ISIソフトウェアーの藤堂です。
最後のBoxアダプター活用例は、「Box」のコラボレーション機能に着目したいと思います。
コラボレーションでは、他のBoxユーザーに対してフォルダへのアクセス権を付与することができます。アクセス権には、フォルダ配下を編集する権限や、ファイルの閲覧やアップロードが可能な権限、アップロードだけが可能な権限など7種類の権限があります。
例えば、「Box」のフォルダ構成を企業の組織構成と合わせて作成した場合、部門のフォルダに対するアクセス権を役職ごとに設定することが想定されます。
今回ご紹介するフローは、組織マスタや従業員マスタから情報を取得し、「Box」のフォルダにコラボレーションを設定する処理になります。
まずは、フローを見てみましょう。
SQL Serverから組織情報や従業員の情報を取得して、コラボレーションに設定しています。この時、従業員の役職を判断して、コラボレーションの権限を変更しています。
では、実際にフローを動かしてみましょう。
「Box」のフォルダに対して、権限情報を設定することができています。今回は分かりやすいようにユーザー名の後ろに括弧書きで役職をつけています。
ご覧いただければわかるように、役職に応じて権限の種類を変更することができています。
また、組織であれば組織変更があります。そのような場合であっても、異動前と異動後の情報が分かっていれば、権限の変更を自動化することも可能です。
今回は、例として<山田 六郎>が<営業部>から<プロダクト営業部>へ異動になったと想定してマスタデータを修正し、再度フローを動かしてみましょう。
「Box」のコラボレーション情報が変更されたことが確認できました。
このように、初期導入で組織の権限を設定するだけでなく、組織変更など継続して使ってもらう場合であっても活用することができます。
手作業で変更を行っていると、設定忘れにより不必要なアクセス権が残るなど、セキュリティ面で問題が発生する可能性もあります。そういった場合に自動化することでセキュリティ意識を高めてみてはいかがでしょう。
なお、今回はSQL Serverで組織情報を管理している想定でフローを作成しましたが、「ASTERIA Warp」ではActive Directoryと接続するコンポーネントもありますので、Active Directoryと組み合わせたコラボレーションの管理も可能です。
お読みいただきありがとうございました。いかがでしたでしょうか?
「ASTERIA Warp」では様々な形式のデータフォーマットやシステム、プロトコルに対応しています。今回ご提供する「ASTERIA Warp Boxアダプター」によって、また新たに「Box」というシステムとの連携ができるようになりました。
Vol.1でもお伝えしたとおり、今回の活用例は実際の業務で使うほんの一部の例になります。
コンポーネントの組み合わせ方やフローの作り方で、様々な活用方法が生まれてきます。きっとみなさんのニーズに合った活用方法があるでしょう。
株式会社アイ・エス・アイソフトウェアーは、“繋ぐ、繋がる”をテーマに、企業における一連の業務フローに対応したソリューションをトータルで提供するIT企業です。各企業に最適なIT基盤を構築することで、お客様のワークスタイルの改善・働き方改革の実現をサポートします。2012年からはASTERIA Warpテクニカルパートナーとして、お客様への技術的なサポートやノウハウの提供をおこなってきました。10年以上にわたる開発経験を活かし、「楽楽精算アダプター」や「Boxアダプター」などの連携アダプターの開発・提供もしています。
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