システム標準化やガバメントクラウドへの移行が進むなか、庁内の各システムやExcel業務が個別に動いていて、職員が日々の業務のなかで手作業でデータをつないでいませんか。IT人材が限られる自治体ほど、この負担は現場に重くのしかかります。本記事では、自治体のデータ連携とは何かという基本から、LGWANや標準化に対応する連携の方法、注意点までを、導入事例とあわせて解説します。
目次
自治体のデータ連携とは、庁内の基幹業務システムやExcelでの集計業務、電子申請、外部サービスなどが持つデータを、自動でやり取りできるようにする仕組みのことです。部署ごと・システムごとに分かれているデータをつなぎ、職員の手作業による転記や集計を減らします。住民サービスや内部管理に関わるデータを、正確かつタイムリーに各システムへ行き渡らせることが狙いです。庁内のデータ連携を整えることが、自治体DXの土台になります。システムを個別に導入するだけでは、部署間の情報はつながらず、住民サービスの質やスピードにも限界が生まれます。
自治体では、基幹20業務のシステム標準化やガバメントクラウドへの移行が進み、システムの入れ替えや外部サービスとの連携を見直す機会が増えています。標準化されたシステムと既存の業務、電子申請やLGWAN上のサービスなどをつなぐ場面で、データ連携の仕組みが欠かせません。一方で、多くの自治体はIT人材が限られ、専門知識に頼る個別開発は、コストと保守の両面で負担が大きいのが実情です。ノーコードでデータ連携を整えられれば、限られた人員でも標準化やDXに対応でき、人材不足と改革要請の板挟みを解消しやすくなります。標準化やクラウド移行は一度で終わるものではなく、継続的にシステムを見直していく取り組みであるため、そのたびに柔軟につなぎ直せる基盤の価値は大きくなります。
庁内のシステムやデータが個別に動いていると、住民サービスにも内部業務にも影響する課題が生じます。とくに、部署ごとに最適化された仕組みが積み重なった結果、全体としては非効率になっている、というケースが少なくありません。代表的な課題を整理します。
多くの自治体では、各部署が独自のExcelで集計し、それを別の職員が手作業で取りまとめる、という業務が広く残っています。同じようなデータを何度も転記・集計するため手間がかかり、ミスも起きやすくなります。年度末や統計の時期には特定の職員に作業が集中し、長時間の残業を生む要因にもなります。Excelの集計・突き合わせを自動化できれば、この負担を大きく減らせます。職員が集計作業から解放されれば、その時間を住民対応や政策立案といった本来の業務に振り向けられます。
電子申請で受け付けたデータを、職員が画面からダウンロードして基幹システムへ手入力する、といった運用も少なくありません。申請件数が多いほど手間がかかり、入力の遅れや誤りが住民サービスに影響します。電子申請とバックエンドの業務システムを連携でつなげば、受付から処理までを自動化でき、対応の速さと正確さを高められます。オンライン申請を増やしても、その裏側で手入力が発生していては効果が薄れるため、受付から処理までを一気通貫でつなぐことが重要です。
自治体は専門のIT人材が限られ、システムの改修を外部委託に頼らざるを得ない場面が多くあります。個別に作り込んだ連携や、職員が独自に組んだExcelマクロは、担当者の異動で維持できなくなり、属人化しがちです。ノーコードで連携を構築・可視化できれば、限られた人員でも保守しやすく、担当者が代わっても業務を継続できます。外部委託に頼りきらず、職員自身が連携の中身を把握できる状態は、コスト面でも事業継続の面でも自治体にとって大きな安心につながります。
自治体で連携する代表的なシステム・データを整理します。
| 連携先 | 連携するデータ | ねらい |
|---|---|---|
| 基幹業務システム | 住民記録・税・福祉など | 標準化対応・業務間のデータ連携 |
| 電子申請システム | 申請・届出データ | 受付から処理までの自動化 |
| Excel・帳票 | 各課の集計・報告 | 手作業の集計・突き合わせの自動化 |
| 外部サービス・国のシステム | 各種届出・統計 | 庁外システムとの安全な連携 |
これらを個別につなぐのは負担が大きいですが、データ連携の基盤を一つ用意すれば、庁内のデータの流れをまとめて整えられます。標準化やクラウド移行でシステムが変わっても、連携基盤があれば接続先の追加・変更で対応でき、そのたびに個別開発をやり直さずに済みます。どの部署のどのデータを、どの頻度でつなぐかを整理しておくことが、庁内全体のデータの流れをスムーズにする第一歩になります。
自治体でデータ連携を実現する方法は、大きく次のように整理できます。
| 方法 | 概要 | 向き・課題 |
|---|---|---|
| ファイル連携 | CSV等の取込・出力を自動化 | Excel業務の置き換えに向く |
| API連携 | 各システムのAPIで直接同期 | 電子申請・クラウドとの連携に強い |
| データ連携ツール | 変換・集計・実行を一元管理 | 標準化・多数システムに強い |
多数のシステムをまたぐ連携には、ノーコードで構築・可視化できるデータ連携ツールが現実的です。業務自動化の処理を画面上で組み立てられ、標準化やクラウド移行で接続先が変わっても、部品の差し替えで対応できます。
自治体では、インターネットから分離されたLGWAN(総合行政ネットワーク)系の環境で業務を行う場面が多くあります。クラウド専用のサービスでは対応できないため、インストール型で庁内のLGWAN系やオンプレミス環境でも動くデータ連携ツールが求められます。オンプレミスとクラウドの両方に対応できるシステム連携基盤であれば、閉域網内の業務システムと、ガバメントクラウド上のシステムの双方を、同じ仕組みでつなげます。環境をまたぐ構成をひとつのツールで扱えれば、移行期にシステムが混在しても連携を保てます。
自治体のデータ連携を安定して運用するために、押さえておきたい注意点を挙げます。
これらは運用フェーズで効いてきます。住民データという重要な情報を扱うからこそ、環境の制約と安全性を両立できる仕組みづくりが欠かせません。
自治体DX・ノーコード連携がわかる資料(無料ダウンロード)
庁内システムやExcel業務、電子申請などを、ノーコードでつなぎたい場合に有力なのが、データ連携ツール「ASTERIA Warp」です。ASTERIA Warpは、テクノ・システム・リサーチ社の調査でEAI/ESB市場 国内シェアNo.1(2025年)を獲得し、累計10,000社を超える企業・団体に導入されています。
「各課のExcelを集めて集計する」「電子申請のデータを業務システムへ取り込む」といった処理を、画面上で部品をつなぐだけで自動化できます。職員の手作業を減らし、標準化やDXに限られた人員で対応できる点が、自治体における実務上の利点です。
ASTERIA Warpは、自治体・官公庁のデータ連携で実績があります。
▼ データ連携の事例をもっと見る 業種・用途別の連携事例を公開しています。 |
最後に、自治体でデータ連携を進めるステップを整理します。
Q. LGWAN系の環境でもデータ連携ツールは使えますか?
A. インストール型のデータ連携ツールであれば、インターネットから分離されたLGWAN系やオンプレミス環境でも利用できます。クラウド上のシステムと同じ仕組みでつなぐこともできます。
Q. IT人材が少なくてもデータ連携を導入できますか?
A. できます。ノーコードのツールを使えば、専門知識がなくても集計・変換・連携を構築・運用でき、外部委託に頼りきらずに保守できます。
Q. システム標準化やガバメントクラウド移行にも対応できますか?
A. 対応できます。接続先を差し替えやすい連携基盤にしておけば、システムの入れ替えや移行の際も、個別開発をやり直さずに連携を維持できます。
自治体のデータ連携は、庁内の基幹システムやExcel業務、電子申請などのデータを自動でやり取りする仕組みです。システム標準化やガバメントクラウド移行が進むなか、限られたIT人材で対応するには、ノーコードで構築・可視化できる連携基盤が有効です。LGWAN系やオンプレミスでも動き、接続先を差し替えやすい仕組みなら、標準化や移行にも柔軟に追従できます。自治体のデータ連携なら、EAI/ESB国内シェアNo.1(2025年・テクノ・システム・リサーチ社調べ)のASTERIA Warpをぜひ検討してみてください。
▼ ノーコードのデータ連携を、まずは触って確かめる ASTERIA Warpは全機能を試せる無料体験版をご用意。サーバー準備不要で、すぐにデータ連携を体験できます。 |
PM・SE・マーケティングなど多彩なバックグラウンドを持つ「データ連携」のプロフェッショナルが、専門領域を超えたチームワークで「データ活用」や「業務の自動化・効率化」をテーマにノウハウやWarp活用法などのお役立ち情報を発信していきます。
Related Posts
ASTERIA Warp製品の技術情報やTips、また情報交換の場として「ADNフォーラム」をご用意しています。
アステリア製品デベロッパー同士をつなげ、技術情報の共有やちょっとしたの疑問解決の場とすることを目的としたコミュニティです。