こんにちは!アステリアのショウジです。
本日2022年12月21日にASTERIA Warpの新バージョン2212が登場しました。
この記事では、今回追加された機能の注目ポイントをご紹介します!
新機能の一覧は、プレスリリースもあわせてご確認ください。
目次
見える化機能の強化として、以下の3機能が追加されました。
あるコネクションを使用しているフローやコンポーネントを表示する機能です。接続先システムの変更が発生するときは影響範囲の確認作業が必要になりますが、この機能はその作業に活用できます。
フローデザイナーに追加された「コネクション呼出元」画面で確認できます。
図:コネクション呼出元画面
あるフローの中で使用されているコネクションの一覧を仕様書に出力する機能です。フローの内容を変更するときに、その影響範囲に入る接続先を確認する作業に活用できます。
仕様書の「コネクション一覧」という項目で確認できます。
図:出力された仕様書のイメージ
スケジュール登録の内容をカレンダー形式で表示する機能です。視覚的にわかりやすくスケジュールを把握できます。新規のスケジュールを検討するときに、空いている時間帯を確認しやすくなりますね。
管理コンソールの「設定-トリガー-スケジュール-カレンダー」から確認できます。
JSON(ジェイソン)は、WebAPIを用いたクラウド連携でよく利用されるデータ形式の一種です。これまでもASTERIA WarpではJSONDecode/Encodeコンポーネントを使ってJSON形式のデータを処理することができましたが、本バージョンからはストリームのデータ型としてJSONを選択できるようになりました!これにより、JSON形式のデータを処理するフローがよりスムーズに開発できます。
また、JSONストリームでは最上位階層に配列が作成できるため、より多くのWebAPIとの連携が可能になります。
図:ASTERIA Warp 2206と2212でのJSON取得フローの比較例
図:ストリーム定義の例
図:処理結果の例
新たにSFTPサーバーが内蔵されました。従来のFTPサーバーと同様にFTPトリガーと連動して利用することができますので、FTPトリガーを活用したデータ連携をよりセキュアに実現できるようになりました。
図:SFTP設定画面
BaseConverter | 整数文字列または数値を2,8,10,16進数表記に変換します。 |
整数の表記方法を2,8,10,16進数の間で相互に変換するマッパー関数です。「変換」タブの中に追加されました。
たとえば、16進数の「FF」を10進数に変換して「255」という値を得ることができます。
データの連携元と連携先で数値の進数表記が異なっている場合に役立ちそうですね。
図:進数変換マッピング例
DateToUnixTime | DateTime型の日時データをUnix時間を表すInteger型またはString型の値に変換します。 | |
UnixTimeToDate | Unix時間を表すInteger型またはString型の値をDateTime型の日時データに変換します。 |
日時を表現する方法としてはDateTime型を用いる方法や「2022/12/21」のような文字列を用いる方法がありますが、その他に「UnixTime」と呼ばれる表現方法もあります。これは1970年1月1日0時0分0秒(UTC)からの経過秒数として日時を表現する方法です。今回、それらを相互に変換するマッパー関数が「日付」タブに追加されました。
たとえば、DateToUnixTime関数を使ってDateTime型の2022年12月21日15時00分00秒(JST)
をUnixTimeに変換すると1671609600
になります。
図:DateToUnixTimeのマッピング例
Linux版やWindowsサービスとして実行している環境でもフローデザイナーや管理コンソールから認証可能になりました。(マルチセレクトオプションを除きます)
これまでは上記のような環境ではOAuth認証の手順が複雑になっていましたが、これからはスムーズに対応できるようになります。
ASTERIA Warp Core/Core+ のLinux版が登場します!これにより、より多くのお客様のシステム環境に適合し、スモールスタートでのデータ連携にASTERIA Warpを活用いただけます。
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ASTERIA Warpのプロダクトマネージャー。システムエンジニアや情報システム部員としての経験も活かしながら、ASTERIA Warpをわかりやすくお伝えしていきます。
ASTERIA Warp製品の技術情報やTips、また情報交換の場として「ADNフォーラム」をご用意しています。
アステリア製品デベロッパー同士をつなげ、技術情報の共有やちょっとしたの疑問解決の場とすることを目的としたコミュニティです。