こんにちは!アステリアのショウジです。
2024年12月24日にASTERIA Warpの新バージョン「2412」が登場しました!この記事では、今回追加された機能の注目ポイントをご紹介します。
新機能の一覧はプレスリリースでもご紹介しています。あわせてご確認ください。
目次
ASTERIA Warp 2412では、「Microsoft Teams」や「LINE WORKS」へのメッセージ送信を容易にする新コンポーネントを標準機能として搭載しました!
これにより、従来からご提供しているSlackアダプターとあわせ、多くの企業で利用されているビジネスコラボレーションツールとの連携がさらに容易になります。
たとえば、在庫情報を通知して欠品する前に発注ができるようになったり、システムエラーを通知して不具合にいち早く気づけるようになるなど、外部システムとビジネスコラボレーションツールを連携することで業務がスムーズになることは数多くあります。
ASTERIA Warpなら、そのような業務効率化をノーコードで簡単に実現可能です!
TeamsSimplePost | Teamsのincoming webhook with Workflowsを使用してTeamsにメッセージを送信します。 |
今回新たに開発された、Teamsへのメッセージ投稿を手軽に実施できるコンポーネントです。TeamsのWorkflows機能を利用しており、接続設定も簡単です。
※本コンポーネントとマルチセレクトオプションのTeamsアダプターは異なる製品です。
図:フローとコンポーネント設定内容のイメージ
図:投稿されたメッセージの例
LINEWORKSSimplePost | LINE WORKSのIncoming Webhook機能を使用してLINE WORKSにメッセージを送信します。 |
LINE WORKSへのメッセージ投稿を手軽に実施できるコンポーネントです。このコンポーネントはASTERIA Warp 2406向けの無償オプションとして2024年11月にリリースされましたが、今回ASTERIA Warp 2412のリリースにあわせ、標準搭載になりました。
図:フローとコンポーネント設定内容のイメージ
図:投稿されたメッセージの例
自治体業務標準化は、「地方公共団体情報システムの標準化に関する法律」に定められた、住民基本台帳をはじめとする標準化対象20業務をガバメントクラウドに構築された標準準拠システムへ移行するプロジェクトです。
標準準拠システムでは、人名などに用いられるさまざまな「異体字」に対応するために、行政事務標準文字(MJ+)と呼ばれる6万文字以上を集めた大規模な文字セットが利用されます。
そのため、標準準拠システムが関わるデータ連携を実施するときにはMJ+への対応が必須となります。
図:異体字の例
ASTERIA Warpでは、これまでもMJ+で書かれたファイルの読み書きなどは実施できましたが、ASTERIA Warp 2412ではこのMJ+への対応を強化しました。
具体的には、処理内容に文字数が関わる以下のマッパー関数が改良され、異体字を含むデータも見た目通りの正しい文字数で処理できるようになりました。
フローの実行状況を見える化する機能です。平均実行時間、最大実行時間、実行回数、エラー発生回数がグラフ表示されます。
フローメトリクス機能を活用することで、処理のボトルネックを把握し、運用の改善につなげていただくことが可能になります。
※本機能はスタンダードエディション以上でご利用いただけます。
図:フローメトリクス機能のグラフイメージ
多くのお客様やパートナー様からご要望をいただいておりました、管理コンソールでのユーザー権限のカスタマイズ機能が登場しました!
この機能により、管理コンソールの各メニューの表示/非表示をカスタマイズすることが可能になります。
たとえば、ログ閲覧専用の権限などを作成することで、組織内での役割分担に沿って適切なアクセス権限をユーザーに適用することが可能です。
※本機能はエンタープライズエディションでご利用いただけます。
図:権限設定画面の例
こちらも多くのお客様やパートナー様からご要望をいただいておりました、マルチセレクトオプションでのクライアント側からのOAuth認証に対応いたしました!
今回の対応により、WindowsサービスとしてASTERIA Warpを実行している環境やLinux環境でもスムーズに認証を実施できるようになりました。
これまで基盤技術として採用してきたJava8のサポート終了(Extended Support期限)が数年後に迫っています。システムの移行や検証を考慮すると、いまのうちから対応を進めておく必要があります。
そこで、ASTERIA Warp 2412ではJavaの最新LTSバージョンであるJava21を新たな基盤技術として採用しました。
これにより、Java8のサポート終了に伴うリスクが回避できるとともに、最新のJava言語機能を活用可能になることによって、ASTERIA Warp自体の機能開発がより発展することが期待できます。
以上、ASTERIA Warp 2412の注目ポイントをご紹介しました。他にもさまざまな改良が実施されていますので、ぜひ体験版でお試しください!
なお、ASTERIA Warp 2412ではいくつかの機能が廃止されます。それらについての詳しい情報はADNの記事にてご確認ください。
ASTERIA Warpのプロダクトマネージャー。システムエンジニアや情報システム部員としての経験も活かしながら、ASTERIA Warpをわかりやすくお伝えしていきます。
ASTERIA Warp製品の技術情報やTips、また情報交換の場として「ADNフォーラム」をご用意しています。
アステリア製品デベロッパー同士をつなげ、技術情報の共有やちょっとしたの疑問解決の場とすることを目的としたコミュニティです。