WWDC 2015 参加レポート:WWDCがエンジニアに人気の理由とは?!

先週の6/8から6/12まで、Appleのデベロッパーを集めたWWDC 2015というイベントがアメリカのサンフランシスコで開催されました。インフォテリアからも私を含めて3人が参加し、Apple発の最新技術に触れてきました。

キーノートを近くで見るために朝早くから並んでいるAppleファンたち

「WWDC 2015」参加レポート

WWDCというと、有名なのはキーノートですよね。毎年このキーノートで新しいOSやサービスが発表されています。スティーブ・ジョブス氏が亡くなった今でも、このキーノートを近くで見るために朝早くから並んでいるAppleファンたちがたくさんいました。現地で話した方たちの中にも朝5時から並んでいたという方も少なくありませんでした。

The epiccenter of change. WWDC25

そんなキーノートですが、今年も「OS X El Capitan」「iOS 9」「watchOS 2」などの新OSの発表、Apple発のプログラミング言語「Swift」のバージョン2やオープンソース化の話、さらには「One More Thing」として「Apple Music」という音楽サービスなどが発表されました。この辺りはすでにさまざまなニュースサイトで取り上げられているのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

WWDC15

「Swift」は次世代の言語になるのか?

インフォテリアでは「Handbook」「SnapCal」「lino」といったiPhone/iPadのアプリを開発しています。しかし、私はずっとASTERIA Warpの開発を主に担当しており、そのASTERIA WarpはJavaで開発されています。そのため、今までAppleの技術とはあまり接点がありませんでした。そんな中、去年のWWDCで発表されてから注目しているのが「Swift」というAppleが開発したプログラミング言語です。

このSwift、今までAppleデバイス用のアプリを開発するために使われていたObjective-Cという言語を置き換える新たな言語です。乱暴な言い方をすると、「すべてのプログラミング言語のいいとこ取り」な言語という印象で、とても使いやすそうです。

今回のWWDCでは、このSwiftのバージョン2.0の発表と共に、そのオープンソース化が発表されました。また、それだけでなく、近くLinux上でも動作するようになるとのことです。これは、今までAppleのプラットフォーム用としてしか使うことのなかったSwiftの幅がグンと広がることを意味します。オープンソースになれば、もしかしたらWindowsで動くアプリも書けるようになるかもしれません。もしかしたら数年後にはASTERIA WarpがSwiftで書かれているかもしれませんね。

そういうわけで、Swift関連のセッションは今回のWWDCの中でも注目度が高く大人気でした。大きなセッション会場がぎっしり埋まることも珍しくなく、幾つかのセッションは最終日にリピートセッションも開かれています。さらに驚いたのが、ほぼすべてのセッションで紹介されるコードがObjective-CではなくSwiftになっていたことですね。Appleの本気度が伝わってきます。

swiftロゴ

iPadでマルチタスキングが可能に!

iOS9でもいくつかの注目すべき機能が発表されています。WWDCが始まる前から噂されていましたが、iPadで画面分割ができるようになりました。例えば、メールアプリでメールを読みながら、隣で地図を開いたりすることができるんです。今まではアプリを移動しなければできなかったことが1画面で簡単にできるようになるんですね。

さらに、Picture-in-Pictureで動画を再生できるようになります。いままでよりももっと表現力が高くなるわけですね。これによってiPadの使い勝手はかなり上がるでしょう。また、iPadがPCの代わりになる日がさらに近くなるかもしれませんね。

iOSロゴ

Apple Watch単独で動作するアプリが開発可能に!

今年の4月に発売が開始されたApple Watch。このOSであるwatchOSもバージョン2になりました。今までのWatchアプリは必ずiPhoneと通信する必要があったのですが、今回のバージョンからはiPhoneなしでも動作するようなアプリを開発することができるようになります。これも大きな進化です。インフォテリアでは、すでに「lino」がApple Watch対応したバージョンをリリースしていますが、今後はもっともっといろんな連携が期待できますね。

Apple watch

交流イベントも盛りだくさん

WWDCはApple関連の技術者が集まる年に1回のお祭りです。ですから、上に書いたような最新情報の入手だけでなく、技術者同士の交流する場も色々提供されています。

WWDCにはAppleの技術者もたくさん来ており、そのAppleエンジニアに直接色々聞くことのできる各種ラボも期間中ずっと開いています。人気のあるラボは朝から大行列になっています。

大行列のラボ

いろんな切り口での交流会もセッション終了後に開かれています。今年は中国からの参加が多かったらしく、中国人限定の交流会も開かれていました。インフォテリアからも中国人のエンジニアが参加していたので、この交流会に参加して貴重な時間を過ごせたようです。

また、木曜日の夜には「Bash」と言って、すぐ近くの公園を貸し切って参加者が誰でも参加できるビアパーティが開催されました。多くのエンジニアがビールなどを飲みながら自分たちがどんなアプリを開発しているかなど、技術談義に花を咲かせています。また、ステージ上では「Walk the Moon」という注目のバンドの限定ライブも行われました。

「Walk the Moon」による限定ライブ

開発者を大切にしているWWDC

私は今までさまざまな企業が開催するこの種のイベントに参加してきました。今回、そんな中で一番強く感じたのは、WWDCは開発者を大切にしているイベントだなぁということです。Google I/Oなどもそうなのですが、特にAppleのこのWWDCはすごく技術にフォーカスしていて、そのため、例えば展示会的なものは一切ないですし、セッションの中でもすごく深いところまで言及してくれます。WWDCに参加したいと思うエンジニアが多いのもよくわかります。

インフォテリアでもこのようなイベントを開催していけるように今後とも頑張っていきたいと感じました。

Apple WWDC15

編集後記

こちらにインタビュー記事も掲載されています。



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