kintone連携とは?できること・方法・事例をわかりやすく解説

kintone連携とは?できること・方法・事例をわかりやすく解説

業務アプリを手軽に作れるkintone(キントーン)は、多くの企業で使われています。しかし、kintone単体で業務が完結することは少なく、「基幹システムの顧客データをkintoneに取り込みたい」「kintoneの申請データを会計システムへ渡したい」といったニーズが必ず出てきます。そこで重要になるのがkintone連携です。本記事では、kintone連携とは何かという基本から、できること、代表的な連携方法、失敗しない進め方、そして導入事例までを、これから取り組む方にもわかるように解説します。読み終えるころには、自社に合った連携の進め方の判断軸が持てるはずです。

kintone連携とは

kintone連携とは、kintoneと他のシステムやサービスをつなぎ、データを自動でやり取りできるようにすることです。kintoneに入力した情報を別のシステムへ渡したり、逆に基幹システムやSaaSのデータをkintoneへ取り込んだりして、二重入力や手作業の転記をなくします。

kintoneは現場部門が自分たちで業務アプリを作れる点が大きな魅力です。一方で、社内には会計・販売管理・人事といった基幹システムや、さまざまなクラウドサービスが別に存在します。これらとkintoneがつながっていないと、同じデータを何度も入力したり、最新の情報がどこにあるのか分からなくなったりします。せっかくkintoneで業務を効率化しても、その前後で手作業が残っていては効果が半減してしまいます。

kintone連携は、こうした分断を解消し、kintoneを「業務データのハブ(中継点)」として活かすための取り組みです。kintoneを中心に社内のデータが自動で巡るようにすることで、入力の手間を減らし、データ活用のスピードを高められます。

kintone連携が注目される背景

kintone連携のニーズが高まっている背景には、企業のシステム環境の変化があります。

第一に、kintoneの普及そのものです。現場部門が自らアプリを作って業務をデジタル化する動きが広がり、kintoneに業務データが集まるようになりました。そうなると、そのデータを基幹システムや他のクラウドサービスと行き来させたいという要望が自然に生まれます。

第二に、SaaSの増加です。会計・人事・名刺管理・チャットなど、業務ごとに専用のクラウドサービスを使う企業が増え、データがサービスごとに分断されやすくなっています。kintoneを含めたサービス間をつなぎ、データを一元的に扱う必要性が高まっています。

第三に、人手不足と内製化への意識です。限られた人数で業務を回すには、定型的な転記作業を自動化し、現場が主導でスピーディに改善を進めることが求められます。kintoneとデータ連携の組み合わせは、この内製化と相性がよいのです。

kintone連携でできること

kintone連携で実現できる代表的なことを整理します。

  • 基幹システムとのデータ連携:販売管理や会計システムの顧客・受注データをkintoneへ取り込み、また申請・実績データを基幹側へ戻す。
  • 他SaaSとの連携:名刺管理・MA・グループウェアなどとkintoneのデータを同期し、つねに最新情報を共有する。
  • Excel/CSVの取り込み・出力:既存のExcelやCSVをkintoneへ一括登録したり、kintoneのデータを定期的に書き出したりする。
  • 帳票・通知の自動化:kintoneのデータから請求書などの帳票を自動作成し、チャットやメールへ通知する。

具体的な場面をイメージしてみましょう。Webの問い合わせフォームから届いた情報をkintoneへ自動登録し、その対応状況を基幹システムと同期する。受注がkintoneに入ったら、会計システムへ自動で連携して請求につなげる――こうした一連の流れを、人手を介さず動かせます。担当者はkintoneの画面を見て確認するだけでよく、転記ミスや反映漏れもなくなります。kintoneを起点に、社内のデータが自動で巡るようになるイメージです。

また、kintoneのデータをExcelやスプレッドシートと連携させれば、使い慣れた表計算ソフトで集計しながら、入力や管理はkintoneに一本化するといった使い分けもできます。OutlookやGoogleカレンダーといった日常的に使うツールと予定や案件情報を同期するなど、kintone連携の活用範囲は業務全体に広がります。

kintone APIとは

kintone連携を語るうえで欠かせないのが「kintone API」です。APIとは、ソフトウェアの機能やデータを外部から呼び出すための窓口のことで、kintoneも「kintone REST API」という窓口を公開しています。

このAPIを使うと、kintoneのアプリに保存されたレコードを外部のシステムから取得したり、逆に外部のデータをkintoneへ登録・更新したりできます。たとえば、基幹システムから当日の受注データを取り出してkintoneのAPI経由で書き込む、といった処理が実現できます。kintone連携の多くは、このAPIを通じてデータをやり取りすることで成り立っています。

ただし、APIを直接使うにはプログラミングの知識が必要で、認証やデータ形式の扱い、エラー時の処理なども自分で作り込む必要があります。そのため、専門のエンジニアがいない現場では、APIを直接書くのではなく、APIの扱いを内部で引き受けてくれるデータ連携ツールを使うのが一般的になってきています。

kintone連携の主な方法

kintone連携を実現する手段は、大きく次の4つに分けられます。

方法特徴向くケース
kintone標準機能(アプリ間連携・ルックアップ)kintone内のアプリ同士をつなぐkintone内で完結する連携
プラグイン・連携サービス特定用途の機能を追加して連携定番の用途をすぐ実現したい
API個別開発kintone REST APIを使い自前で実装独自要件・細かい制御が必要
データ連携ツール/iPaaSノーコードで外部システムと連携基幹・複数SaaSと継続的につなぐ

kintone内のアプリ同士をつなぐだけなら、ルックアップやアプリ間連携といった標準機能で対応できます。特定の定番用途であれば、プラグインや連携サービスを追加する方法も手軽です。

一方、基幹システムや複数の外部サービスと継続的につなぐ場合は、API個別開発かデータ連携ツールが選択肢になります。kintoneはREST APIを公開しているため自前開発も可能ですが、認証やエラー処理、kintone側や連携先の仕様変更への追従をすべて自前で行う必要があり、連携先が増えるほど保守の負担が膨らみます。最初は動いても、運用しているうちにメンテナンスが重荷になりがちです。

そこで現実的なのが、データ連携ツールの活用です。多くのツールはノーコードでkintoneと外部システムをつなげ、専門知識がなくても現場主導で連携を構築・運用できます。認証やエラー処理といった面倒な部分があらかじめ用意されているため、つくる手間も運用の負担も抑えられます。

kintone連携のメリット

kintone連携を仕組みとして取り入れると、いくつもの利点があります。

まず、手作業の削減です。これまで人がkintoneと他システムの間で行っていた転記がなくなり、入力ミスや反映漏れを防げます。次に、データ活用の促進です。kintoneに集めたデータと基幹システムのデータを組み合わせることで、これまで見えなかった全体像を把握しやすくなります。

さらに、内製化とスピードです。ノーコードのツールを使えば、現場部門が自分たちで連携を組み立て・見直しできるため、業務の変化に素早く対応できます。情報システム部門に依頼して待つのではなく、現場のペースで改善を回せるようになるのは大きな価値です。

コスト面でも利点があります。高度な機能をゼロから開発する必要がなく、既存のシステムやサービスを組み合わせて活用できるため、開発・保守にかかる費用と時間を抑えられます。結果として、小さく始めて効果を確かめながら投資を広げる、という進め方がしやすくなります。

kintone連携を成功させる進め方

kintone連携は、次のステップで進めると失敗を防げます。

  1. 目的とデータを決める:どの業務の、どのデータを、何のためにつなぐのかを明確にする。
  1. 連携の向きを設計する:kintoneへ取り込むのか、kintoneから出すのか、双方向かを決める。
  1. 方法を選ぶ:連携先の数や更新頻度、社内体制をふまえ、標準機能・API・ツールのどれが適切かを判断する。
  1. 小さく始める:まず一つの連携から始め、安定動作を確認しながら対象を広げる。
  1. 運用体制を整える:連携が止まっていないかを監視し、エラー時にすぐ対応できるようにする。

最初から全業務をつなごうとすると、設計が複雑になり頓挫しやすくなります。効果の大きい一つの連携から着手し、成功体験を積みながら対象を広げるのが、定着への近道です。

kintone連携の導入事例

kintone連携は、実際に多くの企業で成果を生んでいます。

医療材料メーカーのアルケア株式会社は、kintoneやSalesforceなど多様なクラウドサービスと柔軟につながる連携基盤を内製化し、分析を支えるデータ活用の土台を整えました。製造業のIMV株式会社は、基幹システムとkintoneなどのクラウドを連携して自動化し、全社的な業務改革を進めています。

株式会社ワコーは、顧客ごとに仕様が異なる受注処理を、kintoneを活用して業務部門が自ら内製・自動化しました。株式会社星野リゾートは、海外の会計ソフトとkintone・Tableauを連携し、データ活用の内製化を実現しています。

いずれの事例も、kintoneを起点に基幹システムや他のクラウドをつなぎ、現場主導でデータ活用を進めている点が共通しています。特定の業務だけでなく、会社全体のデータの流れを整える取り組みとしてkintone連携が活きていることがわかります。

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kintone連携の注意点

kintone連携を安定して続けるために、気をつけたい点を押さえておきましょう。

  • API利用制限:kintoneのAPIには一定時間あたりの実行回数などの上限があります。大量データの連携では回数を意識した設計が必要です(上限は公式ドキュメントで確認してください)。
  • 項目の対応づけ:kintoneと連携先で項目名やデータ型が異なるため、変換ルール(マッピング)の作り込みが要ります。
  • エラー処理:通信失敗やデータ不備に備え、失敗時の再実行や通知のしくみを用意しておくことが重要です。
  • 仕様変更への追従:kintoneや連携先のアップデートに追従できる運用体制が必要です。

これらを個別開発ですべて自前で対応するのは負担が大きいものです。データ連携ツールには認証やエラー処理、再実行の仕組みがあらかじめ備わっているため、こうした課題に効率よく対応できます。つくった後に「誰も中身が分からない」という属人化も避けやすくなります。

よくある質問(FAQ)

Q. kintone連携にはプログラミングが必要ですか?

A. API個別開発にはプログラミングが必要ですが、ノーコードのデータ連携ツールを使えば、専門知識がなくても画面操作でkintoneと外部システムの連携を構築できます。

Q. kintoneと基幹システムはつなげますか?

A. つなげます。データ連携ツールを使えば、販売管理や会計などの基幹システムとkintoneの間で、データを自動でやり取りできます。

Q. Excelやスプレッドシートのデータもkintoneに連携できますか?

A. できます。既存のExcel/CSVをkintoneへ一括取り込みしたり、kintoneのデータを定期的に書き出したりする運用が可能です。

Q. 連携が増えても運用できますか?

A. 個別開発では連携先が増えるほど保守が大変になります。多数のシステムに対応したデータ連携ツールを使えば、連携先が増えても効率よく構築・運用できます。

まとめ

kintone連携とは、kintoneと他のシステムをつなぎ、データを自動でやり取りできるようにすることです。基幹システムや他のSaaS、Excelとつなぐことで、二重入力をなくし、kintoneを業務データのハブとして活かせます。連携方法は標準機能・プラグイン・API開発・データ連携ツールに分かれますが、基幹や複数システムと継続的につなぐなら、ノーコードで構築・運用できるデータ連携ツールが現実的です。

まずは効果の大きい一つの連携から、小さく始めてみることをおすすめします。kintone連携の導入をご検討中の方は、ノーコードでkintoneと各種システムをつなげるASTERIA Warpの資料請求や無料体験版をぜひご活用ください。

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