みなさん、こんにちは。
インフォテリアのキクチです。
めっきり冷え込むようになりましたが、カゼなどひかれてないですか。
ASTERIA Warp体験記でおなじみのキクチはといえば、時差ボケで眠い目をこすりながらもセミナーにお客様訪問にと忙しくさせてもらってます。
なんで時差ボケなのかって?
ふふふ♪
最近のキクチはラスベガス帰りの男だからなのです!
なぜラスベガス?
勘のいい方はお気づきかもしれませんが、この度キクチはアメリカはラスベガスで開催されたAmazon Web Servicesの年次イベント「AWS re:Invent」に参加してきたのです!
ASTERIA Warpの今後やデータ連携の未来を考える1週間になったので、今回は体験記をちょっとお休みして、こちらのイベントへの参加レポートお届けしてみようかなと思います。
目次
AWS re:Inventとは2012年から始まったAmazon Web Servicesのユーザーカンファレンスで、2017年で通算6回目の開催となり、1000以上のブレイクアウトセッションや認定試験、トレーニングの他、参加者も一緒に楽しめる4K RUNやHarley Rideなどたくさんのアクティビティが用意されていて、AWSのサービスやソリューションの最新情報をキャッチアップができる場として、今年はなんと4万人もの参加者があったそうです!
会場はラスベガスにある6か所のホテルのカンファレンスルームで行われ、まさにラスベガスの街をAWSがジャックしている感じで壮観でした。
ラスベガスのメインストリート「ストリップ通り」にまたがって開催されるAWS re:Invent。
これ、会場を端から端まで徒歩で移動すると、楽に40分くらいかかります。。。
無料のシャトルバスも運行されていますが、時間帯や会場によっては長蛇の列が形成されることもあり、徒歩移動と悩ましいこともあります。
会場のホテルはこんな感じ。
さすがラスベガス。そこはかとない高級感が漂います。
…ただ実はこの先にあるカジノを抜けないとセッション会場にたどり着けないようになっていて毎回誘惑との戦いでした(笑
というか、ラスベガスのすべてのホテルにはカジノが併設されていて、いつでも楽しめるようになっているんですね(24時間営業)。さすがベガス。
そしてキクチが楽しんだかどうかは、ご想像に、お任せいたします。。。
夜もギラギラ。
さすがベガス。
そんな(どんな!?)AWS re:Inventでは1000を超えるブレイクアウトセッションが行われていて、AWSの中の人が各サービステクノロジーについて解説してくれたり、ユーザーやパートナー企業が事例登壇していました。
この二人はAWSの「中のひと」⇒
セッションによっては立ち見やリピートセッションが行われるほど人気なものもありました。
⇒のセッションはまさしくリピートセッションの様子。
本当にたくさんのセッションが行われていて、参加者が多くて立ち見ですら会場には入れない、セッション時間が重なっている、そもそもセッション会場が離れすぎていて物理的にたどり着けない、などの理由で興味のあるセッションを制覇するのは不可能でしょう。。。
⇐人気セッション開場30分前の様子
すでに長蛇の列。。。
↑本当に人気のセッションには“OverFlow”というライブビューイング的な観覧席が用意されることも。
そんな中、“OverFlow”まで行われる人気セッションにおいて、なんと我がインフォテリアが紹介されていましたーーー!!!
インフォテリアが国内ベンダーで唯一紹介されています!!
分かりますか?一番上の左から2番目、しっかりと「infoteria」のロゴが輝いています!
しかもこのセッション、「Amazon GlueでサーバーレスETLを構築」というタイトル。
そして、このスライドでは「すでにツール自体は出てるけどさ」と紹介されています。
…これは、つまりは、ASTERIA Warpのことを言っていますね?
…ASTERIA Warpもついに世界が認めるツールになってきたという事でしょうか?
ひいては、キクチも世界に認められたと、そういうことですね!?(絶対違う)
と、まぁうれしいサプライズもありながら、キクチも色んなセッションに出てきました。
IoTやディープラーニング、サーバーレスなど各サービスに軸を置きながらアーキテクチャやらユースケースやらの講演でしたが、全体感として感じたのは「Lambda」がそれぞれのサービスを繋いでいるな、ということ。
Glueであれば、トリガーをキックする、そもそもトリガーをセットするのは「Lambda」ですし、その他のサービスもつなぎには「Lambda」が使われているのがサービス構成図などから見えてきました。
↑パートナー登壇セッションの一コマ。そこかしこに「Lambda」の影が。
そこでキクチは思いました。
「コード書かなきゃいけないんじゃぁん。。。」
そりゃ、コード書きたい人もいるだろうし、新サービスの「AWS Cloud9」(Lambda関数が簡単に書けるIDE)でスピードも上がるんだろうけど、
「コード書かなきゃいけないんじゃぁん。。。」
それだと、書ける人しか使えない、となりそうな気がして、ASTERIA WarpのGUI簡単設定に慣れきってしまったキクチは少し残念に思いました。
逆にASTERIA WarpでLambda関数を作れるようになれば、より用途が広がったりするんだろうか、なんてASTERIA Warpの未来に想いを馳せてみたりもしています。
もう一つ感じたのは、
「AWSって便利だなぁ~中でなんでもできちゃうじゃん」
です。
社内で必要になってくるシステムの全てをAWS上で構築することもなんだろうな、と。
ASTERIA Warpが使われることの多いデータ連携の部分でも、データの収集から、加工変換、分析まで全てAWSのサービス上で構築することが可能だろ思います。
ただ、同時にこうも思いました。
「AWSに依存してしまうと、後で大変なことなりそうだなー」
だって、プログラムコードが活躍する部分が残っているから。
上でも述べたように、各サービスのつなぎはAWS上でLambdaを利用して行われています。
Lambda自体は非常に便利なサービスです。
設定も不要で簡単にコードを実行できてしまう環境が手に入るんですもんね。
しかも動かせるコードは、Node.js、Java、C#、Python、さらには今回のアップデートでGo言語や.Net 2.0のサポートも発表されました。
なので、行いたいことは全てLambda上でプログラムを作ってしまえばできる、といっても過言ではないでしょう。
でも、どこかで聞いたことないですか?
凄腕プログラマが残した超高度なプログラムのおかげでシステム連携成り立っています、とか。
(メンテナンスできますか?)
何で動いているのか分からないバッチがインターフェースになってます、とか。
(リプレースできますか?)
AWSの各サービスにがっつり乗っかってしまう=Lambdaをフル活用していくことで
今、キクチが日々お会いするお客様と同じ問題を将来的に引き起こしそうな気がしたのです。
だって、Lambdaで便利につなげるかもしれないけど、結局プログラムソースですからね。
作成する「人」によって大きな差が生まれる部分です。
依存してしまうと、後々のシステム刷新などで大きな問題をはらむことになりかねないんじゃないかなー、と感じたのです。
これは、ぜひ、ASTERIA WarpでLambda関数をデプロイできるようになってもらいたいものだなぁー
GUIで設定出来れば、「人」に依存することなく簡単に設定することも可能になるではないでしょうか。
とこんな感じでキクチにすら刺激を与えてくれるAWS re:Inventですが、これだけではありません。
AWS re:Inventの目玉といえば、各種サービスからIoT、ディープラーニングまで幅広く新サービス、アップデートが発表されるKeynote(基調講演)ですね。
AM8:00(早い!)からのセッションに合わせて人が集まってきます。
ライブストリーミングも可能なようですが、初参加のキクチとしては会場の雰囲気込みで味わいたいので、もちろん生で聴講しました。
開始に合わせてAM7:00には会場に着いていたのですが…
すでにこの長蛇の列。。。
会場には入れるのだろうか。。。
と思いましたが、会場自体も非常に広く、スルッと着席することができました。
さらに、モニターもものすごくデカい(長い!!)
広大な会場を横に横断するモニターが設置されていて、どこに座ってもプレゼンはきちんと見ることができました。
さらに会場に着いたキクチを迎えてくれるのは、ノリノリの爆音でプレイしているDJ。
ちなみに、会場となっている各ホテルには必ず1人はDJがいて、1日中ノリのいい音楽を提供していて、こういうところもすごくアメリカっぽいなって感じです。
いよいよAWSのCEO Andy JassyやCTO Werner Vogelsの講演が開始されると興味をそそられる新サービスが続々と発表されました。
今回Keynoteにおいてはなんと29の新サービスの発表があり、Keynote以外でのアップデートも含めると実に40以上のサービスアップデートが発表されました。
それぞれのサービス自体もとても魅力的な内容なんですが、キクチとしては早い、安い、うまい、じゃないですが、発表全体を通して
「速い」(構築が)
「安い」(運用が)
「サーバーレス」(手間いらず)
みたいなメッセージを感じました。
キクチ的には、
・フルマネージドなグラフDB「Amazon Neptune」
・S3に格納されたオブジェクトの中身をSQLで取得できるようになる「Amazon S3 Select」、「Amazon Glacier Select」
などが今後のASTERIA Warpとの関連を含めて気になるところです。
また、DeepLearningと絡めて、画像認証系の「AWS DeepLens」や「Amazon Rekognition Video」、音声をインターフェースとしてAlexaを仕事のアシスタントにできる「Alexa for Business」なんかも、思い描いていた未来の世界が近づいてきていることを感じさせてくれます。
このKeynoteは演出も印象的で、生バンドの演奏に乗せてキーセンテンスを伝えたり、
セッション中に突然格闘技の試合(実況、解説付き)が始まったりと、聞いている人を飽きさせない、そして楽しませる工夫が各所にされていました。
といったとってもエキサイティングでデータ連携の未来なぞも思い描いてしまった1週間英語漬け?だったので、しばらくは体験セミナーでも「uh-huh」なんてあいづちが飛び出してしまうかもしれませんが、ご了承ください。(ちなみにキクチは英語そんなに得意ではないです)
伝えたいことはもっとあるような気がするんですが、長さの関係上、この辺りで締めさせてもらいたいと思います。
最近、「キクちゃん体験記の人ですよね?」なんて声をかけてもらうことも増えてきたキクチですが、これからは「アメリカ帰りのキクチは一味違うな」といってもらえるように頑張ってASTERIA Warpの便利機能を紹介していきますので、今後もASTERIA Warp体験記をよろしくお願いします!
ASTERIA Warpのプリセールスエンジニア&体験セミナー講師。関係各所から舞い込んでくるASTERIA Warpに関するご依頼になんとか応えながら日々鍛えてもらっています!
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