こんにちは！アステリアのショウジです。
2023 年 5 月 1 日に ASTERIA Warp のエクスペリメンタルビルド（実験版）のアダプターとして「生成AIアダプター for ChatGPT」が公開されました！
ChatGPTは、いま多くのビジネスユーザーから注目を集めているAIアシスタントです。大規模言語モデル（LLM）という革新的なAI技術を利用して開発されたChatGPTは、膨大なデータから学習した知識を持っており自然な文章を生成することができます。その能力は、業務プロセスの効率化や戦略立案のサポートなど様々なビジネスシーンでの活用が期待されています。ChatGPTをビジネスに活用することでチームの知的生産性を飛躍的に向上させることができるでしょう。
ASTERIA Warp の 「生成AIアダプター for ChatGPT」は、既存の社内システムやクラウドサービスに蓄積されたデータを元にChatGPTと連携して処理するためのアダプターです。このアダプターを利用することで、ChatGPTの能力を活かしたデータ処理をノーコードで手軽に実現できます！
ASTERIA Warp 2212をお使いいただいている全てのお客様にご利用いただけます。
「生成AIアダプター for ChatGPT」には、次のコンポーネントが含まれています。
| コンポーネント | 説明 |
|---|---|
 SimpleChatGPTCall |
OpenAI APIを使用してChatGPTからメッセージを取得します。 |
このコンポーネントを利用すると、OpenAI APIを使用してChatGPTへ質問文（プロンプト）を送信し、生成された回答文を受信することができます。
※OpenAI APIのAPIキーはお客様にてご用意いただく必要があります。
ChatGPTをビジネスシーンで活用する方法はたくさんあると思いますが、ここでは2つの例を挙げてみたいと思います。
営業資料を作ったり、デモンストレーションを実施するとき、ダミーデータが必要になりますよね？でも、ダミーデータを作るのは結構手間もかかり、案外大変な作業。ですが！そのお悩み、AI×ノーコードで解決できます！
図：ChatGPTと連携するフローの例
これは、ダミーの商品データ一覧を作るフローの例です。
最初に「どのようなダミーデータを作ってほしいのか」を質問文（プロンプト）として用意します。
次に、そのデータをSimpleChatGPTCallコンポーネントを使ってChatGPTへ渡します。
すると回答が返ってきますので、それをファイルに保存しています。
「生成AIアダプター for ChatGPT」では、このように最短3ステップでChatGPTを利用した処理を実現することができます。
処理結果も見てみましょう。
今回は、CSV形式のデータとして回答を出力するように指示しました。（商品名,商品コード,単価,メーカー名）
マーカー,2012345678923,100,GHI製作所
ボールペン,2012345678934,250,JKL鉛筆
はさみ,2012345678945,300,MNO製造株式会社
のり,2012345678956,50,PQR製造業
付箋紙,2012345678967,80,STU製紙所
定規,2012345678978,150,VWX製造株式会社
ノート,2012345678989,300,YZA文具店
ファイル,2012345678990,400,BCEオフィス用品
文房具セット,2012345679001,1000,FGH製造業株式会社
マーカー,2034567890123,350,XYZマーカー
ボールペン,2045678901234,500,ペン工業
定規,2056789012345,300,STD定規
デジタルノート,2067890123456,8000,電子株式会社
シャーペン,2078901234567,600,MNOシャーペン
ノートブック,2089012345678,400,紙の世界
クリップ,2090123456789,100,留め具専門
ステイプラー,2012345678000,1000,ジャンバーセンター
はさみ,2012345678111,1200,カット株式会社
修正テープ,2012345678222,250,エラサー
なお、モデル「gpt-3.5-turbo」は、OpenAIのアカウントがあればどなたでも利用可能ですが、モデル「gpt-4」は申請をして招待が届いたアカウントだけで利用することができます。（筆者のアカウントには、ちょうどこの原稿を書いているときに招待が届きました！）
企業内に蓄積されているデータ形式の代表格のひとつ、Excelファイル。
これをChatGPTと連携することも、ASTERIA Warpを使えばとても簡単です！
図：ExcelとChatGPTを連携するフローの例
この例では、Excelファイルに日本語で書かれている「商品（果物）の一覧と特徴の説明」を元に、ChatGPTに「商品説明のWebページ」を英語で作ってもらいました。
図：Excelファイルの内容
図：処理結果
処理結果は、ChatGPTの回答結果そのままです。「絵文字を使って」と指示をしたら、的確な絵文字を使ってかわいいWebページに仕立ててくれました。
もちろんこれら以外にも、SlackやTeamsなどのコミュニケーションツール、CRMやSFA、ERPなどの業務システム、さらにはワークフローやクラウドストレージなどと連携した様々な活用方法があると思います。皆さんのアイデアをぜひASTERIA Warpで試してみてください！
このエクスペリメンタルビルドは、ASTERIA Warp 2212をご利用いただいているお客様にお使いいただけます。
フローサービス管理コンソールの「システム」－「アップデート」－「アダプター」からダウンロードして適用できます。
※ダウンロード後、フローサービス全体の再起動が必要になりますのでご注意ください。ダウンロードする前に必ずバックアップの取得をお願いいたします。
図：ダウンロード画面
ChatGPTと連携するフローの作成方法などの詳細をもっと知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
「生成AIアダプター for ChatGPT」を利用すると、企業内に蓄積されたさまざまな情報を、ChatGPTへ手軽に連携できるようになります。皆さんも是非様々なビジネスシーンで活用してみてください！
なお、エクスペリメンタルビルドは次期バージョンで検討中の機能を「実験ビルド」として先出しし、ユーザーの方からご意見をいただくためのものです。最終的な製品に含まれるものとは異なる場合がありますので、ご了承ください。製品へのご意見もお待ちしております。
ASTERIA Warpのプロダクトマネージャー。システムエンジニアや情報システム部員としての経験も活かしながら、ASTERIA Warpをわかりやすくお伝えしていきます。
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