PCA給与とつないで社員情報の登録を自動化してみた

つないでみた ASTERIA Warp x PCA給与

「PCA給与」とは、給与計算業務に必要な機能を備えた給与計算ソフトです。社員への給与計算は、計算項目の多さや社員情報の変更による影響で複雑になりやすいですよね。PCA給与では、そのような給与計算に必要な情報を一括して管理し、給与明細の作成や年末調整を簡単に行うことができます。

またPCA給与は、APIによる他クラウドサービスとのシームレスな連携が可能です。今回はOAuth認証によるAPI連携で 、ASTERIA WarpとPCA給与を簡単に連携する方法をご紹介します。これにより、他クラウドサービスの他、社内システムやデータベースとの連携が可能になるので、今まで以上の業務の自動化・効率化が期待できます。

「PCA給与」とつないでみた

連携内容

今回はPCA給与とのAPI連携を通して、データベースから取得した社員情報をPCA給与へ登録するフローを作成します。

事前設定

事前設定としてPCA Developers Consoleでアプリケーションの登録を行う必要があります。

以下が登録に必要な手順となります。

1. PCA Developers Consoleにログインします。

2. 「新規アプリケーションの作成]をクリックします。

3. 「リダイレクトURL」に「http://localhost:33333」と入力します。
また、「使用するPCAのAPI」では「PCAクラウド給与」を選択します。

PCA給与 warp_API検証

4. 「登録」をクリック後に表示される以下の画面で、クライアントID、クライアントシークレットを記録します。これらの値は、HTTPコネクションで行うOAuth認証に必要です。

登録完了

5. 「OK」をクリック後、アプリケーションが登録され、以下の画面で使用可能なデータセンターが更新されます。

使用可能なデータセンター

以上で事前設定は完了となります。

コネクションの作成

事前設定の完了後、以下の手順でASTERIA Warpのコネクションの作成を行います。

1. HTTPコネクションを新たに作成し、「OAuthを使用」を「はい」にした後、「OAuth認証設定」の左側の+をクリックした上で、以下の情報を入力します。URLに含まれる「east02」は、接続先のデータセンターにより異なります。今回は関東データセンターに接続しています。

  • URL:https://east02.pcawebapi.jp/v1/Pay20
  • コールバックURL:http://localhost:33333
  • 認可エンドポイント:https://east02.pcawebapi.jp/v1/Pay20/Auth/Authorize
  • トークンエンドポイント:https://east02.pcawebapi.jp/v1/Pay20/Auth/Token
  • クライアントID:事前設定の「4.」で記録したクライアントID
  • クライアントシークレット:事前設定の「4.」で記録したクライアントシークレット
  • 認証の送信方法:Bearer認証

ASTERIA Warpコネクション設定

2. 入力後、作成したコネクションを保存し、接続テストを行います。

テスト開始後、以下のような画面が表示されるので、「PCAクラウドテスト利用通知書」の情報を利用して認証を行います。

PCAクラウドサービスの認証情報を入力してください

3. 認証に成功すると、以下の画面が表示されるので、セットアップ時に登録したユーザー情報でログインします。

PCAクラウド給与

4. ログインに成功すると、以下のような画面が表示されるので、「データの利用を許可する」をクリックします。

PCA給与-warp_API検証にデータの利用を許可しますか?

5. 認証が成功すると以下の画面に遷移します。

Received verification code. You may now close this window.

また、成功した場合はASTERIA Warp側でも以下のようなメッセージが確認できます。

テスト結果 PCA_pay:成功

6. そして今回は、データベースに接続する必要があるため、こちらを参考にRDBコネクションの作成を行います。

以上でコネクションの作成は完了となります。

フローの作成

作成したコネクションを使用して、画像のような、データベースから取得した社員情報をPCA給与に登録する方法フローを作成します。

データベースから取得した社員情報をPCA給与に登録するフロー

上から3番目に配置されている「REST」コンポーネントでは、データ領域を指定するために、プロパティの「パス」を「/SelectDataArea」、「HTTPメソッド」を「POST」としています。また、直前の「Mapper」コンポーネントで、リクエストボディとなるデータ領域名を設定しています。データ領域名については、事前にパス「/FindDataArea」を実行し、確認したものを使用しています。

RESTコンポーネント基本設定

登録に使用する社員情報は、上から4番目に配置されている「RDBGet」コンポーネントでデータベースから取得します。このコンポーネントでは、使用するテーブルをドラッグアンドドロップし、取得したい項目にチェックを入れるだけでSQL文を生成できます。

SQLビルダー

そして下から2番目に配置されている、「REST」コンポーネントでは、データベースから取得した社員情報をPCA給与に登録するために、プロパティの「パス」を「/Create/JPStaff?TargetItemGroup=Personal&Element=Array」、「HTTPメソッド」を「POST」としています。また、「送信ヘッダー」に「ヘッダー名」が「Content-Type」、「データ型」が「String」、「値」が「application/xml」のヘッダーを追加しています。そして、ここで使用するリクエストボディの設定に関しては、直前の「Mapper」コンポーネントで行っています。

REST5コンポーネント基本設定

送信ヘッダー設定

以上がフローの設定内容になります。

フローの実行

フローを実行し、社員情報が更新される事を確認します。まず実行前に、PCA給与で社員情報を確認します。画像のように登録されている社員が0名である事が分かります。

フロー実行前

そして、フロー実行後は社員情報が追加されている事が確認できます。

フロー実行後

最後に

今回はASTERIA Warpを使用し、データベースからPCA給与へ社員情報の登録を行いました。他にもPCA給与内のデータ取得しCSV形式で出力を行ったり、他のクラウドサービスと連携するなど、様々な業務の自動化が可能です。ぜひお試しください!



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執筆者:原嶋 貴裕

執筆者:
原嶋 貴裕

2024年にアステリアに入社。アステリア製品を対象に、コンテンツの作成やプリセールス業務を行っています。

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