こんにちは、AUG運営事務局の渡部(ワタナベ)です。
2022年2月24日(木)、kintoneアダプターに関する勉強会を開催しました。前回、さくらインターネットの小林様が発起人となり開催した、ASTERIA Warpユーザー交流会~kintone連携に関する情報交換会~の第二弾です。
前回の交流会で、参加者から「もっと詳しく聞きたい!」というお話をして下さったニックス様と、ニックス様が開発をサポートした日本ロードサービス様をお招きして、パワーアップして開催しました。
当日の様子をレポートいたします!
目次
まず、“菊ちゃん”ことアステリアの菊地から、ASTERIA Warpのアップデート情報の確認方法について説明がありました。アップデート情報は、ADNサイト内、ASTERIA Warpの製品ドキュメントページ内の「リリースノート」から確認することができます。
ただし、バージョンごとに情報がまとまっているため、kintoneアダプターに関する情報だけを拾ってくるのは難しいようです。そこで、kintoneアダプターの情報のみ抽出して解説してくれました!
2022年2月時点の情報ですが下記リンクからご確認下さい。
kintoneアダプターを使って「実際にどのような便利なことができるか?」については、ASTERIA Warpとkintone両製品の販売パートナー様である、ニックス 高橋様よりご紹介いただきました!
株式会社ニックス ITC利活用推進営業部 高橋 康彦 様
kintoneとASTERIA Warpを組み合わせて利用しているお客様は、ASTERIA Warp Core+のエディションと組み合わせて使っているお客様が多いため、その組み合わせでの活用例についてのご紹介でした。
ASTERIA Warp エディション機能対応表でも確認できる通り、Core+は、パラメータを渡して、任意のタイミングでフロー(ASTERIA Warpで作成した処理)を実行するのが少し苦手です。
そこを、kintoneを組み合わせてもっと便利にしよう、というお話でした!
図のように、kintoneにASTERIA Warpの“ジョブ管理アプリ”を作り、ASTERIA Warpのフローで“ジョブ管理アプリ”内の未処理ジョブがないかを監視。未処理ジョブがある場合はkintoneからパラメータを拾ってきて、ASTERIA Warpのフローを実行。アウトプットのファイルがある場合は、kintoneのレコードに添付して処理を完了するイメージです。kintone側のジョブ管理アプリの画面イメージや、実際の処理フロー、オペレーションイメージについても説明がありました。
上記の仕組みを使うメリットは以下の通り。
さらに、直接kintoneと関係のないシステム同士のデータ連携も制御可能だそうです!
ニックス 高橋様にご案内いただいた通り、「kintoneを便利に使うためにASTERIA Warp」から、「ASTERIA Warpをより便利に使うためにkintone」へ、ぜひお試しください!
続いて、日本ロードサービスの長田様より、実際の活用例について紹介がありました。
日本ロードサービス株式会社 情報システム部 長田 英一 様
長田様からは、「ASTERIA Warpとkintoneで業務効率化しまくる3つのポイント」をお話しいただきました!
きっかけは『後から作ったkintoneのアプリに、前に作ったアプリのデータが欲しい』だったそうです。kintoneのアプリアクション機能やJavaScriptでコードを書いてやりたいことを実現することもできますが、業務で利用中のアプリに改修を加えるのはリスキーです。そこで役に立つのがASTERIA Warpでした!
図のように、“受付アプリ”のデータを日次で自動集計し、ASTERIA Warp経由で“売り上げアプリ”にデータを転記する…という形でやりたいことを実現されました。
ASTERIA Warpを利用するメリットは、以下の通り。
上記のフローを応用して、“受付アプリ”と“売り上げアプリ”のデータから、“売り上げ分析アプリ”でデータを分析するフローも作成されました。
ASTERIA Warpを利用することで、kintoneのデータを集計するプラグインや、連携サービスを利用しなくても集計や分析が可能になります。
『クライアントとデータを共有したい』、『新しい帳票がほしい』といった現場からの急なリクエストには、連携サービスが充実しているkintone側で対応されているそうですが、その際にも役立つのが、ASTERIA Warpです!
自社システム(Oracle)からのデータ取得~形成、API実行までをASTERIA Warpで行い、kintoneの連携サービスを用いてデータ共有や帳票出力を行っているとのことでした。
連携サービスを用いて簡単にできるため、プログラミングができない人にもオススメの使い方だそうです!
DevFes 2021 Summerでお話しいただいた、MOBI VOICEの活用例もしかりですが、メールを起点とすると、図のように様々な業務改善ができるとのことでした。
「ASTERIA Warpとkintoneで業務効率化しまくる3つのポイント」と掲げていただいた通り、業務効率化しまくっているお話が聞けました!
ニックスの高橋様、日本ロードサービスの長田様にご紹介いただいた資料は、ADN Slack内で共有させていただいております。よろしければご確認下さい!
日本ロードサービスの長田様は、「DevFes 2021 Summer」で披露いただいたプレゼンが大好評で、「AUG Best presenter Award 2022」を受賞された方です!
ASTERIA Warp愛を感じる掛け声やスライドを随所に入れてくださり、今回も心を鷲掴みにされるプレゼンでした…!
後半は、参加者様から寄せられた質問について、発起人であるさくらインターネットの小林様から、パネリストへ質疑対応が行われました。Q&Aの様子を一部ご紹介します。
さくらインターネット株式会社 CS本部 営業部 小林 涼 様
Q. ニックスさん、日本ロードサービスさんは、ASTERIA Warpとkintoneどちらが強いですか?(参加者)
Q. 現在使っているASTERIA Warpのバージョン=kintoneアダプターのバージョンという認識でよいでしょうか?(小林様)
Q. 実例と費用について…一概に回答するのは難しいですよね?(小林様)
Q. kintoneの定期メンテナンス中にASTERIA Warpからアクセスするとエラーになります。この場合どのように対応していますか?(小林様)
Q. ASTERIA Warp Core製品で連携する際に、定期実行以外で行いたい場合のトリガー代替案…まさに、本日ニックスさんに紹介いただいた内容が回答になりますね?(小林様)
Q. kintoneへのデータ登録はテンプレートを使い実現できそうですが、ステータスの変更等ができなさそうです(小林様)
Q&Aでたくさん知見を共有してくださった ニックス 小川様
お時間の都合上、すべての質問に答えられませんでしたが、次回以降の勉強会で掘り下げていければと思います!
ASTERIA Warp×kintoneの猛者が集結していたので、あれもこれも相談したい…! と思われた参加者様も多かったと思います。
今回のパネリストの皆さまには、今後もお力添えをお願いしたいと思います!
アンケートでは、以下のようなコメントがありました。
事前質問への補足や、勉強会へのご要望もたくさんいただきましたので、今後反映していきたいと思います!
勉強会は、終始和やかな雰囲気で進行されていました。パネリストの皆さまから笑顔こぼれる、素敵なショットを掲載して締めたいと思います!
さくらインターネット小林様(左上)
ニックス 高橋様(右上)
日本ロードサービス 長田様(左下)
アステリア 菊地(右下)
※ASTERIA Warpデベロッパー向けオンラインコミュニティ(ADN Slack)は、アステリア製品オンラインコミュニティ(Asteria Park)に統合されました。ぜひご参加ください。今後ともアステリア製品を宜しくお願い致します。
▶ Asteria Parkに参加する
アステリアの製品を使ってくれている皆さまの、コミュニティ活動支援を行っています。
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