RPAとノーコードの違いと、組み合わせによる業務自動化のメリット

RPAとノーコードの違いと、組み合わせによる業務自動化のメリット

デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する部門にとって、組織の業務効率化と生産性向上は重要なテーマとなっています。業務の自動化は、これらの目標を達成するための有効な手段であり、強力なサポートツールとしてRPA(Robotic Process Automation)とノーコードが注目されています。本記事では、RPAとノーコードの異なる特性を説明したうえで、組み合わせて活用することで期待できるメリットや事例についてご紹介します。

RPAとノーコード、それぞれが持つ異なる特性

RPAとノーコードツールは、どちらも業務効率化や生産性向上に用いられるツールですが、その目的と機能が異なります。

RPAの特性

RPAは、人がコンピューターで行う反復的かつ定型的な業務を、ロボットで自動化するためのツールです。RPAのロボットはパソコン上で動作するソフトウェアロボットであり、人が行うパソコン操作(クリックやキーボード入力など)を代行する機能を持ちます。人より高速でミスなく処理ができることに加え、休みなく働くことができるため、「人手不足」「生産性・業務品質向上」などの課題を解決する手段として、日本だけでなく世界中の企業で注目されています。

ノーコードの特性

ノーコードは、プログラミング言語でソースコードを書くことなく、パーツやテンプレートなどをマウス操作で必要な場所に配置・設定することでアプリケーションを開発できます。ゼロからシステムを構築するスクラッチ開発に比べて、開発期間が短く低コストで開発できるため、ビジネスユーザーが自分たちのニーズに合わせたアプリケーションを迅速に作成できます。また、さきほど紹介したRPAにもノーコードで使えるツールが存在します。

RPAとノーコードを組み合わせるメリット

RPAとノーコードを組み合わせることで、非IT人材による業務自動化をさらに促進することができます。具体的に得られるメリットについてご紹介します。

なお、RPAやノーコードはもちろん、AIやIoTなどの高度なテクノロジーを駆使して、組織内の広範かつ複雑な業務を自動化することを「ハイパーオートメーション」と言います。

ハイパーオートメーションについては以下の記事で解説しています。

業務自動化の範囲を拡大できる

RPAはPC上で行う定型的な業務の自動化に優れていますが、その範囲は限定的です。一方、ノーコードは業務自動化における新しいアプリケーションの開発を可能にし、RPAでは難しかった業務の自動化も可能にします。これにより、業務自動化の範囲を拡大することができ、業務効率化の効果を最大化することができます。

業務の自動化を迅速に実現できる

RPAはPC上で行う定型の業務プロセスをそのまま自動化することができるため、部分的な業務改善をすぐに始められ、業務工数や人件費の削減といった効果を短期間で実感することができます。また、ノーコードはプログラミング知識がない非IT人材でもアプリケーションを迅速に開発することができます。これらを組み合わせることで、定型業務の自動化を進めると同時に、複数の業務システム上で自動的にデータを連携させるような新たなアプリケーションの開発も進めることができ、DXを加速することができます。

業務プロセスの変更に柔軟に対応できる

RPAは業務プロセスが変更されても基本的には柔軟に適用できます。しかし、プログラミング知識が必要なRPAツールを選定してしまうとエンジニア以外では対応が難しいこともあります。一方で、ノーコードのRPAツールを活用すれば非IT人材が、自分たちのニーズに合わせてアプリケーションをカスタマイズでき、業務プロセスの変更時にも情報システム部門やシステムベンダーに依頼をせず、柔軟に対応することができます。

RPA✕ノーコードを取り入れている企業事例

情報通信や自動車関連、環境・エネルギー、医療ヘルスケアなどの分野でグローバルにビジネスを展開している電子部品メーカーである京セラ株式会社様の事例をご紹介します。

同社では従来、設計・製造データをExcelやAccessを活用した各拠点独自のシステムで管理・運用しており、拠点間での情報管理やデータ統合がスムーズにできないという課題を抱えていました。こうした課題を解決するため、拠点間を横断して設計・製造データを集約する「統合データベース」の構築・運用を検討しました。その中で、ノーコードのデータ連携ツールを導入し、様々なシステム連携やデータ統合ができる「統合データベース」やスケジュール実行機能、RPAツールと連携したデータ自動連携基盤を開発・導入しました。

導入後は、年間約1,400時間相当の業務工数の削減に成功し、従来の情報管理体制から脱却することができています。

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RPA×ノーコードの組み合わせによる業務自動化にはツールを活用しよう

前述の京セラ株式会社様で導入したノーコードのデータ連携ツールは、10,000社以上が導入する国内シェアNo.1の「ASTERIA Warp(アステリア ワープ)」です。

開発経験者はもちろんプログラミング未経験者でもノーコードでデータ連携用のアプリケーションを開発することができます。また、100種類以上のアダプターを使用することで、すぐにデータ連携を実現することが可能です。

費用についても初期料金0円、ご利用用途に合わせて月額料金30,000円から利用することができます。ASTERIA Warpがどういったものか触ってみたいという方には、準備の手間なくクラウド上ですぐにお試しできる無料の体験版もご用意していますので、まずはノーコードを実際に体験してみてはいかがでしょうか。



クラウド版

使い方いろいろ!
手ぶら de ASTERIA Warp
体験 5日間

サーバー準備の手間なくデータ連携ツール「ASTERIA Warp」の
全ての機能を5日間お試しいただけます。

今すぐ体験してみる 書籍の詳細についてはこちらをご覧ください。
基礎と実践 使い方マニュアル
執筆者:ASTERIA Warp チーム

執筆者:
ASTERIA Warp チーム

PM・SE・マーケティングなど多彩なバックグラウンドを持つ「データ連携」のプロフェッショナルが、専門領域を超えたチームワークで「データ活用」や「業務の自動化・効率化」をテーマにノウハウやWarp活用法などのお役立ち情報を発信していきます。

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