初めまして、本年度よりAUG運営に加わりました渡部(ワタナベ)と申します。AUG運営以外では、カスタマーサクセス担当として、HandbookやPlatioをご契約いただいているお客様に機能や使い方を紹介するセミナーの企画/運営なども行っています。
私の自己紹介も兼ねて、2021年7月21日、オンラインで開催されたASTERIA Warpデベロッパー向けイベント「DevFes 2021 Summer」の開催レポートをお届けします!
目次
「DevFes」とは…?
ASTERIA Warpの最新情報から活用事例まで、ASTERIA Warpをご利用いただいているデベロッパーの皆様にとって、有益な情報を届けることを目的にしたイベントです。
今回は、パートナー様のプロジェクトを表彰する「Project Award」の優秀事例のご紹介や、ASTERIA Warpの最新バージョンのご紹介など、内容盛りだくさんでアツいイベントとなりました!
司会を務めた
アステリア株式会社
営業本部 パートナー営業部 森内 一輝
アステリア株式会社
常務執行役員 営業・マーケティング本部長 兼 コミュニティ推進室長 熊谷 晋
はじめに、熊谷より挨拶がありました。
「DevFesはもともと AUG(ASTERIA Warp User Group)が主体のイベントだったが、現在は対象をASTERIA Warpをご利用いただいているデベロッパーの皆様と範囲を広げて、皆様にとって役に立つイベントとして、進化を遂げて開催している」ことや、「皆様と直接会えない状況は非常に残念だが、本イベントを皆様とのコミュニケーションの場とさせていただければと考えている」など、イベントへの意気込みを語りました。
本編は、DevFes恒例となった、ASTERIA Warpの理解度を試すことができるデベロッパークイズからスタートしました!クイズの難易度は、初心者でも解けるものから、知識がないと解けないものまでありましたが、“AND Slack”の実況では、「難しかった」という苦しみの声がちらほら…気になる入賞者や最高点については、本レポートの最後にご紹介します!
参加された方から、以下のようなコメントをいただきました。
ASTERIA Warpデベロッパークイズに続いてのセッションは、Project Award事例講演です。
「Project Award」とは…?
年に一度、最も優れているパートナー様のプロジェクトを表彰するAwardです。
毎年、多数のエントリーの中からファイナリスト企業を絞り込み、パートナー様向けイベント内でのプレゼンによる最終選考を経て受賞企業が決定します。
今回は、多数のエントリーを勝ち抜いた、上位の3プロジェクトから講演いただきました!
まずは、鈴与シンワート株式会社 櫻井 裕嗣 樣です。
鈴与シンワート株式会社 DX推進部 櫻井 裕嗣 様
鈴与シンワート株式会社様は、ASTERIA Warpのテクニカルパートナーでもありますが、今回はユーザーとして事例をご紹介いただきました。
基幹システムの入れ替えに伴い、周辺システムとのデータ連携を見直しをされたとのことです。
以前は、周辺システム同士で直接連携しており、様々な課題を抱えていましたが、ASTERIA Warpを用いて構築したデータ連携基盤を介することで、課題を解決できただけでなく、様々な副次的効果も得られたというお話でした。
特に効果が大きかったものの一つに、「ユーザー自身がシステムに関心をもつようになった」というものがあったそうです。データ連携が共通化/部品化され、簡単に開発できるようになったことで、ユーザー自身が手運用業務を見直すきっかけになり、ユーザーからの要望で追加された6つの機能で、管理部門の作業時間は年間で約160時間も削減されたとのことです。
まさに、『ユーザーとシステムが共に成長していける基盤』ですね!
より詳細については、鈴与シンワート株式会社様ユーザー事例セミナーの開催レポートでも確認いただけます。
参加された方から、以下のようなコメントをいただきました。
続いて、パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社 藤渕 泰匡 樣です。
パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社
エンタープライズソリューション事業部 ビジネスITソリューション部
ユニットリーダー 藤淵 泰匡 様
※エンドユーザー様名は非公開です
「パッケージをベースに業務改善を行う」「パッケージのカスタマイズは極力行わず、現業務フローとの差異には業務フローの見直しにて対応する」というプロジェクト方針を徹底してお客様と共有することで、シンプルで効率的な開発を行うことができたというお話でした。
ERPパッケージのGRANDIT導入に伴い、ASTERIA Warp Core+を使ってkintoneで構築された営業支援サービスや会計システムへの仕分け連携を自動化しました。その際、プロジェクト方針に基づき、自動化できる連携対象の洗い出しと、仕様整理を徹底して行うことで、全体で22本の連携を5パターンに集約し、その基本パターンから展開して量産開発につなげられたとのことです。sansanとkintoneはアダプターを使用された他、できる限りシンプルな実装を目指したことも、後の量産でのコストメリットにつながったとのお話でした。
今後は、お客様自身が他の周辺システムとの連携の内製化を目指されているそうで、この後の展開もとっても気になりますね!
参加された方から、以下のようなコメントをいただきました。
事例講演の最後は、株式会社ニックス 高橋 康彦 樣、日本ロードサービス株式会社 長田 英一 樣です。
株式会社ニックス ICT利活推進営業部 課長高橋 康彦 様
日本ロードサービス株式会社 総務経理本部 情報システム部 部長 長田 英一 様
コールセンター業務での音声データを可視化・分析することで、電話対応時間の削減や従業員負担の軽減につなげられたというお話でした。
自動応答の音声をmobiVoiceで文字情報に変換し、送信されるメール情報をASTERIA Warp Core+で分解してDB化、さらにAPI経由でkintoneにステータスを追加する、というシステム構成になっています。
これらの仕組みを利用することで、営業電話の応対が不要になったり、一次回答のデータをkintone上で確認してから折り返しできるようになったなど、月間の電話対応時間が約6割削減、1件当たりの電話対応時間が1分程度削減されたとのことです。また、入電時の担当割り振りやkintoneの登録を手動で行っていた作業が自動で行われるようになったため、ディスパッチ担当者の工数も不要になったとのことです。
プロジェクトの内容も素敵でしたが、お二人の絶妙な掛け合いも印象的なプレゼンでした!
参加された方から、以下のようなコメントをいただきました。
3つの事例講演が終わった後、参加者の皆様に、最も優れていると思われたプロジェクトへ投票いただきました。投票結果は、クイズの受賞者と合わせて本レポートの最後でご紹介します!
DevFes 2021 Summer最後のセッションは、2021年6月25日にリリースされた、ASTERIA Warpの最新バージョンについて、デモンストレーションを交えてご紹介しました。
プレゼンターは、ASTERIA Warpのプリセールスエンジニア担当の『菊ちゃん』こと菊地です!こちらのアイコンと一緒に覚えてもらえると嬉しいです。
アステリア株式会社 マーケティング本部 プロダクトマーケティング部 菊地 雄大
これまでご要望の多かったFSMC、フローデザイナーのSSL化の設定方法、Slackコンポーネントなどの新機能の他、既存機能の改善ポイントについてもご説明しました。ASTERIA Warp新バージョン2016の詳細については、こちらの記事もご覧ください。
講演資料をASTERIA Warpデベロッパーのコミュニティ”ADN Slack” にアップロードするデモでは、#勉強会チャンネルへのポストは残念ながら失敗してしまいましたが、LIVE配信ならではのことで、Slackには笑いのスタンプや、激励のメッセージも寄せられていました。皆さまの心優しさに、涙が出そうでした。
終了後には、きちんとポストされていました!
参加された方から、以下のようなコメントをいただきました。
アステリア株式会社 営業本部 副本部長 河上 敬
イベントの最後に、ASTERIA Warpデベロッパークイズ上位入賞者および、事例講演の投票結果を発表いたしました!
まずは、デベロッパークイズの入賞者発表です。
最優秀賞(1名)
株式会社サイプレス・ソリューションズ 松山 拓人様
優秀賞(2名)
株式会社アイ・エス・アイソフトウェアー 前野 梓様
鈴与シンワート株式会社 櫻井様
今回のクイズの賞品は、ASTERIA Warpユーザー様が取り扱われている商品から選定いたしました。受賞された皆様、おめでとうございました!
最優秀賞を獲得された、株式会社サイプレス・ソリューションズ 松山 拓人様からコメントを頂きました。
- 株式会社サイプレス・ソリューションズ 営業本部支店統括部東京支店 松山 拓人様
この度は、DevFes2021のデベロッパークイズで最優秀賞を受賞することができ、大変嬉しく思います。
私自身、ASTERIA Warpについてはまだまだ駆け出しの開発者であり、受賞者の名前を見た時には「まさか!」という気持ちでした。
今回のクイズを通し、ASTERIA Warpへのより一層の理解と、さらなる開発技術の向上に努めていこうと思っています。
改めまして、今回このような賞をいただき大変にありがとうございました。
なお、複数の方からご質問をいただきましたが、今回のクイズの最高点は72点でした!
平均値は38.7点でした。やっぱり、少し難しかったですよね。
ここだけの話ですが、クイズの社内レビューでの最高点は60点台でしたので、入賞された皆様の知識力を改めて確認できる結果となりました。残念ながら入賞に至らなかった方や参加できなかった方も、次回挑戦していただけると嬉しいです!
続いて、事例講演の投票結果発表です。
第1位
株式会社ニックス様
日本ロードサービス株式会社様
ASTERIA Warp Core+が支えるコールセンター業務のDX化プロジェクト第2位
パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社様
基幹システム再構築プロジェクト第3位
鈴与シンワート株式会社様
業務システム再構築プロジェクト
今回第1位に輝いた、株式会社ニックス様、日本ロードサービス株式会社様のプロジェクトは、パートナー投票で決定するProject Awardでも1位を獲得しており、2冠達成となりました。
本当におめでとうございます!
株式会社ニックス 高橋様、日本ロードサービス株式会社 長田様からコメントを頂きました。
- 株式会社ニックス ICT利活用推進営業部 課長 高橋 康彦 様
プロジェクト投票で1位を取れて非常に嬉しく思います。
ご投票頂いた皆様ありがとうございました。
今後もASTERIA Warpの事例共有等を通じて、
AUGに貢献できればと思います。
長田さん、一緒に登壇していただきありがとうございました!
また面白いプロジェクトをやって登壇しましょう!
- 日本ロードサービス株式会社 総務経営本部 情報システム部 部長 長田 英一 様
この度はプロジェクトで1位をいただき至極光栄でございます。
今後もより一層ASTERIA Warpを活用していく所存でございます。
NICS高橋さん、アステリア山脇さん、引き続き無茶振りに付き合ってください!!!
今回第2位のパナソニック インフォメーションシステムズ株式会社様、第3位の鈴与シンワート株式会社様のプロジェクトも、Project Awardの選考を勝ち抜かれたものですので、どれも本当に素晴らしいプロジェクトでした。ご登壇いただいた皆様、誠にありがとうございました。
対面でのコミュニケーションが難しい状況ですが、「自宅から涼しく参加できた」、「オンラインになり、多くのメンバーが参加できるようになった」等のコメントをいただきました。
一方で、「デベロッパー同士で話したかった」「フリートークを開催しても面白いかも」というお声もいただきましたので、今後何らかの形で実現できればと考えております。
また、次の機会で皆様にお会いできるのを楽しみにしています!
※ASTERIA Warpデベロッパー向けオンラインコミュニティ(ADN Slack)は、アステリア製品オンラインコミュニティ(Asteria Park)に統合されました。ぜひご参加ください。今後ともアステリア製品を宜しくお願い致します。
▶ Asteria Parkに参加する
アステリアの製品を使ってくれている皆さまの、コミュニティ活動支援を行っています。
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