ASTERIA Warpエキスパートユーザーが実践ノウハウを伝授!
「AUG FESTA TOKYO 2018」開催レポート

AUG FESTA TOKYO 2018

開催レポート

2018年11月21日、過去最大規模のASTERIA Warpユーザー様限定イベント「AUG FESTA TOKYO 2018」が東京コンファレンスセンター品川で開催されました。基調講演の岩佐氏と8名のエキスパートユーザーが繰り広げる本音トークに、たくさんの気づきや共感を得られる大変有意義なイベントとなりました。

左)さくらインターネット松下様、 
右)日立ハイテクフィールディング 太田様

今回は第1部もユーザー様が司会をされました。
左)さくらインターネット株式会社 松下 貴美 様
右)株式会社日立ハイテクフィールディング 太田 満 様

基調講演:IT部門の業務改善を実現するIoT活用法

株式会社Shiftall 代表取締役CEO 岩佐 琢磨 氏(株式会社Cerevo創設者)

Shiftall 岩佐氏

基調講演は株式会社Cerevoを立ち上げ、20種を超える自社開発IoT製品を世界70の国と地域に届け一躍時の人となった岩佐氏がご登壇。次のような内容について具体例を織り交ぜながらお話しいただきました。

(1)IoTとASTERIA Warpを組み合わせると業務効率化が図れる

例えば「入退室の木札を裏返す」と、IoT機器が検知しその情報をASTERIA WarpでGoogle スプレッドシート上の座席表に反映するというシステムを作ると今誰がオフィスにいるのか外出先でもすぐに把握できるようになります。これにより「岩佐さんいますか?」「ちょっとお待ちください、あっ、岩佐さんは外出されてます」などという無駄な電話のやりとりをしなくて済むようになります。

(2)「ユーザーのUI/UXを変えない」のがIoTのメリット

「これからは入室したらタブレット上で入室ボタンを押してください」というようにユーザーのUI/UXを変えてしまうのではなく、ユーザーは「木札を裏返す」という従来のUI/UXをそのまま踏襲できる点がIoTのメリットです。

(3)IoTと人間はそれぞれ得意なところが異なる

IoTの得意なことは「正確なデータの取得」。一方で「相手の今の様子や気分など」の把握は現時点では人間の方が得意です。IoTで全てを自動化しようとせずにIoTと人間のサービスをうまく組み合わせると、おもてなしのレベルを違和感なく向上できます。

(4)IoTでIT部門の業務は変わるのか?

IoTで取れるデータ、制御できるモノが増えると、複雑なシステム構築が不要となりIT部門にしわ寄せが来づらくなると考えています。また今後現場の状況把握にIoT + ASTERIA Warpが活用されるにつれ、ユーザー部門の業務をIT部門がOverrideしていくでしょう。いつの日か現場のユーザーよりもIT部門の方が現場を正しく把握する日が来るかもしれません。

岩佐さん、IoT活用についてのわかりやすい解説、ありがとうございました!

参加された方から以下のようなコメントをいただきました。

  • IoTでやること人がやることの観点が良かった。
  • 自社の業務にどうやって組み込むか考えようと思う。
  • ASTERIA Warpの別の使い道が出来そうです。
  • 組み合わせで考えてみる発想、共感できました。
  • IT部門の今後についての考え方とIoTとの絡みが面白いです。
  • IoTの具体的か身近な話が聞けて良かったです。普段から気にして周りを見ていきたいと思いました。
  • IoTにまかせた方がいいもの、そうでないものわかりやすく刺激になった。
  • UIの変更なしでITを導入するという発想が盲点で勉強になった。
  • IoTは銀の弾丸ではなく。目的をもって活用することが理解できた。
  • ASTERIA Warpを活用したIoTの可能性を非常に分かり易くお話頂け良かったです。
  • IoTとASTERIA Warpで何かを作ってみたいと思いました。
  • IoT活用への夢が広がった。
  • IT部門の幅が広がるという話は面白かった。
  • IoTの今後の可能性についていた大変わかりやすく、改めて将来性を感じた。

ここで、一旦休憩時間

アダプター展示の様子

休憩時間には各種アダプターの展示をご覧いただきました。

事例セッション:ASTERIA Warpを活用したウシオ電機の「攻めのIT」

ウシオ電機株式会社 IT戦略部門 部門長 須山 正隆 様

ウシオ電機 須山様

須山様には同社のデータ活用の取り組みやその効果をメインにお話しいただきましたが、ここではASTERIA Warpのご利用事例を中心にレポートいたします。

同社IT部門は、事業部門から業務を熟知した社員を多数受け入れており、これにより現場とのコミュニケーションが円滑に進むメリットがある一方で「開発スキル習得に時間が掛かる」「開発生産性と品質にバラツキが出る」などの課題を抱えていました。

そこで同社はこれらを解決するため、ASTERIA Warpなどのノンプログラミングツールを開発標準ツールとして採用。これにより内製化が進み、また属人性も排除されました。

ASTERIA Warpは主にデータ分析のためのデータ収集に利用されています。
かねてよりデータ収集~分析までの準備に時間が掛かり、PDCAサイクルが定着しないという課題があり、これを解決するために使われています。

具体的には、SAPに格納された基幹系実績データ、Amazon RDS (Oracle)上の製造実績データ・品質検査データ、設備IoTプラットフォーム上のデータ(稼働実績データ・プロセスデータ)をASTERIA WarpがAmazon Redshiftに収集・蓄積。これをBIツールで分析、PDCAサイクルを迅速に回していくための仕組みを実現されました。

「ASTERIA Warpはデータ活用の仕組みの実現のための武器のひとつです。データ活用を推進していくためには、単なる武器の活用だけでなく、様々な社内での戦略立案やコミュニケーション活動が重要となります」。と話され、事業部とともにデータ活用を実現するために実施された様々な社内でのアクションについても共有いただきました。

須山さん、プロジェクトを遂行する上で大変参考となる貴重なお話の数々ありがとうございました!

参加された方から以下のようなコメントをいただきました。

  • ユーザーにどのようにアプローチしていくか参考になった。
  • メーカーのIoT活用事例を聴くことができ、勉強になりました。
  • IT部門として進めるべき中期スケジュールをしっかりみていると好感。
  • ASTERIA WarpからRedshiftは使いやすいです。
  • データ活用のグランドデザインの重要性が知れました。
  • IT部門でノンプログラムのツールが何かを知りたかった。
  • 具体性が高い現場の実状が見えるレポートだった。
  • システムの属人化の解消、現場とのコミュニケーションなど同様の悩みがありますのでヒントとなりました。
  • ASTERIA WarpをAWSに移行することを予定しており、事例として参考になった。
  • 資料、説明共に非常に分かりやすかったです。
  • 非常に分かりやすく戦略的な取組が理解出来た。
  • 情シスも成果をアピールすべきという部分が良かったです。
  • 今後の活動に活かせそうです。
  • 「約束したことを守れる体制と進め方とスキル」が刺さりました。
  • ASTERIA Warpで内製化を検討する中で、どのような進め方がよいかの気付きを与えてくれた。
  • 弊社にも当てはまることが多く、参考になりました。
  • プロジェクトマネジメント能力が高い。まず、これが必要と思いました。
  • 大規模システムの中でASTERIA Warp他ノンプログラミングの用い方が分かった。
  • IT技術者のほんとどの方が抱える問題に対して、一解決策を示して下さいました。
  • 気付くための見える化と同様に効果の見える化も重要であると感じた。

事例セッション: ASTERIA Warp利用用途と4.6からのバージョンアップ計画

日揮触媒化成株式会社 管理本部システム部
デジタル化企画推進グループマネージャー 森田 正吾 様

日揮触媒化成 森田様

(1)ASTERIA Warpの利用用途

同社ではERP導入に際しERPと社内システムを連携するためにASTERIA Warpを導入。当初はベンダーにフロー開発を委託し、50本の社内アプリケーション間連携フローを構築・稼動しました。

その後ERPが本番稼働すると、各部署のデータ加工作業などの負担が増大し改善要求が続出。そこで当初はアプリケーションのインターフェースとして利用していたASTERIA Warpをユーザーとのインターフェースにも利用することとし、現場ユーザーに次々と機能を提供していきました。最初の1ヶ月は2時間に1本のペースでASTERIA Warpフローを作り続け、計300本のフローの構築を森田様おひとりで構築されたそうです。

その後生産現場の各種連携処理にもASTERIA Warpを活用。今後は設備IoT情報などのビッグデータを収集し見える化していくためにも活用される予定とのことです。

(2)4.6から1806へのバージョンアップ

今後もASTERIA Warpの活用が増大することを見込み、負荷分散のためにASTERIA Warpを3台構成にすることを決定。これに伴いASTERIA Warpを4.6から1806にバージョンアップされることにしました。

バージョンアップ作業で発生した課題は下記の2点のみだったとのことです。

1)ExcelOutputコンポーネントをExcelPOIOutput に変換

問題:4.6のフローをそのまま1806上で開き、ExcelOutputをExcelPOIOutputに置き換えるとExcelビルダーの定義がなくなってしまう。

対策:バージョンアップする前にデザイナーでExcelOutputをExcelPOIOutputに置き換えればバージョンアップ後も問題ないというのが公式な対策法だが、森田様は独自の方法で対策。

2)Velocityの挙動に変化

問題:テーブルを作成するSQL文をVelociyで作成していたが、テーブル名が「#TEMP1」のような名前だったためVelocityには「CREATE TABLE #TEMP1」のように記述していた。
Velocityの記法では「#」自体が利用不可な記号だったが、4.6では問題なく動作していた。しかし、1806ではエラーとなった。

対策:「CREATE TABLE #TEMP1」を次のように修正

#set ($H = '#')
CREATE TABLE ${H}TEMP1

森田さん、臨場感あふれる現場のリアルな課題や取り組みのお話しをありがとうございました!

当日の資料はADN Slackよりダウンロードいただけます。

参加された方から以下のようなコメントをいただきました。

  • 標準化自体は出来ているがASTERIA Warpのバージョンアップについて未検討でした。参考にします。
  • 業務にイメージしやすくて分かりやすかった。
  • 実際にバージョンアップ事例があり、ためになりました。
  • バージョンアップの参考になりました。
  • 利用用途が参考になりました。
  • ASTERIA Warpの活用に迷いがなく、やれることはとことんやっているのに感心。
  • 1人で作業を行っているのがすごいと思います。
  • 日頃のご苦労が伝わりました。共感する面もあり有意義でした。
  • v4.s.1環境の移行を検討しており参考になりました。
  • Excelコンポーネントを使用してる為参考になりました。
  • 1人で作り上げているのですごいです。
  • 同じ悩みを抱えている会社はたくさんあることがわかりました。参考になりました。
  • 実際に大きな規模で使われている会社のリアルな内容で参考になりました。
  • バージョンアップで課題になりそうな点を知れた。
  • 同じような間違いに直面している方の話だったのでよく理解出来ました。
  • まず、話がともて面白かったです。ERP連携の事例も良かったですし、バージョンアップのこともとても参考になりました。
  • ASTERIA Warpの多様な使われ方がよくわかった。
  • 2時間1本とういう生産性に勇気づけられました。
  • 具体的な方法や環境を元に話が聞けて良かったです。
  • バージョンアップがそれ程苦労なくASTERIA Warp自体は可能であると知れた。
  • ASTERIA Warpをユーザーとのインターフェースに使用したとのこと。 ASTERIA Warpの生産性の良さがすごい。
  • 「ASTERIA Warp」の必要性、利用価値の一例を理解出来た。
  • 自分のミスや解決策を正直に話していたこ事が良かった。
  • かなり依存度高く使われていて、うちはまだまだだと刺激を受けました。
  • 開発・検証環境について、さらに詳しく教えて頂きたくなりました。
  • 森田さんの歴史が見えました。

テクニカルセッション: 唯一の100点満点取得者が伝授
フロー開発の生産性と保守性を高めるには

株式会社エムティーアイ 経営企画本部 ICT室 情報システム部 田代 裕昌 様

エムティーアイ 田代様

続いては先日行われたASTERIA Warpスキルチェックテストで驚異の100点満点を取られた田代様にご登壇いただき、生産性と保守性を高めるASTERIA Warpフローの作り方を伝授いただきました。

私は本を読むのが苦手ですが、そんな私が最後まで読んだ本の1つを紹介します。

オライリージャパン「リーダブルコード」

この本には「生産性や保守性を高めるコードとは、他の人が理解しやすいコードであるということ」と書かれています。
これは、ASTERIA Warpのフロー開発においても同様です。

弊社ではリーダブルコードをASTERIA Warpにも適用していますので、どのように適用しているのかをご紹介します。

(1)名前に情報を詰め込む

プロジェクトやフローだけでなく変数、関数、ストリーム コネクション、トリガーも名前を見れば必要な情報がわかるようにしています。「読み手の立場」になって考えることが重要です。

(2)フローの美しさを意識

ASTERIA Warpは直線、カギ線、曲線いずれも使えますが、大切なのはパターンやレイアウトの一貫性です。少なくとも社内では統一しましょう。

(3)フローを見てわかることはコメントしない

例えば「CSVファイルを読み込む」はコンポーネントのアイコンを見ればわかりますのでコメントへの記載は不要と考えます。コメントは「従業員データのCSVファイルを読み込む」ではなく「従業員データ」のみとしています。

(4)説明変数と要約変数

リーダブルコードではコードを読み手が認識しやすくするよう説明変数(式を使わず変数を使う)、要約変数(複数回使用する際は、小さい名前に置き換えておく)を使うことを推奨しています。これをASTERIA Warpに応用すると・・・

フロー内で説明変数、要約変数を使用

説明変数「小計」に値を代入し、要約変数「isTrue」を算出。このように記述すると複雑な条件式もマッパーの1箇所を確認するだけで簡単に何を処理しているかわかるようになります。

(5)一度にひとつのことを

「ステップ数が少ない」ことは可読性を高くできますが、保守性が高まるわけではありません。保守性を高めるには「ステップ数が少ない」ことよりも「各コンポーネントの役割が明確であること」が重要と考えています。

MAPPERが多い、RecordLoopが多い、Tableが多い

田代さん、ASTERIA Warpでリーダブルコードを実現するハウツーを伝授いただき、ありがとうございました!

当日の資料はADN Slackよりダウンロードいただけます。

参加された方から以下のようなコメントをいただきました。

  • 開発で保守性、生産性を高めるためのヒントになった。
  • リーダブルコードのASRERIA Warp版を見れて楽しかったです。
  • 説明関数の概念は使用したいです。
  • 開発のポイントが分かりやすかった。
  • 開発におけるさじ加減について参考になりました。
  • 癖になりそうな語りが良い
  • 考え方が似ていて少し安心した。
  • 「リーダブルコード」読んでみます。
  • これから社内の標準化についてルール決めをするところでしたので貴重なお話を聞けました。
  • フロー作成で気をつけることが分かりよかったです。
  • 生産性と保守性についてとても参考になりました。プロパティ設定をMAPPERでするのはやり過ぎかなは感じました。リーダブルコードは私愛読本です。
  • 一つの方法にこだわらず。より良い方法を見出したい。
  • エンジニアとしての良い面でのプライドを感じられた。
  • 5つのポイントが大変わかりやすかったです。特にプロパティを使わないというのは参考にしたいです。
  • フローの作成に関して、大変参考になりました。
  • 普段からやっていることが、ダメな例として挙がっていたので以後気を付けてみます。
  • 余計なコメントを書かない点が参考になりました。
  • 美しく可読性の高いフローを作ることの大切さを改めて認識した。
  • フロー作成ルールが参考になりました。
  • 属人化していて、解消の際に問題になりそうな点で参考になりました。
  • すぐにでも活用できるASRERIA Warpのテクニックをまなぶことができ、大変勉強になりました。
  • フローに限らず応用の効くポイントが多く有意義でした。
  • すばらしかったです。

ASTERIA Warpデベロッパーの本音トーク
テーマ:「ASTERIA Warpは本当に便利な開発ツールなのか?」

パネラー:
株式会社エムティーアイ 小針 隼人 様
株式会社千趣会 田中 創一郎 様
日通情報システム株式会社 林 一輝 様
モデレータ:
株式会社フォーバルテレコム 内海 義朗 様

パネルディスカッション「ASTERIA Warpデベロッパー本音トーク」

次に、長年ASTERIA Warpで開発を行われて来られたASTERIA Warpデベロッパーの皆様にご登壇いただき、「ASTERIA Warpは本当に便利な開発ツールなのか?」というテーマでディスカッションいただきました。

Q. ASTERIA Warpを使ってよかった点は何ですか?

  • ASTERIA Warp導入前は密結合でシステム連携しており、ベンダーによるカスタム開発だったため、メンテナンスコストが高くついていました。ASTERIA Warpで疎結合に変更してからは内製化できるようになり、メンテナンスコストを大幅に削減できました(小針)。
  • メインフレームエンジニアや新規採用エンジニアの習得障壁が低いことが利点です。また、開発環境を整備するのに他のツールを必要とせず、フローデザイナーをインストールするだけで準備が完了するので、即時開発の準備ができること、GUIによるコードの視覚化も魅力的です(林)。
  • EAIでの利用で、かつあまり複雑なことをしないとメリットが大きいです。AWS S3をプログラムで利用しようと思うと結構大変ですが、ASTERIA Warpだとアイコン1つで済むので便利です(田中)。

Q. ASTERIA Warpを利用した開発での失敗談をお聞かせください。

  • テンプレートなどを作らずにフローを流用したことにより、不要な処理が多くなり保守性が
    著しく低下したケースがありました。テンプレートの開発をすべきか、既存テンプレートを使うかなどを見極めれば、もっとよい結果になったと思います。横展開しやすいフローを意識的に作るように心がけることが大切だと感じています(林)。
  • ASTERIA Warp導入直後に業務ロジックが複雑で、分岐処理の多いシステムの開発をASTERIA Warpで行ったところ、エンジニアの手が止まってしまい、Javaで開発した方が早かったという経験があります。以降は複雑な業務ロジックの処理はASTERIA Warpではやらないようにしています(田中)。
  • 失敗ではないのですがASTERIA Warpはできることが多いので、開発要望・変更要望がどんどん増えてきて困っています。プロジェクトが月約10件くらい並行して走っています(小針)。

Q. 各社の開発体制を教えてください?

  • 内製2名体制です。ただしボリュームが大きいプロジェクトは予算が取れれば外注することもあります(小針)。
  • 弊社も2名体制で内製しています。外注の必要性は現段階ではありません(林)。
  • 協力会社が常駐して開発しています(田中)。

Q. 最後に今回のテーマについてお伺いします。「ASTERIA Warpは便利なツールと考えますか?」

  • ASTERIA Warpはプログラミング言語にくらべ開発ルールの標準化がしやすく、またGUIベースなのでフローが詳細設計を兼ねるのでバッチ系のツールとしてはかなりの力を発揮する便利なツールと考えます(小針)。
  • 便利なツールであるが故に使い方を見誤らないことが必要だと感じます。例えば、出来ることが多いのでいろいろな処理を組みがちですが、止められない処理を組む必要があるのであれば、もうひとつASTERIA Warpを導入し別サーバで運用する、冗長化するなどの考慮が必要です(林)。
  • EAIの範囲で使えばマッパーなど使いやすく要員教育も楽なので良いと思います。複雑な処理には向かないです。可用性を高めるためにスケールアウトしようとするとそれなりにコストはかかるのでご注意ください(田中)。

ご登壇者の皆様、肩肘張らない本音トークをありがとうございました!

参加された方から以下のようなコメントをいただきました。

  • 非常に参考になりました。
  • 使い方が大切だと感じた。
  • 導入事例を話して頂き参考になりました。
  • 「EAIに特化、無理をさせない」所に共感出来ました。
  • 他社の使い方を聞けるのはとても良いです。
  • 便利なツールに回答が出ましたね!
  • 各社のツールとの向き合い方が参考に出来そうです。
  • マッパーでやらずにSQLに任せるのは同感。
  • 他社情シスの話を聞けて良かった。
  • 共感を覚えるコメントが多く、ユーザ会で情報共有ぜひしたいと思いました。
  • 「EAIに特化、無理をさせない」所に共感出来ました。目的に合った利用をという言葉が全てかと思います。
  • 使いどころを見誤らなければ非常に良いと感じました。
  • 具体的な設計や経験談などが聞けて良かったです。
  • 内制化を進めていこうとする中でヒントを得られた。
  • 実例を踏まえて話して頂きおもしろかったです。
  • 便利なツールだと再認識した。
  • ざっくばらんで良い雰囲気でした。
  • 楽しいディスカッションありがとうございました。
  • 実務担当の実体験に基づく生の声が聞けて良かった。
  • 非常に共感できる内容で参考になりました。
  • EAIを中心にあまり手を広げないようにします。
  • モデレータとパネラーの方がうまくディスカッションされていて聞きやすかったです。
  • 具体的な体験談を踏まえた内容で参考になった。メリット/デメリットを正直に話していてよかった。
  • 多種多様な企業様の生のお声を聴くことができ、活用例も含め興味深い内容でした。
  • 便利さゆえにルール作りが必要である旨参考になりました。
  • ASTERIA Warpが何に向いているかわかった。
  • 田中さんの話されたメリット・デメリットが非常に明確で参考になった。
  • ASTERIA Warpの良いところ、利用時の注意すべきポイントについて実体験を聞くことが出来て良かった。

パネルディスカッション 「ITイニシアティブを情シスに!」
〜これからの情報システム部門の在り方とは〜

パネラー:
ウシオ電機株式会社 須山 正隆 様
株式会社サイバーエージェント 西村 壮礼 様
ワタベウェディング株式会社 福富 啓之 様
モデレータ:
株式会社サカタのタネ 嶺澤 健一 様

経営レベルにIT施策の理解を得るには?

最後のパネルディスカッションでは、昨年IT部門のあり方をご講演いただき非常に高い評価となったサカタのタネ 嶺澤健一様にモデレータを務めていただき、ASTERIA Warpご利用企業のITマネージャーの皆様に、これからの情報システム部門の在り方についてディスカッションいただきました。

Q. 内製化してますか?SIに頼ってますか?

  • 社内開発リソース、開発スケジュール、難易度、予算・改善効果などの要求事項を満たせるよう状況に応じて判断しています。社内の開発メンバーを育てることを目的に、社員と外部のプログラマで協同して進めることもあります(須山)。
  • 内製するとそのシステムを保守し続けなくてはいけない、責任を持ち続けなければならないのでできれば内製は避けたいところです。実際には標準的なものは安く買えるので外注、自企業に特化した開発は外注するとコストもかかるので内製化という切り分けをしています(西村)。
  • 安い、早い、安心、安全が最も大事と考えます。あとはそのプロジェクトの特性によって内製・外注は都度判断します。スピードを要求する案件であればとにかく人を入れるなど(福富)。

Q. 良いものを作るためにIT部門はどのようなアプローチが必要と考えますか?

  • 弊社では全社導入するソフトウェアやセキュリティなどは横断的な立場を取っているIT部門が主導権を持ち、複数部署が絡む業務システムはワーキンググループを起こして皆で考えます。何れにしても早い時期にIT部門に相談をしてくれる関係性を各部署と構築しておくことが何より重要と考えます(須山)。

Q. 内製化する場合、IT部門が作りますか? ユーザー部門に任せますか?

  • 会社の状況によりますが基本的にはIT 部⾨で作りたいです。ただしそのためには現場と同じくらいビジネスモデルと仕組みとお客さんの気持ちをわかっていることが⼤事です。現場で決めたビジネス要件が全て正しいとは限らないこともある(いろいろな角度で要件を考察することが大事)ので将来を⾒据えてプロフィットを⽣むシステムを一緒に考案するというスタンスです(福富)。
  • システムの持つ一番厳しい成立条件が「より収益を得たい」であればユーザー部門。「ガバナンス、コンプライアンス」であればIT部門。ただしユーザー部門主導でもIT部門は顔を出し、このラインを踏み越えないでくださいと要件定義の段階で補正させてもらいます(西村)。
  • 弊社では、要件定義は業務を担当する部署が主体的に進め、IT部門がファシリテータを務めます。システムの設計、開発・テスト、検証はIT部門が進めます。現場でのユーザーテストはIT部門がサポートしながら現場部門が主体的に進めます。いずれにしろ、システムを構築することよりも、本番稼働後の現場での運用や改善活動が重要です。そのためにも、IT部門と現場の業務部門が一体となって進める必要があると思います(須山)。

Q. ユーザー部門への教育はどのようにされてますか?

  • 弊社のIT部門ではユーザー部門への教育にかける工数が多くなってきています。ユーザーのレベルに応じて様々な手法を用いますが、説明会やハンズオンといった対面での教育だけでなく、Tipsや動画マニュアルの定期配信、ポータルサイトでの情報共有、ユーザー活用事例の紹介、ユーザー同士のコミュニティサイトの利用などを行っています(須山)。

Q. どうしたら経営レベルにIT施策を理解してもらえると考えますか?

  • 経営者と仲良くなるのが一番の近道ですが、弊社では試用のための特区部門を作り、高速開発したものを小さく試すようなやり方を取っています(西村)。
  • 経営陣と話すときに、ITやツールの話からしないようにしています。現場で起こっている様々な課題とあるべき姿を伝え、そのソリューションとして最後にITの話やツールを紹介し、費用や体制についても議論するようにしています(須山)。
  • 相手の言葉で話すことが重要です(福富)。

Q. IT部門は経営陣とどうやったら仲よくなれますか。

  • とにかく結果をだすことです。弊社ではASTERIA Warpを使うことで、マーケティングクラウドとSalesforceをたった1週間でつなぎデジタルマーケティングを実現しました。このような取り組みをいくつも行うことで信用を勝ち取っています(福富)。

社内コミュニケーションやまずは信用を得ることの重要性を再認識できるパネルディスカッションでした。ご登壇者の皆様、有用なお話しの数々ありがとうございました!

参加された方から以下のようなコメントをいただきました。

  • 非常に参考になりました。
  • 情シスの在り方について共感できる部分が多かった。
  • マネージャークラスの話をきくことができ、とても参考になりました。
  • 3社(者)3様で面白かったです。
  • IT部門の方の話を聞けて良かったです。
  • モデレータの方がうまく話しを進めていた。ITだけでなくコミュニケーションが大事。
  • テーマはわかりやすく他社事例として面白かった。
  • 本音トークは好きです!
  • 内製vs外製の議論は社内でもあったので異なる考えを聞けた。
  • 都度の判断力を強めたくなりました。
  • 三者三様色々な意見があり面白かったです。
  • 情シスの方々の本音や考え方・工夫が聞けて参考になりました。
  • 経営とどう信頼関係を基づいていくのかが課題と感じました。
  • 情シスの役割について、考えないといけない課題を認識しました。
  • 教育用動画の話が興味深かったです。あとケツもてと。タレントになれと。
  • モデレーターの方がとても良かったです。1つ1つの話が分かりやすかった。
  • モデレーターさんの話が面白すぎです。まとめも上手い。西村さんの話もとても分かりやすい!
  • 楽しいディスカッションありがとうございました。
  • 弊社における課題とマッチしており参考になりました。
  • 情シスのベテランのご意見が非常に参考になりました。
  • 会社情シスの考え方の違いが参考になりました。
  • 非常に参考なる良いパネルディスカッションでした。
  • 話を深堀りしてくれてとても興味深い内容でした。もっと聞きたかった。
  • システム開発者が直面しながちな問題の対処・対策の考え方を学ぶことが出来た。

授賞式、閉会のご挨拶

さくらインターネット 小林様AUG Best Presenter Award 2018
さくらインターネット株式会社 小林 涼 様

第1部の最後には、過去1年間のAUGのユーザー発表の中で最もアンケート評価の高かったさくらインターネット株式会社の小林涼様が「AUG Best Presenter Award 2018」を受賞されました。

また、最も「Thanksメッセージ」の多かった株式会社日立ハイテクフィールディングの太田満様は「AUG Thanks Award 2018」を、AUG FESTA 2018に先立ち実施したASTERIA Warpクイズ最優秀賞は三協立山株式会社の飯野達也様が受賞されました。

日立ハイテクフィールディング太田様AUG Thanks Award 2018
株式会社日立ハイテクフィールディング太田 満 様

三協立山 飯野様<ASTERIA Warpクイズ最優秀賞
三協立山株式会社 飯野 達也 様

飯野様からは最後に「今日は富山から参りました。常日頃よりASTERIAファーストで開発してきたことが今回の受賞につながったと思います。」とのコメントをいただきました。

第2部:情報交流会

AUG FESTA TOKYO 2018 情報交流会

セミナー終了後には、第2部として会場横のスペースで情報交流会が開催されました。抽選会の当選発表を聞きそびれたユーザーさんもいらっしゃるほど、熱心にご交流いただけたようで何よりでした。長時間にわたるイベントでしたが、最後まで大勢の皆様にお付き合いいただき本当にありがとうございました。

編集後記

今回は講演者はもとより、司会やAUGブースの説明までユーザー様に実施いただき、おかげで本音トークを引き出す真のユーザー会になったのではないかと感じています。
ご多用の中、ご準備、ご登壇、大変お疲れ様でした。

左)アドウェイズ 近藤様、 
右)日通情報システム倉田様

第2部もユーザー様が司会を行われました。
左)株式会社アドウェイズ 近藤 麻記子 様
右)日通情報システム株式会社 倉田 好美 様



クラウド版

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著者:穴沢 悦子

著者:
穴沢 悦子

“ASTERIA Warpユーザーの皆様をもっとハッピーに!”をモットーに日々AUGを運営しています。

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ASTERIA Warp 関連サイトのご紹介

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