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コラム[入門編]第4回:Master Data Management(MDM)の位置づけ

ここまで3回にわたり、マスターデータの基本的な考え方や企業が持っているマスターデータの現状について解説してきました。今までマスターデータにあまり馴染みがなかった方も、マスターデータが情報システムにおいてどのような役割を果たしているのか、大よそイメージできたのではないかと思います。

今回はいよいよ本題です。マスターデータの管理、すなわち「マスターデータマネジメント(MDM)」について解説していきます。マスターデータに起因するさまざまな情報システムの問題が生じるのを未然に防ぐ、あるいは、より効果的にマスターデータを活用していく。そのための基本となる考え方を整理していきましょう。

皆さんはMDMに対して、どのような印象を持っていますか。MDMの環境を整えれば、データの重複や表記の揺れなど、マスターデータにありがちな多くの問題を解決できる。そう考えられているかもしれませんね。ちょうど、SFAシステムやCRMシステムを導入すれば売り上げが伸びるといったように…

ご存知の通り、SFAやCRMの仕組みを用意しただけで売り上げが伸びた企業はありません。それどころか、本来は手段であるはずのSFAシステムやCRMシステムの導入が目的になってしまい、「これは使えない」という思いを強くした企業もあるでしょう。

MDMについても同じことが言えます。MDMは目的ではなく手段です。MDMをやれば万事OKというものではありません。それぞれの企業が抱えるマスターデータにまつわる課題を抽出し、その解決策としてMDMに取り組むことが求められます。

マスターデータに関連する課題を抽出する際には、いくつかの視点があります。その典型的なものが下図に示した「経営」「業務」「システム」「データ」の大きく4つの視点です。

例えば、IT部門の方が一般的に取り組みやすいのは、システムやデータといった視点での課題抽出です。マスターデータの入力システムが整備されていない、マスターデータの運用負荷が大きい、コード体系の不一致による雑作業が発生する…。このような課題が、IT部門の日常業務によく見られます。

課題をより俯瞰して抽出するときに必要な視点が「経営」や「業務」です。MDMにはシステム運用や管理の効率化だけでなく、企業活動の非効率を排除することが期待されています。

しかし、MDMが本来効果をもっとも期待されているのは企業活動の随所に見られる課題の解決です。例えば製造業においては、今は正確に把握できていないグローバルの在庫情報を可視化したい、サービス業ならマーケットのスピードに追随するために、売上・契約情報の精度や即時性を向上したいといったといったことがあるでしょう。

そういった課題を解消するために調査を進めていくと、現在企業IT(システム、データ)に散見されるコード体系の不統一や、マスターデータがシステムごとに運用され整合性が取れていないといった問題に行き当たり、業務課題を解決する上でMDMの必要性を改めて確認することになります。そして一般的にMDMプロジェクトは中長期的に取り組む必要があるため、プロジェクトをいくつかのフェーズに分け、それぞれのフェーズでマスター統合のターゲットとする業務アプリケーション(CRMやBI、ERPなど)を明確にし、IT視点だけでなく業務を含めた効果測定を行うことが重要となります。

次回はいよいよ最終回となります。最後に世界や日本でのMDM市場が今どうなっているのか見ていこうと考えています。

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