近年、企業の成長と競争力を高める鍵として、データ活用が注目されています。しかし、多くの企業がデータ活用におけるデータ分析基盤の構築や運用においてさまざまな課題に直面しているようです。
そこで、日経クロステック Active(協賛:アステリア株式会社)は、2024年3月に「データ活用/分析基盤の利用実態」と題して独自の調査を実施いたしました。
この調査結果から、データ活用における現状の課題や、ツール・サービスの導入状況が明らかになりました。
目次
以下の調査結果の内容をふまえて、企業におけるデータ分析/活用基盤の構築目的と活用度合いについて解説します。
調査名 | データ活用・分析基盤に関する実態調査 |
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調査期間 | 2024/3/1〜3/27 |
調査方法 | Webアンケート |
調査対象 | 日経クロステック Active 会員 |
有効回答数 | 323 |
調査メディア・企業 | 日経クロステック Active |
本調査で”データ活用や分析基盤を構築する目的”について尋ねたところ、「業務自動化、効率化」、「コスト削減」、「マーケティング戦略」、「営業戦略」、「データ統合管理」、「リアルタイム分析」、「データドリブン経営」などが挙げられました。これらの回答から、企業がデータ活用に対してさまざまな期待を抱いていることが分かります。
しかし、”データを意思決定や経営判断に活用できているか”についての質問に対して、「十分に活用できている」と回答したのは全体のわずか4%に過ぎませんでした。
多くの企業が「十分ではないが活用できている」または「活用したいが実行できていない」と答えており、データの活用度合いには大きな課題が残っていることが明らかになりました。
”社内でどのようなデータを扱っているか”について尋ねたところ、「売上データ」、「顧客データ」、「経理データ」、「勤怠データ」、「給与データ」、「在庫データ」など、多岐の業務にわたるデータが取り扱われていることが分かりました。
別の結果から、”データ活用/分析基盤の構築における課題”も浮き彫りになりました。
例えば「データの収集」では、データ活用/分析するための元データを「どこから」、「どういった手段」で収集してくるのかがポイントとなります。また、昨今ではクラウドサービスをはじ め様々なシステムが利用されており、データの収集手段に使うAPIも多種多様であるため 、データの収集 には技術的な知識が必要になります。
また各部門にデータが分散された「データのサイロ化」も課題の背景にあることが考えられます。マーケティング部門が顧客データを持ち、経理部門が売上データを持っている場合、これらのデータを収集し統合するには多大な労力がかかるでしょう。
最終的にBIツール等と連携しデータ分析するためには、事前にデータの精度を上げる必要があり、そのためには「データの加工・変換」の処理も重要となります。これらすべての処理を都度手作業で行うのは非常に手間がかかります。
また、多くの企業が「IT人材の不足」に直面していることが見てとれます。データ活用・分析基盤の構築には専門的な知識が必要ですが、情シス部門が多忙な場合、データの抽出や分析システムの構築を依頼するのに時間がかかる可能性が考えられます。外部委託するとしても高額な開発コストがかかるため、簡単には進められないこともあるでしょう。
“導入済みのデータ活用/分析基盤”について質問したところ、最も多かった回答は「ツールは導入していない」でした。次いで「BIツール」、「データウェアハウス(DWH)」、「データ連携ツール」、「ETLツール」と続きます。
この結果から、BIツールの導入は進みつつあるものの、多くの企業がデータ活用・分析に対する関心を持ちながらもデータ活用/分析基盤の構築に必要なツールの導入に踏み切れていないことが読み取れます。
前述の調査結果からも分かるように、企業が効果的にデータを活用し、データドリブン経営を実現するためにはツールの選定が非常に重要です。
「データの収集」、「データの加工・変換」、「IT人材不足」といった主な課題を解決する方法として注目されているのが、ノーコードのデータ連携ツールです。
ノーコードのデータ連携ツールであれば、ソースコードを書くことなく、既存システムやクラウドサービスなどとデータを同期・共有することができます。エンジニアや情報システム部門に依頼せずとも、現場のスタッフ自らが開発できるため、開発にかかる期間や工数・費用を大幅に削減することが可能です。
ノーコードの データ連携ツールで17年連続国内シェアNo.1を誇るのが「ASTERIA Warp」です。なぜASTERIA Warpがこれほどまでに多くの企業に選ばれているのか、以下にその5つの理由と具体的な事例をご紹介します。
ASTERIA Warpは100種類以上のツール・サービスに対応しています。
上記をはじめとした各種ファイル、データベース、オフィス/グループウェア、クラウドストレージ、BI、DWHなどに対応しているため、既存のシステムやクラウドサービスを変更することなく、企業内のデータを同期・共有することができます。
対応している連携先の一覧は下記のページからご確認ください。
ASTERIA Warpの開発環境「フローデザイナー」は、コードを書かずともデータ連携を実現可能です。アイコンのドラッグ&ドロップと詳細設定を繰り返すだけで、簡単にデータ連携処理の流れを作成することが出来ます。シンプルな操作性、かつよくある連携処理のテンプレートも用意されているため、プログラミング未経験者でも簡単に作成することができます。
ASTERIA Warpは用途に合わせて、バッチ処理やリアルタイム処理を選択することができます。例えば、スケジュール機能を活用すれば、クリックひとつで自動実行の設定が可能です。指定した日時に自動でフローを実行することができるうえに、独自の休日も指定可能なため、担当者の作業負担を軽減します。
情報共有の手間を大幅に削減し、運用の効率を高めることができるでしょう。
ASTERIA Warpは、サブスクリプションを含む豊富なプランが用意されており、連携先や機能、環境に合わせて柔軟に選択可能です。初期費用0円、月額3万円から利用できるため、データ活用・分析基盤の環境構築をスモールスタートではじめることができます。
ASTERIA Warpは、業界や業種を問わず、10,000社以上の企業に導入されています。また、100以上の事例が公開されており、具体的な活用方法を確認することが出来ます。
データ連携基盤、業務自動化、データ活用等、さまざまな事例を通じて、ASTERIA Warpがどのように企業の業務を支援し、効率化を実現しているかをご覧いただけます。
例えば、ASTERIA Warpを活用してデータ分析基盤を構築した具体的な事例を以下にご紹介します。
エスプール株式会社様はデータ収集・加工の作業を人手に頼っており、工数が増大するとともに作業ミスの懸念も抱えていました。基幹システム周辺の連携処理は別のEAIツールで行っていましたが、実装内容が複雑化し、改修や保守が困難な状況に陥っていました。
そこで、非エンジニアでも開発が可能なEAIツールを新たに検討し、「ASTERIA Warp」を導入することに決定しました。
ASTERIA Warpによりデータ連携作業が自動化され、kintone等からのデータを基幹システムのデータと共に、自動的にTableauが参照するデータ分析基盤と集約することが可能となりました。
これにより、月末に2日間、16時間をかけて実施していたデータ収集・加工の作業が不要となり、作業工数や人的コストを大幅に削減することが出来ました。
さらに、データ反映を最短1時間のサイクルで行うため、よりリアルタイムに近いデータの活用が可能となり、経営判断の迅速化と精度向上が実現しました。
本記事では、2024年3月に実施した調査結果をもとに、企業のデータ活用・分析基盤の利用状況や課題、導入済みのサービスについて詳しく解説しました。
調査結果より、多くの企業がデータを活用して業務効率化や経営判断の質向上を目指していますが、実際にデータを十分に活用できている企業は少ないことが分かりました。加えて、データの収集や加工の課題、IT人材の不足といった問題が浮き彫りになりました。
データドリブン経営を目指す企業にとって、前述の課題を解決してくれるノーコードのデータ連携ツールの活用は非常に重要です。
データ連携ツールの中で最もシェアが高い「ASTERIA Warp」は、分かりやすい操作性で、ITに詳しくない現場のスタッフでも容易にデータ連携の設定が可能です。これにより、データ活用・分析基盤の構築を迅速に進めることが出来ます。
この記事を参考に、自社のデータ活用戦略を見直してみてはいかがでしょうか。
以下に、データドリブンな意思決定の重要性や、実現に向けたアプローチと具体的な方法論について解説した資料もご用意しておりますので、併せてご覧ください。
PM・SE・マーケティングなど多彩なバックグラウンドを持つ「データ連携」のプロフェッショナルが、専門領域を超えたチームワークで「データ活用」や「業務の自動化・効率化」をテーマにノウハウやWarp活用法などのお役立ち情報を発信していきます。
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