にも応用させて業務自動化を進めていきたいと考えています。
事例詳細はこちらでご紹介しています。
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